8-0大敗サンダーランドが、サポーターにチケット代返還!…どんな試合だったんでしたっけ!
これだけのお金を選手が自腹切って払うとなると、ひとりいくら出すことになるのでしょうか。イギリス紙「ザ・サン」によると、選手ひとりあたりの出費は何と2万5216ポンド(約441万円)!これは、さすがにきつい。ベンチに座っていた選手なら、思わず「え!ワリカンっすか!?」と叫んでしまいそうです。しかし、この話、「インディペンデント」「デイリー・メール」はチケット代のみ返還、と報じており、どうやらそちらが事実のようですね。
お金の返還はクラブが呼びかけ、主将のジョン・オシェイが「私たちを応援するために、遠くから来てくれたサポーターに感謝したい。みなさんは、今回のような厳しい結果にも関わらず、タイムアップの笛が鳴るまで一緒にいてくれた」とコメントを出しているところをみると、最終的には選手とクラブの折半となったのではないでしょうか。当初、マンノーネは「クラブにかけ合う」といっており、選手が払うというイメージはなかったと思われますが、相談のうえ、「一緒にやりますか」となったのではないかと思われます。
さて、この試合が、マンノーネとサンダーランドの選手たちにとって、どれだけ「お金を返すべき試合」だったのか、ゴールシーンを振り返ってみることとしましょう。
【プレミアリーグ第8節 サウサンプトン 8-0 サンダーランド】
1点め→12分に自陣でボールを奪われたサンダーランド。
セインツの縦パスのこぼれ球を、ペナルティエリア外から
DFベルジーニがクリア!…したものの、これがルーニーのような
見事なシュートになってしまい、マンノーネ触れず、オウンゴール…。
2点め→左サイドを完全に崩され、スティーブン・デービスの
グラウンダーを、ノーマークのペッレがインサイドで流し込む
3点め→左サイドからタディッチが軽く浮かしたクロスを、
ファーサイドに走り込んだジャック・コークがシュート。
ダフったミスキックをマンノーネ、痛恨のファンブル!
4点め→またも左を崩され、横からのラストパスを受けたペッレが
中央からシュート。マンノーネは止めきれず、
フォローに入ったブリッドカットも足元のコントロールを失い、
ボールはゴールへ…オウンゴール!
5点め→タディッチからの縦パスを、中央から右に流れてきたペッレが
クロスに流し込む。これはマンノーネ、ほぼノーチャンス
6点め→最悪のゴール。左のオシェイからのバックパスを、
マンノーネは何を思ったか、セインツ攻撃陣が2人もいるところに
インサイドキックでボールをプレゼント。 打ち頃のパスを、
タディッチがダイレクトでシュート。当然、GKは取れず
7点め→右からのグラウンダーをワニャマが強烈なボレー
8点め→やっぱり左サイドをドリブルでやられ、
ラストパスに走り込んだマネにファン・アーンホルトは
追いつけず、インサイドで軽く流し込まれる
やはり、1点めと3点めが痛かったですね。ベルジーニはオウンゴール以外でもマークを外しっぱなしで何もできず、マンノーネは、クルトワやチェフの3年分のミスを1試合でやってしまったぐらいの出来の悪さでした。もしかしたら、発案者のマンノーネは多めに払っているかもしれません。大敗もさることながら、やる気が感じられない試合を見せられたサポーターはショックだったでしょうね。心中、お察しします。
私は、ちょこちょこイギリスに渡ってプレミアリーグを観続けているのですが、今のところ、オールド・トラフォードでマンチェスター・ユナイテッドの敗戦を観たことがありません。また、グーナーの相方につき合って、ガナーズの試合も観るのですが、こちらも現場で負けの苦さを味わった経験がありません(すべてドローです。今後は、グーナーのみなさんの気持ちを考慮して、スタンフォード・ブリッジに行くようにします)。それでも、負けなければいいというわけでもなく、ファン・ニステルローイ全盛期のマンチェスターダービーで、ドローに終わった時の怒りとがっかり感は相当なものがありました(今なら喜んでしまいそうですが…涙)。
街に戻ってからも気持ちがおさまりません。当時のマン・シティには中国人選手がいたこともあり、そもそも水色ファンが多かったのですが、それを知らずに入った中華料理屋で、私の赤いユニフォームを見た中国人の店員さんに「どうだった?ドロー!やった!!」といわれて険悪な空気になってしまったぐらいでした。チームが負けてなくても、やりきった感がないゲームを観るとモヤモヤするのに、8-0、オウンゴール2発、GKのミス2発、両サイドボロボロでは…。サンダーランドの選手のみなさん、くれぐれも、今日のアーセナル戦は大敗しないでくださいね。チケット代を返す、といった直後にまたも大敗したりすれば、「今回はどうしてくれるんだ」といわれても、返す言葉がありません。…サポーターは、お金もらってもうれしくないんですけどね。(ヴィド・マンノーネ 写真著作者/Wonker)
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