2026.06.14 FIFAワールドカップ2026北中米大会FIFAワールドカップ
4年後もハリー・ケイン?イングランド人の若手ストライカーが絶滅寸前になっている理由。
プレミアリーグを愛する日本人としては、トーマス・トゥヘルと森安一が激突するファイナルを秘かに期待しながら、イングランドと日本を応援していきたいと思います。今や世界一のストライカー、ハリー・ケインを擁するスリーライオンズは優勝候補。アジア最終予選で30ゴールをゲットしたわが国も、史上最高のベスト8に届く可能性ありといえるでしょう。
今回のイングランドは、デクラン・ライス、エリオット・アンダーソン、サカ、ベリンガム、アンソニー・ゴードンなど中盤とサイドにワールドクラスを揃えており、コール・パルマーとフォーデンが落選するほどの充実ぶりです。しかし最注目の選手といわれると、バイエルンでの3シーズンで147試合146発33アシストと猛威を振るった絶対的エースを挙げるしかありません。
イングランド代表で112試合78ゴール、ワールドカップは14試合8ゴール。2018年のロシア大会でゴールデンブーツのハリー・ケインは、32歳になりました。今大会が世界の頂点に立つラストチャンスとなるはず…と思っていたのですが、地中海と南米の6ヵ国共同開催となる2030年も、最前線のファーストチョイスになっている可能性が高まっています。
理由はシンプルで、イングランド人の若手ストライカーが全く育っていないからです。2025-26シーズンのプレミアリーグのゴールランキングを見ると、10ゴール以上は3人だけで、16発のオリー・ワトキンスは30歳、14発のカルヴァート=ルーウィンは29歳、13発のダニー・ウェルベックは35歳。TOP50にハードルを下げても、34歳のカラム・ウィルソンが加わるだけです。
プレミアリーグの20クラブのスカッドを見ると、イングランド人のストライカーの少なさに愕然とします。昨季のリーグで先発出場があった20代は、ソランケ、エンケティア、リアム・デラップ、タミー・アブラハムのみ。海外に目を向けても、ラシュフォードは左サイドが主戦場で、アル・アハリで公式戦93試合72ゴールのイヴァン・トニーは30歳になってしまいました。
なぜ、イングランドではストライカーが育たないのか?最大の理由は「テレビ放映権料」でしょう。プレミアリーグは莫大な放映権料を20クラブでシェアするため、下位のクラブでも外国から即戦力を調達することができ、国内の若手が出番を得られなくなっています。過去10年のユース年代のエースを調べたのですが、トップリーグでプレイできなかった選手も少なくありません。
さらにもうひとつ、「二重国籍の選手が出ていってしまった」ということもあります。グリーンウッドはジャマイカ、ルックマンはナイジェリア、バログンはアメリカ。事情はそれぞれですが、絶対的エースのハリー・ケインの存在も、国籍変更を検討する理由になりえるのかもしれません。ハーランドもイングランド代表の資格を持っていたのですが…。
現在のユース年代の代表選手は、総じて小粒です。マン・シティからストークにローン移籍したディヴィン・ムバマ、ウェストハムのジョシュア・アジャラ、リヴァプールと長期契約を結んだジェイデン・ダンズ。チェルシーのシム・ムヘウカは、昨シーズンのプレミアリーグ2で17試合17ゴールという数字を残していますが、トップリーグで量産できるかどうかは別な話です。
ニューカッスルのニーヴも、プレミアリーグ2で14試合10ゴール。マンチェスター・ユナイテッドのイーサン・ウィートリーは伸び悩んでいるようです。次のワールドカップも、同じような顔ぶれが選ばれるのでしょうか。最前線でもプレイできるコール・パルマーやアンソニー・ゴードンが、クリスティアーノ・ロナウドやファン・ペルシのように大化けする可能性もありますが…!
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