偏愛的プレミアリーグ見聞録

「プレミアリーグで最も好きな選手は？」と問われれば、迷わず「ブルーノ・フェルナンデス！」と即答しますが、5人までオッケーと付け加えられたら、途端に混乱します。

ヴィルジル・ファン・ダイクとダヴィド・デ・ヘアは当確。マンチェスター・ユナイテッドに来てくれた天才エリクセンも捨てがたい。ロベルト・バッジョとデニス・ベルカンプの香り漂うマルティネッリは、入団当初から注目していた存在です。チャンピオンズリーグで、プレミアリーグの強さを証明し続けてくれたモー・サラーも当然、候補に挙がります。

ラシュフォード、ロバートソン、ハリー・ケイン、エンゴロ・カンテ…。最近は、ガブリエウ・ジェズスとウィリアム・サリバの存在感が高まりつつあります。シティズンのみなさん、すみません。「好き」という設問となると、水色のシャツはNGにしておりまして…。そんなこんなで散々悩んだ挙句、最終的な答えは「もう少し、時間をください」になってしまいそうです。

さて、ここからが本題です。ワールドカップカタール大会も、残り14試合。ロシアのハリー・ケインに続き、プレミアリーグの選手に得点王をゲットしてもらえればと願っております。日々、熱戦を中継している「ABEMA」が、大手ブックメーカー4社のオッズを伝えていました。12月3日12時、すなわちノックアウトラウンドが始まる前の平均オッズは、以下となっています。


1位/キリアン・ムバッペ（フランス）　　　　　3.81倍
2位/リオネル・メッシ（アルゼンチン）　　　　7.00倍
3位/リシャルリソン（ブラジル）　　　　　　　11.25倍
4位/マーカス・ラシュフォード（イングランド）12.25倍
5位/コーディ・ガクポ（オランダ）　　　　　　12.50倍
6位/アルバロ・モラタ（スペイン）　　　　　　13.00倍
7位/オリヴィエ・ジルー（フランス）　　　　　31.25倍
8位/フェラン・トーレス（スペイン）　　　　　32.75倍
9位/クリスティアーノ・ロナウド（ポルトガル）35.75倍
9位/ブルーノ・フェルナンデス（ポルトガル）　35.75倍


1位から6位のうち、5人はグループステージで3ゴール。2発しか決めていないリシャルリソンが3位に食い込んでいるのは、日本、クロアチア、韓国と同じブロックのブラジルはベスト4間違いなしと見られているからでしょう。

プレミアリーグに所属する選手は、世が世なら4人だったのですが、大会中にひとり減ってしまいまして、3人です。マンチェスター・ユナイテッドから3人…いや、2人入っているのを見ると、誇らしい気分になります。

ここからは、得点王の予想と願望を記しておきたいと思います。私の予想は、2大会連続でハリー・ケイン。今大会は未だノーゴールですが、3アシストはランキングTOPです。調子が悪いようには見えないのですが、6発大勝のイラン戦は謎のシュートゼロ。3試合で4本しかシュートを打っておらず、オンターゲットは1本もありません。

プレミアリーグ16節まででNo.1のオンターゲット28本を記録しているストライカーが、このままで終わるわけがないでしょう。セネガル戦で爆発し、余勢を駆ってフランス戦でも決めてくれれば、一気にオッズは下がるはずです。

願望ならブルーノ…といきたいところですが、最初の2発は、クロスがファーサイドのネットに飛び込んだ幸運なゴールとPKです。3試合2ゴール2アシストで、「WhoScored」のレーティング1位は喜ばしい限りではあるものの、得点王となれば、クラブのチームメイトのほうを推したいと思います。

25歳になったマーカス・ラシュフォードは、プレミアリーグ25試合4ゴールという昨季の不振から抜け出そうとしています。2022-23シーズンはリーグで14試合4ゴール、公式戦トータルで19試合8ゴール。以前から、波に乗ると連発するタイプで、ウェールズ戦の2発は大会の主役になることを告げるゴングだと信じたいと思います。

フランスVSポーランドが始まる前に、ここまで書いて…。いやー、ムバッペ2発！素晴らしいですね。セネガル戦でハリー・ケインがようやく決めたのですが、差が開いてしまいました。とはいえ、短期決戦。「フットボールは何が起こるかわからない」という言葉は、日本をはじめアジア勢が証明したばかりです。

次戦は直接対決。大方の予想は、「ムバッペがさらに積んでフランス勝利」だと思われますが、ハリー・ケイン、ラシュフォード、そしてブカヨ・サカの爆発を期待したいと思います。