2020.08.22 チームの話題(全体・他クラブ)
週給10万ポンドの天才はいずこへ…ウェストハムがジャック・ウィルシャーの放出を画策!
「ハマーズはギャンブルに負けた」と、いい切っていいでしょう。2018年の夏に獲得したジャック・ウィルシャーのお話です。イーストロンドンに居場所を変えてからの2シーズンで、プレミアリーグ出場は16試合。先発した6試合は1分5敗で、勝利に貢献したといえるゲームはひとつもありません。28歳になった元イングランド代表MFは、財政難のクラブにとって大きなネックとなってしまっているようです。「ウェストハムは、週給10万ポンドという多大な負担を取り除きたいと考えている」と報じたのは「ザ・タイムズ」。ウィルシャーを見限ったクラブが、売却かローン移籍を検討していると伝えた「ザ・サン」も、「わずらわしいサラリー」と表現しています。
アーセナル史上最年少の16歳でトップチームデビューを果たした小柄なセントラルMFが開花したのは、2010-11シーズン。終わりの始まりは、プレミアリーグで最初で最後となる35試合出場を記録した直後、2011年7月の疲労骨折でした。とにかく試合に出たかった19歳と、早期復帰を望んだクラブの手術回避という選択は完全に裏目に出ました。2ヵ月経っても回復の兆しはなく、右足にボルトを埋め込む手術を受ける決断をしたウィルシャーは、ハマーズに入団した直後の2018年9月に足の不調を訴え、両足のボルトをチェックする治療を受けています。この間、7年。天才と呼ばれたレフティが、プレミアリーグ30試合以上出場を1回しか記録できなかった最大の理由は、若かりし頃の自身とメディカルスタッフの判断ミスだったのではないでしょうか。
2012-13シーズンは最初の2ヵ月がアウト。翌シーズンは、最後の2ヵ月をリタイア。2014-15シーズンは、最初の3ヵ月と最後の1ヵ月のみプレイし、プレミアリーグ14試合出場に留まっています。2016-17シーズンにはついに戦力外となり、ボーンマスにレンタルされますが、プレッシャーから解放された元天才はここで復活。プレミアリーグ27試合出場で残留に貢献し、2017-18シーズンにはノースロンドンに戻って、ベスト4に進出したヨーロッパリーグで主力として活躍しました。とはいえ、このシーズンのプレミアリーグでは、年末年始に8試合連続でフル出場したというトピックスしか残せていないのですが。
名門クラブで長く10番を背負ったMFは、輝きを失っていくなかで、「ベストポジションがわからない選手」になってしまった感があります。当時の主流は4-2-3-1。セントラルMFとしてはボール奪取力が高いとはいえず、プレミアリーグ182試合8ゴール18アシストというスタッツは、ゴールに絡むプレイが求められるトップ下としてはもの足りないといわざるをえません。生まれてくるのが10年遅かったら…。強豪クラブが4-3-3を選択している今、ペップやクロップの下で球離れのよさを身上とするプレースタイルを体得し、左のインサイドMFというベストポジションを得ていれば、天才の真価を見届けることができたのではないかと思います。
アーセナル史上最年少の16歳でトップチームデビューを果たした小柄なセントラルMFが開花したのは、2010-11シーズン。終わりの始まりは、プレミアリーグで最初で最後となる35試合出場を記録した直後、2011年7月の疲労骨折でした。とにかく試合に出たかった19歳と、早期復帰を望んだクラブの手術回避という選択は完全に裏目に出ました。2ヵ月経っても回復の兆しはなく、右足にボルトを埋め込む手術を受ける決断をしたウィルシャーは、ハマーズに入団した直後の2018年9月に足の不調を訴え、両足のボルトをチェックする治療を受けています。この間、7年。天才と呼ばれたレフティが、プレミアリーグ30試合以上出場を1回しか記録できなかった最大の理由は、若かりし頃の自身とメディカルスタッフの判断ミスだったのではないでしょうか。
2012-13シーズンは最初の2ヵ月がアウト。翌シーズンは、最後の2ヵ月をリタイア。2014-15シーズンは、最初の3ヵ月と最後の1ヵ月のみプレイし、プレミアリーグ14試合出場に留まっています。2016-17シーズンにはついに戦力外となり、ボーンマスにレンタルされますが、プレッシャーから解放された元天才はここで復活。プレミアリーグ27試合出場で残留に貢献し、2017-18シーズンにはノースロンドンに戻って、ベスト4に進出したヨーロッパリーグで主力として活躍しました。とはいえ、このシーズンのプレミアリーグでは、年末年始に8試合連続でフル出場したというトピックスしか残せていないのですが。
名門クラブで長く10番を背負ったMFは、輝きを失っていくなかで、「ベストポジションがわからない選手」になってしまった感があります。当時の主流は4-2-3-1。セントラルMFとしてはボール奪取力が高いとはいえず、プレミアリーグ182試合8ゴール18アシストというスタッツは、ゴールに絡むプレイが求められるトップ下としてはもの足りないといわざるをえません。生まれてくるのが10年遅かったら…。強豪クラブが4-3-3を選択している今、ペップやクロップの下で球離れのよさを身上とするプレースタイルを体得し、左のインサイドMFというベストポジションを得ていれば、天才の真価を見届けることができたのではないかと思います。
ハマーズでもケガに苦しみ続けたウィルシャーは、新しいシーズンをどこで始めるのでしょうか。プレミアリーグに復帰したばかりのフラムやWBAが「週給の3割を肩代わりすればいいなら、ぜひ獲得したい」といってくれればいいのですが…。ガナーズの元10番の苦境を伝えるいくつかの記事は、どれも昔話を綴るのみで、スコットランドでクラブのトレーニングに参加しているという以外に直近の情報はありません。
足首や腓骨に問題がなければ、今でも素晴らしいプレーヤーです。彼を軸にポゼッションをベースとしたフットボールを展開しようとしたマヌエル・ペジェグリーニのように、評価してくれる監督の下で伸び伸びとプレイしていただければと願ってやみません。(ジャック・ウィルシャー 写真著作者/Steindy)
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ジャックにはエミレーツでゴールを決めて思いっきりブーイング浴びて欲しい。錆び付くにはまだ早い。
CLドルトムント戦。ウイルシャーは倒され痛んだ。前半終了の笛が鳴り、誰もそばに駆け寄らなかった。シティ戦、自分が見るべきところを、存在しない選手に指示を出し、失点するのを傍観した。…ロッカールームでもピッチの上でも碌な人ではなかった。今の状態は必然。