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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Wolves×Arsenal】グッジョブ、マルティネス!アルテタ采配的中のアーセナルがアウェイで快勝!

キックオフから18秒、ロングフィードを受けたラウル・ヒメネスが、前線のアダマ・トラオレに浮き球のラストパス。右足のプッシュは、果敢に飛び出したGKマルティネスが体に当てました。危なかったアーセナル。プレミアリーグ33節のアウェイゲームで敗れれば、CL出場権獲得の希望はほぼ潰えます。アルテタ監督のチョイスは、やはり3-4-3です。GKマルティネス、3バックはムスタフィ、ダヴィド・ルイス、コラシナツ。セントラルMFにダニ・セバージョスとジャカ、アウトサイドにセドリク・ソアレスとティアニー、前線はサカ、エンケティア、オーバメヤン。今季プレミアリーグ19ゴールのエースは、10分を過ぎても打てる形に持ち込めません。

ポゼッションはアーセナルですが、前の3人に勝負させる前に、中盤で奪われるシーンが目立ちます。20分までに、シュートレンジでボールを持つシーンはゼロ。「奪ったらヒメネスかアダマ・トラオレ」というシンプルなアタックを仕掛けるウルヴスのペースで時間が過ぎていきます。ガナーズの最初のシュートは、25分のCKでした。ドハーティーのクリアがオーバメヤンの足元に落ち、ボレーが右隅に飛びますが、ルイ・パトリシオが冷静にキャッチ。29分にアダマ・トラオレのクロスがデンドンケルの頭を捉えますが、ボールは左に流れてしまい、先制はなりません。

33分、右からのクロスのクリアがファーのホニー・カストロに流れ、左足でシュートを放つも右に切れていきます。2分後、ジャカの浮き球がモウティーニョの頭に当たり、ボックスに落ちたところをエンケティアがダイレクトで叩くと、ルイ・パトリシオが触ったボールがポストにヒット。43分、セドリク・ソアレスのロングフィードを中央で受けたオーバメヤンが左に流すと、ティアニーのクロスはドハーティーに当たってサカの前へ。美しい左足ボレーが右隅に収まり、劣勢だったガナーズがリードしました。

意外なことに、サカは今季プレミアリーグ22試合めで初ゴールです。0-1で始まった後半は、開始早々からウルヴスがラッシュをかけますが、ガナーズ守備陣は冷静に対応しています。51分、コラシナツを抜き去ったアダマ・トラオレが速いクロスを上げると、ラウル・ヒメネスのダイビングヘッドは左にアウト。55分に先に動いたヌーノ・エスピーリト・サント監督の策は、デンドンケルをジョッタです。直後にアルテタ監督が切ったカードは、ティアニーをメートランド=ナイルズ。プレミアリーグ10試合めの左SBは、コンディションに問題があったのでしょうか。

63分、ジョッタが左にまわり込んで打った危険なシーンは、ダヴィド・ルイスがコースを塞いでブロック。直後、ジョッタのラストパスでアダマ・トラオレとマルティネスが1対1になりますが、GKを気にしたウインガーがループシュートをコントロールできず、ボールはクロスバーを越えていきました。なるほど、アルテタ監督の4バックシフトは、中盤に厚みを持たせるためだったようです。70分、ドハーティーに代わってペドロ・ネト。アルテタ監督の2回めは、76分にサカとセドリク・ソアレスに代えてベジェリンとウィロックです。

77分、ダニ・セバージョスのFKに競り勝ったエンケティアのヘッドは、クロスバーの上。ガナーズは中盤に5枚並べて、縦パスをケアしています。82分にエンケティアに代わってラカゼット、ダニ・セバージョスのポジションに入るルーカス・トレイラは久々のプレミアリーグです。86分、縦パスをラカゼットが落とし、ウィロックが右から持ち込むと、グラウンダーをトラップしたのはニアに走っていたラカゼット。コーディーをかわして右足を振り抜いたフィニッシュは、ファーポストを叩いてネットを揺らしました。

0-2、残り時間は10分もないでしょう。オーバメヤンのラストパスでフリーになったウィロックのシュートは、ルイ・パトリシオの背後をカバーしたルベン・ネヴェスがクリア。プレミアリーグで8試合負けなしだったヌーノ・エスピリト・サント監督が、久しぶりに苦々しい表情を浮かべています。MVPは、出足のよさで2度の決定機をつぶしたマルティネス。ムスタフィとダヴィド・ルイスも、手離しでほめていいでしょう。コラシナツは、裏を取られて1対1に持ち込まれたシーンをはじめ、アダマ・トラオレに何度かやられましたが、GKの判断スピードとDFたちの的確な対応に助けられました。

ティアニーアウトにはびっくりしましたが、メートランド=ナイルズに中央を埋めさせてジョッタから自由を奪う作戦はうまくはまりました。会心の勝利でウルヴスとの差を3ポイントに詰めたアーセナルは、レスター戦とノースロンドンダービーに勝てば、ヨーロッパリーグのチケットは確保できるでしょう。開始18秒のシュートを最後にオンターゲットを許さなかった守備陣の奮闘と、少ないチャンスをものにする前線の切れ味に期待しましょう。


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