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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Aston Villa】18位に大苦戦のリヴァプール、マネのボレーでホーム全勝まであと2つ!

プレミアリーグ史上最速の31節で優勝を決めたリヴァプールは、前節のマンチェスター・シティ戦でまさかの4-0大敗。次なる目標は史上最多の33勝ですが、クロップ監督と選手たちはトロフィーをめざしていた頃のモチベーションを取り戻せるでしょうか。33節の相手はアストン・ヴィラ。クロップ監督は、ナビ・ケイタ、チェンバレン、オリギを先発させています。GKアリソン、DFアーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。MFファビーニョ、チェンバレン、ナビ・ケイタ、前線はサラー、オリギ、マネという並びです。

ピッチに登場したプレミアリーグ王者に、花道を作って拍手を送るヴィラの選手たち。無観客のアンフィールドには横断幕が掲げられ、スピーカーからの「You’ll never walk alone」が鳴り響いています。レッズの最初のチャンスは4分。ボックス右で4人に囲まれながらシュートチャンスを窺ったサラーは、ドゥグラス・ルイスのプッシングを取ってもらえません。前線へのパスが甘くなるシーンが目立ち、ポゼッションを高められないリヴァプール。14分にマネが中央から突進し、右のサラーに預けますが、カットインを目論んだウインガーはここでも奪われてしまいます。

ウォーターブレイクまで、プレミアリーグ王者のシュートはゼロ。アーノルドがパスワークで上がっていけないという事実が、右サイドのバランスの悪さを物語っています。33分、ドゥグラス・ルイスのミドルはアリソンがキャッチ。35分にトレセゲにカウンターを仕掛けられたシーンも、レッズらしくありません。37分、アーノルドの速いグラウンダーをナビ・ケイタがラインの裏に浮かし、飛び出したサラーが右足で狙うもペペ・レイナが冷静にキャッチしました。前半のシュート数は2対3。サポーターが集うアンフィールドでは、ありえなかった数字です。

47分、右サイドのチェンバレンがアーノルドに落とすと、ニアに入ったクロスをサラーがタッチ。ゴール前を横切るボールに、飛び込んだマネは触れません。52分のヴィラのカウンターは4対2。エル・ガジがニアに打ったシュートをアリソンが確実にセーブし、レッズはピンチを脱しました。57分、ドゥグラス・ルイスにドリブルをカットされるという珍しいミスを犯したファン・ダイクは、ゴール前に戻ってエル・ガジから奪取。クロップ監督は、60分にオリギ、ファビーニョ、チェンバレンを下げ、フィルミーノ、ワイナルドゥム、ヘンダーソンを投入します。

64分のグリーリッシュのミドルは、ファン・ダイクがブロック。2度めのウォーターブレイクで、シュート数は3対6です。71分、苦しんでいたチームがワンチャンスを活かしました。中に入ったアーノルドがボックス左のナビ・ケイタに速いパスを通すと、斜めに入れたラストパスはパーフェクト。マネが左足で丁寧に合わせたボレーが、クロスバーを叩いてゴールに飛び込みました。76分、左からのパスを受けたフィルミーノが中央に持ち込み、サラーをポストに使って打ったシュートはペペ・レイナが左に飛んでセーブ。クロップ監督は、84分にナビ・ケイタをカーティス・ジョーンズにスイッチします。

勝負を決める追加点は89分。ヘンダーソンが左のロバートソンを走らせ、クロスがファーのサラーに届くと、頭で折り返したボールを叩いたのはカーティス・ジョーンズ。右足のボレーはタイロン・ミングスに当たってコースが変わり、ゴール左隅に飛び込みました。91分、左サイドのテイラーが倒れ込みながらニアに転がすと、グリーリッシュがファーを狙ったシュートはアリソンがビッグセーブ。プレミアリーグ18位に速攻を喰らい続けたリヴァプールは、終わってみれば2-0完勝。史上初のホーム全勝まであと2つとなりました。

シュート数は7対8とアウェイチームを下回り、18対8と倍以上のファールを積み上げたリヴァプール。前節のマン・シティ戦に引き続き、サスペンションが緩くなってしまったという印象で、これまでカウンターの芽を摘み続けていた中盤があっさりかわされるシーンが増えました。スピードスターが揃うレスターやウルヴスだったら、やられていたのではないでしょうか。下がってボールをもらう姿が目立っていたマネが決めるまでは、ヴィラに足をすくわれるのではないかとハラハラし通しでした。苦戦の原因は、モチベーションの低下か、サポーターの不在か。後者だとすれば、来季の序盤戦が心配です。

残り試合は5つ。ここまで来たら、4勝で達成する史上最多勝と、ホーム全勝はぜひとも達成してほしいと思います。迷いが感じられる南野拓実がゴールを決め、勝ち点を100の大台に乗せたら文句なしです。


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