イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

いつも彼らは上にいた…「韓国を見上げない世代」に、日本サッカーの新たな歴史を託したい!

日韓ワールドカップの頃に生まれた方は、年明けに成人式を迎えるのですね。ずいぶん、時間が経ちました。私がサッカーに魅了されたのは、1982年のワールドカップスペイン大会でした。

ブライアン・ロブソンがきっかけで、マンチェスター・ユナイテッドが好きになりました。プラティニ、ジレス、ティガナ、ルイ・フェルナンデスのパスワークがあまりにも美しかったフランスは、今でもワールドカップのベストチームのひとつです。

若い方々はびっくりすると思いますが、当時は海外サッカーの話題を拾おうとすると、方法は3つしかありませんでした。「イレブン」を読む。「サッカーダイジェスト」を読む。「三菱ダイヤモンドサッカー」を見る。リヴァプールの黄金時代だったので、マンチェスター・ユナイテッドの試合を見られるのは稀で、今週は前半の45分、来週は後半の45分という嘘のような番組でも、テレビにかじりついて楽しんでいました。

1992年にプレミアリーグが創設され、翌年にはJリーグがスタート。WOWOWやJスポーツのおかげで、世界のサッカーをリアルタイムで見られるようになりました。1993年10月、「ドーハの悲劇」でワールドカップアメリカ大会は予選敗退。本大会に出場したのは、北朝鮮に3-0で勝って「ドーハの奇跡」を実現した韓国でした。

そう、私にとって、韓国はいつも見上げる存在でした。彼らのワールドカップ初出場は1954年で、われわれは1998年。日韓ワールドカップは、日本が16強止まりで、彼らは4位です。韓国コンプレックスを拭えずにいた私は、プレミアリーグを見ていてもモヤモヤしていました

稲本潤一は、フラムとWBAでがんばったものの、西澤明訓と戸田和幸は出番を得られず。中田英寿はボルトンで1ゴールに終わり、ワールドカップドイツ大会を最後に引退してしまいました。マンチェスター・ユナイテッドでプレミアリーグとチャンピオンズリーグを制したパク・チソンがあまりにも眩しく、フィジカルの強さを求められるイングランドは、日本人は向いていないのかもしれないと諦めかけていました。

潮目が変わったのは、本田圭佑が素晴らしかった2010年の南アフリカ大会以降です。ブンデスリーガで活躍する日本人が急激に増え、世界の大舞台でも臆せず戦える選手が目立つようになっていました。この大会は、日韓ともにベスト16ですが、カメルーンとデンマークに勝ったわが国に対して、韓国はギリシャ戦の1勝のみ。両者とも1分2敗と惨敗したブラジルを経て、2018年のロシアは明暗が分かれました。

スウェーデンとメキシコに連敗した韓国は、ドイツに勝ったもののグループステージで敗退。コロンビアに勝った日本は、1勝1分1敗でノックアウトラウンドに進出しました。そしてカタールでは、ドイツとスペインを撃破した日本は2勝1敗で首位通過。勝利なしで終わるかと思われた韓国は、ポルトガル戦の劇的なゴールで何とか2位に滑り込んでいます。

過去4大会の戦績は、日本が5勝3分6敗、韓国は3勝3分7敗です。プレミアリーグでも、吉田麻也がサウサンプトンで8シーズンを過ごし、香川真司と岡崎慎司はリーグ制覇を果たしています。ワールドクラスが揃うリヴァプールに加わった南野拓実も、2021-22シーズンは公式戦24試合10ゴールで国内カップ2冠に貢献。プレミアリーグ得点王というソン・フンミンの快挙を、笑って祝福できるようになりました。

南アフリカからサッカーを見るようになった若いファンにとっては、韓国はただの「隣の国」なのかもしれません。ワールドカップにおける日本の勝率29%はアジアNo.1で、2大会連続ノックアウトラウンド進出はアジア勢で唯一。韓国の勝率は19%です。2国が揃って16強入りしたのは、日韓と南アフリカ、カタールという「欧州&南米以外の大会」で、韓国はこれがすべてですが、日本はロシアのラウンド16でベルギーと互角に渡り合っています。

プレミアリーグにも、底知れぬスター候補が現れました。アーセナルに請われて入団した冨安健洋は、香川真司以来となるビッグ6における即戦力。ブライトンの三笘薫も、持ち前の突破力でサポーターの心をつかんでいます。スペイン戦の両サイドで、アルバやアセンシオを止めている彼らを見て、「韓国も欧州も世界も見上げない選手」がついに出てきたのだと実感しました。

カタール大会のアジア勢は、史上初となる3チームがノックアウトラウンド進出。1大会で7勝も最多です。優勝経験国を2つも倒したわれわれは、アジア最強の評価を得ていますが、クロアチアに敗れればこれまでと変わりません。アジアでは韓国しか見ていないベスト4という高みに届けば、ようやく追いついたという感懐を味わえるのではないかと、秘かに期待しているのですが…。

若い世代には、笑われてしまうのかもしれません。「日本も韓国も、それぞれがんばればいいじゃないですか。目標はそこじゃありませんよ」と。


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“いつも彼らは上にいた…「韓国を見上げない世代」に、日本サッカーの新たな歴史を託したい!” への4件のフィードバック

  1. より:

    審判買収も知らないとか?
    なんか日本人が書いてるとは思えない気持ち悪い内容ですね。

  2.   より:

    まあ日韓ワールドカップの韓国は16強で終わるべきだったけど長いこと日本が韓国の後塵を拝してきたのは確か
    筆者さんはそこまで変な事言ってないし上コメの方のほうが狭量にすぎるのでは?

  3. jw10 より:

    サッカーにおいて苦手意識は既になく、特に意識もせず眼中にないというのが正直なところでは?

  4. a より:

    韓国に親しみが持てていない、日韓大会の結果にも納得いっていない派ではありますが、公共の場で他人を気持ち悪いなどと書くようなコメントは削除してもいいと思います。

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