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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

チアゴ・アルカンタラ、イスマイラ・サール…リヴァプールの補強はお値段次第!?

バイエルン8-2バルセロナ。エスタディオ・ダ・ルスで開催されたチャンピオンズリーグ準々決勝は、衝撃的なゲームでした。セメドのサイドが完全に決壊したバルサが次々とゴールを決められ、ノックアウトステージにおけるワースト記録となる8失点。グループステージでバイエルンに7失点大敗を喫したトッテナムのサポーターは、不名誉な記録が上書きされたのを見て、ほっとしたのではないでしょうか。

私の注目は、19歳のカナダ代表SBアルフォンソ・デイヴィスの超速ドリブルだったのですが、63分にメッシ、ビダル、セメドをまとめてちぎったシーンにしびれました。マンチェスター・シティが本日のリヨン戦に勝てば、19日のセミファイナルでカイル・ウォーカーとマッチアップすることになりますので、シティズンのみなさんはぜひチェックしてみてください。

さて、バイエルンの圧勝劇は、レッズサポーターにとっても興味深いゲームだったのではないでしょうか。57分にルイス・スアレスがキックフェイントからファインゴール。75分にピッチに送り出されたフィリペ・コウチーニョが終盤に2ゴール1アシストを記録し、自らを戦力外とした所属クラブに極上のリベンジを果たしました。未来に目を向けるリアリストが注目したのは、チアゴ・アルカンタラでしょう。プレミアリーグ参入が噂される29歳のスペイン人MFについて、ドイツメディア「ビルト」は、「リヴァプールと個人合意済み。今週の頭には、クラブ同士がコンタクトを取った」と報じています。

これに対して、イギリスのメディアからは疑いの声が挙がっています。「リヴァプールは、未だオファーを出していない」と主張するのは「スカイスポーツニュース」のカヴェ・ソルヘコル記者。プレミアリーグ王者は、1年待てばフリーで獲れる選手に2700万ポンドを支払う意味を見出せず、アクションをためらっていると伝えています。ワイナルドゥム、ナビ・ケイタ、ファビーニョ、ヘンダーソンと駒が揃っているポジションに急いで投資をする必要はなく、現状はチアゴの片思い…。これについては、「リヴァプール・エコー」のエディターであるピーター・ハリスさんも同様の見方を示しています。

地元メディアのレポートは、クラブOBのスティーヴ・ニコル氏を担ぎ出し、「チアゴはクロップが中盤に求めるものを持っていない。パスワークは素晴らしいが、リヴァプールの中盤が全員持っているダイナミズムと走力、エネルギーがない。入団したとしてもオプションのひとつでしかなく、カップ戦要員となる」というコメントを紹介しています。バイエルンが要求する2700万ポンドに対して、レッズの評価は2200万ポンド。2つのメディアの見立てが的確であれば、プレミアリーグサイドが歩み寄ることはないでしょう。

チアゴ・アルカンタラ以外では、2月のヴィカレージ・ロードで2ゴールを喰らったイスマイラ・サールの名前が挙がっていますが、こちらもまた「ワトフォードが4000万ポンドを譲らなければレッズは撤退」といわれています。「前線にはタレントが揃っている」といわれれば、反論の余地はないのですが、3シーズン続けて主力が変わらないとなると、モチベーションをキープするのが難しくなりそうです。チャンピオンズリーグとプレミアリーグを制したチームは、新戦力を加えてリフレッシュするべきタイミングにあるのではないでしょうか。「開幕から3試合勝利なし」「主力が負傷離脱」といったアクシデントがなければ、ツィミカスが最後の補強となる可能性すらありますが、果たして…⁉(チアゴ・アルカンタラ 写真著作者/Rolandhino1)


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