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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Chelsea×Watford】直線的なアタックが冴えたチェルシーがワトフォードに3-0完勝!

前節のロンドンダービーでウェストハムに敗れ、マンチェスター・ユナイテッドとウルヴスに2ポイント差に迫られたチェルシー。スタンフォード・ブリッジに17位ワトフォードを迎えたプレミアリーグ33節は、確実に3ポイントを積み上げたいところです。ランパード監督は、ハマーズ戦から4人を入れ替えて必勝のホームゲームに臨んでいます。GKケパ、DFリース・ジェームズ、クリステンセン、ズマ、アスピリクエタ。中盤にカンテ、ロス・バークリー、メイソン・マウント、3トップはウィリアン、ジルー、プリシッチという布陣です。

キックオフから間もなく、青いシャツが主導権を握っています。5分のジルーのFKは、壁の内側にいたドーソンがブロックします。メイソン・マウントとプリシッチがいる左サイドからのアタックを繰り返すチェルシーですが、クロスが味方に届かず、10分を過ぎてもベン・フォスターが慌てるシーンはありません。ロス・バークリーがドリブルで仕掛けた15分の速攻は、中央にいたプリシッチが左に展開し、ドーソンをかわしたウィリアンが左足でシュート。強さは充分でしたが、フォスターの正面に飛んでしまいました。

19分、ウィリアン、プリシッチとつながったボールが左のジルーへ。フリーでクロスに打った一撃は、フォスターが足を残して大きくクリアします。22分のウィリアンのFKは壁を越えず。チェルシーが先制したのは28分でした。メイソン・マウントがロス・バークリーに縦パスを通し、ボックス手前で打つポーズを見せた8番が優しいボールをゴール前に転がすと、右から走り込んだジルーがドーソンのスライディングを見ながら、押さえが効いたコントロールショットを右のサイドネットに流し込みました。虚を突かれたフォスターは動けず。33歳のベテランストライカーは、直近のプレミアリーグ7試合で4ゴールと好調です。

ウィリアンが再度、FKを壁にぶつけたのは37分。41分にウィリアンがドリブルで中央を進み、左のプリシッチにパスを通すと、マリアッパを抜きにかかったウインガーにカプェが猛然と迫り、まっすぐ押し倒してしまいました。PKを決めたウィリアンは、再開以降のプレミアリーグで4戦4発。前半を2-0で折り返したチェルシーは、後半に入っても中盤を支配しています。47分のメイソン・マウントのミドルは、フォスターの頭上を越えていきました。

56分、ボックスの左脇を突破したメイソン・マウントの速いグラウンダーは味方に合わず。運動量が豊富な21歳が出没するサイドのアタックが活性化している印象です。59分、ウィル・ヒューズをかわしたウィリアンがドリブルで左から上がり、ラストパスがカットされてボックス左にこぼれると、先着したジルーのフィニッシュはフォスターの前に入ったドーソンが体を張ってブロック。2点リードのホームチームは、ゆっくりボールを動かしてハーフコートマッチを続けています。

68分にウィリアンが左からカットイン。右隅を狙ったシュートは、フォスターが体を伸ばして外に弾き出します。ワトフォードの初のオンターゲットは、途中出場のマジーナのロングシュート。ケパが正面でキャッチし、主導権はホームチームに戻ります。最初の交代を76分まで引っ張ったランパード監督は、ジルー、ウィリアン、メイソン・マウントを休ませ、ハドソン=オドイ、タミー・アブラハム、ロフタス=チークを投入します。2分後、カンテが足を痛め、ギルモアにチェンジ。膝の裏を押さえていたアンカーは、自力でベンチに戻っており、長期離脱はなさそうです。

81分、ギルモアが自陣でウィル・ヒューズに奪われ、リース・ジェームズの裏を取ったウェルベックにラストパスが通ると、右隅を狙ったシュートはケパが読み切ってビッグセーブ。84分にボックス左を突破しようとしたプリシッチが倒れたシーンは、VARがファールを認めず、2度めのPKゲットとはいきません。90分にゴールライン上を進んだウェルベックは、中央に入ってきたウィル・ヒューズにぶつけて入れようとしますが、足に当たったボールはポストの右にアウト。1分後、左サイドを上がったアスピリクエタの折り返しをニアで受けたロス・バークリーが、きれいなトラップから左足を振り抜き、ニアポストぎりぎりに決めました。

3-0、チェルシー快勝。メイソン・マウントの献身的なプレイと、プリシッチ&ウィリアンの仕掛けが冴えた一戦。先制ゴールのジルーは、CBとの駆け引きのうまさを見せつけ、1ゴール1アシストのロス・バークリーも素晴らしい仕事をしてくれました。コヴァチッチに続くカンテの負傷は激痛ですが、ジョルジーニョの復活に賭けるしかありません。前線に速いタイミングで縦パスを入れる直線的な速攻を繰り返すことができれば、ゴール欠乏症に悩むことはないはずです。

後半戦で失速したレスターと、好調マンチェスター・ユナイテッドを交えた椅子取りゲームは、どこが落ちるのか全くわからないエキサイティングな展開になっています。シェフィールド・ユナイテッド、リヴァプール、ウルヴスという難敵を残しているチェルシーは、9試合連続無敗のマンチェスター・ユナイテッドの突き上げをかわすことができるでしょうか。次節のプレミアリーグは火曜日の夜、クリスタル・パレスとのロンドンダービー。3試合連続ノーゴールで3連敗のチームとのゲームで着実に勝利を収め、ライバルのつまずきを待ちたいところです。


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