2020.08.16 チャンピオンズリーグ2019-20チャンピオンズリーグ
空回りした3バック…戦い方を見失ったマンチェスター・シティ、必然のCL敗退!
プレミアリーグではリヴァプールの後塵を拝しましたが、チャンピオンズリーグではイングランド勢で唯一生き残っているマンチェスター・シティ。準々決勝のオリンピック・リヨン戦に勝てば、バルセロナを8-2で屠ったバイエルンとの激突となります。フランスのクラブと戦うペップ・グアルディオラのチョイスは、3バックでしょうか。GKエデルソン、DFフェルナンジーニョ、エリック・ガルシア、ラポルテ。WBにカイル・ウォーカーとジョアン・カンセロ、中盤センターはロドリとギュンドアン、最前線にデブライネ、ガブリエウ・ジェズス、スターリングという布陣のようです。
開始3分、左サイドのジョアン・カンセロから斜めに出たスルーパスで、スターリングがラインの裏を取ると、ガブリエウ・ジェズスにラストパス。中央に戻ったマルサウがかろうじて足に当て、マン・シティの先制はなりません。リヨンのクロスが自陣右サイドに上がったのは5分。カイル・ウォーカーが胸で落としたバックパスがポストぎりぎりにいってしまいますが、エデルソンが素早く反応し、オウンゴールを回避しました。CKのクリアをボックスの外でトラップしたマルサウが左足で叩くと、エデルソンががっちりキャッチ。10分までは、互角の展開といっていいでしょう。
トコ・エカンビ、コルネ、デュボアを縦に走らせ、サイドアタックを徹底するリヨンに対して、プレミアリーグ前王者はトップにボールが入らず、攻めあぐんでいます。24分、左サイドに開いてビルドアップに加わったマルセウが、ラインの裏を狙ったトコ・エカンビにロングフィード。ボックス手前で追いついたエリック・ガルシアがスライディングで止め、ボールが左にこぼれると、フォローしたコルネが前に出ていたエデルソンの脇を抜き、左ポスト際に決めました。一瞬の隙を突かれたマン・シティ、想定外の0-1。28分にデブライネが左から蹴ったFKは、GKアントニー・ロペスがパンチでクリアしました。
31分、左サイドを突破したジョアン・カンセロの折り返しにアントニー・ロペスが飛び出してクリア。こぼれ球に反応したギュンドアンはフリーでしたが、守護神が勇敢に足元に入ってフィニッシュをブロックします。守備時は5-3-2に見えるマン・シティは、前の2人にもらう動きがなく、右サイドのデブライネもいい形で持てません。39分、デブライネが左から狙ったFKは、10分前と同じ弾道で、GKがパンチでしのぐデジャヴー。43分、カイル・ウォーカーがガブリエウ・ジェズスに緩いパスを通し、右にいたスターリングにスルーパスが出ると、中央でグラウンダーを叩いたロドリのボレーはGKの正面です。
前半終了間際、左のデブライネがアウトにかけて出した超絶クロスは、マルサウの外を走ったスターリングにぴったり届く完璧なボール。7番が縦に持ってGKの目前で右足を振り抜くと、諦めずに戻ったコルネの足に当たってチャンスは潰えました。前半は0-1、プレミアリーグのクラブのシュートは4本。前線に張る2人の動かし方を変えなければ、次の45分も苦戦必至です。後半が始まって10分は、マン・シティのポゼッションというより、持たされているマン・シティといったほうがいいでしょう。ペップが動いたのは56分。フェルナンジーニョをマフレズに代え、いつもの4-3-3にシフトしました。
開始3分、左サイドのジョアン・カンセロから斜めに出たスルーパスで、スターリングがラインの裏を取ると、ガブリエウ・ジェズスにラストパス。中央に戻ったマルサウがかろうじて足に当て、マン・シティの先制はなりません。リヨンのクロスが自陣右サイドに上がったのは5分。カイル・ウォーカーが胸で落としたバックパスがポストぎりぎりにいってしまいますが、エデルソンが素早く反応し、オウンゴールを回避しました。CKのクリアをボックスの外でトラップしたマルサウが左足で叩くと、エデルソンががっちりキャッチ。10分までは、互角の展開といっていいでしょう。
トコ・エカンビ、コルネ、デュボアを縦に走らせ、サイドアタックを徹底するリヨンに対して、プレミアリーグ前王者はトップにボールが入らず、攻めあぐんでいます。24分、左サイドに開いてビルドアップに加わったマルセウが、ラインの裏を狙ったトコ・エカンビにロングフィード。ボックス手前で追いついたエリック・ガルシアがスライディングで止め、ボールが左にこぼれると、フォローしたコルネが前に出ていたエデルソンの脇を抜き、左ポスト際に決めました。一瞬の隙を突かれたマン・シティ、想定外の0-1。28分にデブライネが左から蹴ったFKは、GKアントニー・ロペスがパンチでクリアしました。
31分、左サイドを突破したジョアン・カンセロの折り返しにアントニー・ロペスが飛び出してクリア。こぼれ球に反応したギュンドアンはフリーでしたが、守護神が勇敢に足元に入ってフィニッシュをブロックします。守備時は5-3-2に見えるマン・シティは、前の2人にもらう動きがなく、右サイドのデブライネもいい形で持てません。39分、デブライネが左から狙ったFKは、10分前と同じ弾道で、GKがパンチでしのぐデジャヴー。43分、カイル・ウォーカーがガブリエウ・ジェズスに緩いパスを通し、右にいたスターリングにスルーパスが出ると、中央でグラウンダーを叩いたロドリのボレーはGKの正面です。
前半終了間際、左のデブライネがアウトにかけて出した超絶クロスは、マルサウの外を走ったスターリングにぴったり届く完璧なボール。7番が縦に持ってGKの目前で右足を振り抜くと、諦めずに戻ったコルネの足に当たってチャンスは潰えました。前半は0-1、プレミアリーグのクラブのシュートは4本。前線に張る2人の動かし方を変えなければ、次の45分も苦戦必至です。後半が始まって10分は、マン・シティのポゼッションというより、持たされているマン・シティといったほうがいいでしょう。ペップが動いたのは56分。フェルナンジーニョをマフレズに代え、いつもの4-3-3にシフトしました。
デブライネが右足で巻いた60分のFKは、アントニー・ロペスが冷静に右に弾き出します。66分のFKはゴール右上を狙いましたが、うまく落とせずクロスバーの上。稀代のプレーメイカーがスコアを動かしたのは、69分でした。マフレズの縦パスでボックス左に入ったスターリングが、切り返しを入れて中央にグラウンダー。フリーで打ったデブライネの美しいボレーが右のサイドネットに突き刺さり、マンチェスター・シティがようやくスコアをイーブンに戻しました。追いつかれたルディ・ガルシア監督は、ブルーノ・ギマラエス、デュボア、デパイを次々に下げ、ディエゴ・メンデス、テテ、ムサ・デンベレを投入。エデルソンがボックスの外で処理するシーンが増えていた水色のシャツは、最終ラインの裏を狙われているのを察知すべきでした。
79分、ラポルテのパスをカケレがインターセプト。中央のアワールが浅いラインの背後にスルーパスを滑らせると、オフサイドポジションにいたトコ・エカンビがまたぎ、外にいたムサ・デンベレが独走します。エデルソンと向き合った9番が左手に当てながらも強引にねじ込み、1-2。84分にロドリと代わったダヴィド・シルヴァは、これがラストマッチとなるかもしれません。86分、ボックス手前でコルネのクリアをカットしたガブリエウ・ジェズスが、ドリブルで持ち込み完璧なラストパス。フリーで走り込んだスターリングは枠に収めるだけでしたが、まさかのキックミスでボールはクロスバーを越えてしまい、頭を抱えて悔しがっています。
ピンチを脱した1分後、GKのキックの競り合いからカケレがキープし、投入されたばかりのジェフ・レーヌ=アデレードが中央からドリブル突破。左を並走してパスをもらったアワールのシュートは、エデルソンの守備範囲でしたが、今度は名手がまさかのファンブルで前にこぼし、ムサ・デンブレにプッシュされてしまいます。同点のチャンスをミスで逃し、ダメ押しのゴールをミスから決められたチームに、残り数分での追い上げは望むべくもありませんでした。
敗因は、ペップの作戦ミスでしょう。前半の3バックと2トッププラスワンという布陣が機能していなかったのは、シュート4本という数字が証明しています。前に楔が入らないという課題を認識していたデブライネが、ドリブルでタメを創って2トップのもらう動きと中盤からの飛び出しを促していたのですが、ロドリとギュンドアンが危険な存在になるシーンはありませんでした。フェルナンジーニョをマフレズに代えてからは、シュートシーンを創れるようになったのですが、代償を支払うかのように最終ラインがナーバスになってしまいました。最初からダヴィド・シルヴァを置いていつもの形で戦っていれば、あっさり押し切る展開もあったのではないかと思うと、攻めあぐんだ45分が悔やまれます。
ルディ・ガルシアの戦術は、マン・シティ崩しのお手本のようでした。1-1となった後、投入した3人にミッションを授けて徹底的にラインの裏を突いたのは天晴れのひとこと。明快な戦い方を貫いたチームと、綻びを繕えなかったチームが必然の着地を迎えた一戦でした。来季もチャンピオンズリーグに出られるようになった敗者には、守備を強くして戻ってきてくださいと伝えたいと思います。そして、長きに渡ってプレミアリーグを盛り上げてくれたダヴィド・シルヴァには、おつかれさま、ありがとう、と。
79分、ラポルテのパスをカケレがインターセプト。中央のアワールが浅いラインの背後にスルーパスを滑らせると、オフサイドポジションにいたトコ・エカンビがまたぎ、外にいたムサ・デンベレが独走します。エデルソンと向き合った9番が左手に当てながらも強引にねじ込み、1-2。84分にロドリと代わったダヴィド・シルヴァは、これがラストマッチとなるかもしれません。86分、ボックス手前でコルネのクリアをカットしたガブリエウ・ジェズスが、ドリブルで持ち込み完璧なラストパス。フリーで走り込んだスターリングは枠に収めるだけでしたが、まさかのキックミスでボールはクロスバーを越えてしまい、頭を抱えて悔しがっています。
ピンチを脱した1分後、GKのキックの競り合いからカケレがキープし、投入されたばかりのジェフ・レーヌ=アデレードが中央からドリブル突破。左を並走してパスをもらったアワールのシュートは、エデルソンの守備範囲でしたが、今度は名手がまさかのファンブルで前にこぼし、ムサ・デンブレにプッシュされてしまいます。同点のチャンスをミスで逃し、ダメ押しのゴールをミスから決められたチームに、残り数分での追い上げは望むべくもありませんでした。
敗因は、ペップの作戦ミスでしょう。前半の3バックと2トッププラスワンという布陣が機能していなかったのは、シュート4本という数字が証明しています。前に楔が入らないという課題を認識していたデブライネが、ドリブルでタメを創って2トップのもらう動きと中盤からの飛び出しを促していたのですが、ロドリとギュンドアンが危険な存在になるシーンはありませんでした。フェルナンジーニョをマフレズに代えてからは、シュートシーンを創れるようになったのですが、代償を支払うかのように最終ラインがナーバスになってしまいました。最初からダヴィド・シルヴァを置いていつもの形で戦っていれば、あっさり押し切る展開もあったのではないかと思うと、攻めあぐんだ45分が悔やまれます。
ルディ・ガルシアの戦術は、マン・シティ崩しのお手本のようでした。1-1となった後、投入した3人にミッションを授けて徹底的にラインの裏を突いたのは天晴れのひとこと。明快な戦い方を貫いたチームと、綻びを繕えなかったチームが必然の着地を迎えた一戦でした。来季もチャンピオンズリーグに出られるようになった敗者には、守備を強くして戻ってきてくださいと伝えたいと思います。そして、長きに渡ってプレミアリーグを盛り上げてくれたダヴィド・シルヴァには、おつかれさま、ありがとう、と。
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フットボールに対する熱が有りすぎるのか、考え過ぎるペップ。
考えすぎて思考のループに入り込んで、自分から落とし穴にはまった…。
熱意をシンプルに戦術に反映するクロップの方が結果を得やすいのかな?
マンCが優勝してプレミア黄金時代が訪れると期待していたのですが。
来年はマンUが爆発して、CLを奪えると良いのですが!