2020.09.28 プレミアリーグ観戦記プレミアリーグ観戦記2020-21
【Leicester×MAN.CITY】裏目に出たペップ采配…PK3発を許したマン・シティが5失点惨敗!
エデルソン、カイル・ウォーカー、エリック・ガルシア、ナタン・アケ、バンジャマン・メンディ、フェルナンジーニョ、ロドリ、デブライネ、マフレズ、フォーデン、スターリング。「起用できる選手が13人しかいない」と嘆いていたペップ・グアルディオラが戦う相手は、プレミアリーグ開幕戦から連勝スタートの首位レスターです。アグエロ、ガブリエウ・ジェズス、ギュンドアンらを欠いたホームチームだけでなく、エンディディが12週間のリタイアとなったブレンダン・ロジャースも苦しい布陣です。ソユンチュ、ジョニー・エヴァンス、アマーティーを中央に据えた5-4-1のチームは、ヴァーディーを走らせるカウンター狙いでしょう。
開始4分、先制はマンチェスター・シティ!デブライネのCKのクリアに走り込んだマフレズが、右足でファーのサイドネットに突き刺さるスーパーショットを決めました。優位に立ったホームチームは、ナタン・アケとエリック・ガルシアも敵陣に侵入するハーフコートマッチを展開しています。13分、フェルナンジーニョのサイドチェンジを受けたバンジャマン・メンディが奪われた後、こぼれ球を拾ったロドリのミドルはクロスバー越え。17分にデブライネ、スターリング、マフレズとつながった右からのアタックは、ワンツーで縦に抜けたスターリングのシュートをシュマイケルがキャッチしました。
守備時は4-2-3-1、攻撃時はフェルナンジーニョが右に下がって3バックとなるマン・シティは、厳しいプレスでレスターの絶品カウンターを封じようとしますが、楔のパスをつぶし切れずに再三ピンチを招いています。22分の3対3は、左から上がったハーヴィー・バーンズのドリブルをエリック・ガルシアがカット。26分に右サイドから抜け出したデニス・プラートは、ラインの裏を狙うヴァーディーへのスルーパスが長くなり、逆サイドで拾ったジャスティンの折り返しは明らかにミスキックでした。
37分、ナンパリス・メンディから左サイドのハーヴィー・バーンズにパスが通ると、中に斬り込んだ15番がボックス左に入ったヴァーディーにラストパス。裏に入られたカイル・ウォーカーが後ろからつかんでしまい、レフェリーは迷わずPKスポットを指し示しています。33歳のエースが自らゴール左上に叩き込み、今季プレミアリーグ3発めをゲット。前半のレスターのシュートは、この1本だけでした。後半のキックオフからドリブルで左に流れたデブライネが、左足でクロスに打ったシュートは右ポストの外。マン・シティが圧力をかけ、レスターがカウンターに賭ける展開は変わりません。
ペップが動いたのは51分。35歳のフェルナンジーニョと代わったのは、17歳のリアム・デラップです。1分後、敵陣で囲い込んで奪ったボールをマフレズが中央に持ち込み、左足で放ったミドルは惜しくも右に切れていきます。レスターの逆転ゴールは54分。右にいたティーレマンスの素晴らしい縦パスで、アタランタからやってきたカスターニュが完全に抜け出しました。ニアにグラウンダーが入ると、ヴァーディーがラボーナで押し込んで1-2。さらに57分、ハーヴィー・バーンズがカットインから柔らかい縦パスを転がすと、ヴァーディーを追ったエリック・ガルシアが足を引っかけてしまいました。1本めは左上、2本めは右下。PKを2本とも決めたレスターのエースは、ハットトリック達成です。
63分のカイル・ウォーカーのロングシュートは、シュマイケルがキャッチ。直後、バンジャマン・メンディのクロスを叩いたデラップのヘッドは、クロスバーにヒットしました。ペップの2枚めは、64分にフォーデンをフェラン・トーレス。レスターは無理にカウンターを狙わなくなり、奪ったボールをキープするシーンが増えています。68分、デブライネがファーにクロスを上げると、スターリングのヘッドは枠の上。足を痛めたデニス・プラートは69分に下がり、ジェームズ・マディソンがヴァーディーの後ろに入りました。デブライネやカイル・ウォーカーの強引な高速クロスはことごとくゴール前を横切り、フェラン・トーレスが右サイドで余るシーンが目立っています。
勝負が決したのは77分。左から上がったジェームズ・マディソンが完璧なミドルをゴール右上にコントロールしました。80分にジョニー・エヴァンスが下がり、フクスが最終ラインへ。84分のCKをナタン・アケがヘッドで決めますが、さすがに逆転は無理でしょう。鼠径部を気にしていたヴァーディーは、85分にイヘアナチョにスイッチ。1分後、今度はバンジャマン・メンディがジェームズ・マディソンを倒してしまいました。ティーレマンスがPKを決めて2-5。シュート数は16対7ですが、オンターゲットは5対7で、レスターのシュートはすべて枠内でした。両者の差は、最終ラインの集中力と、指揮官の采配だったのではないでしょうか。
デラップ投入はありとしても、あの時間帯にフェルナンジーニョを下げたのは妥当だったのか…⁉ ロジャース監督は、ハーヴィー・バーンズとデニス・プラートをロドリの左右にカットインさせ、ヴァーディーが倒された3点めとジェームズ・マディソンの美しいミドルはこのエリアから生まれました。デラップを入れるならフォーデンを下げ、最終ラインとその前のMFはキープすべきだったのではないかと思います。
それにしても、ロジャース采配は鮮やかでした。相手の陣形が変わった直後に、引いていた前線と中盤にプレスをかけさせ、首尾よく逆転。フェルナンジーニョがいなくなったエリアを若いアタッカーに攻めさせて2点をもぎ取ると、その後はセーフティーファーストに徹しました。ペップ就任以降、マン・シティが4点を取られたのは初年度のレスター戦(ヴァーディーハットトリック!)とバイエルン戦、2017-18シーズンのリヴァプール戦と3試合ありますが、5つも決められたのは初めてです。主力5人が全員復帰する10月末までは、苦しい試合が続きそうな雲行きです。
開始4分、先制はマンチェスター・シティ!デブライネのCKのクリアに走り込んだマフレズが、右足でファーのサイドネットに突き刺さるスーパーショットを決めました。優位に立ったホームチームは、ナタン・アケとエリック・ガルシアも敵陣に侵入するハーフコートマッチを展開しています。13分、フェルナンジーニョのサイドチェンジを受けたバンジャマン・メンディが奪われた後、こぼれ球を拾ったロドリのミドルはクロスバー越え。17分にデブライネ、スターリング、マフレズとつながった右からのアタックは、ワンツーで縦に抜けたスターリングのシュートをシュマイケルがキャッチしました。
守備時は4-2-3-1、攻撃時はフェルナンジーニョが右に下がって3バックとなるマン・シティは、厳しいプレスでレスターの絶品カウンターを封じようとしますが、楔のパスをつぶし切れずに再三ピンチを招いています。22分の3対3は、左から上がったハーヴィー・バーンズのドリブルをエリック・ガルシアがカット。26分に右サイドから抜け出したデニス・プラートは、ラインの裏を狙うヴァーディーへのスルーパスが長くなり、逆サイドで拾ったジャスティンの折り返しは明らかにミスキックでした。
37分、ナンパリス・メンディから左サイドのハーヴィー・バーンズにパスが通ると、中に斬り込んだ15番がボックス左に入ったヴァーディーにラストパス。裏に入られたカイル・ウォーカーが後ろからつかんでしまい、レフェリーは迷わずPKスポットを指し示しています。33歳のエースが自らゴール左上に叩き込み、今季プレミアリーグ3発めをゲット。前半のレスターのシュートは、この1本だけでした。後半のキックオフからドリブルで左に流れたデブライネが、左足でクロスに打ったシュートは右ポストの外。マン・シティが圧力をかけ、レスターがカウンターに賭ける展開は変わりません。
ペップが動いたのは51分。35歳のフェルナンジーニョと代わったのは、17歳のリアム・デラップです。1分後、敵陣で囲い込んで奪ったボールをマフレズが中央に持ち込み、左足で放ったミドルは惜しくも右に切れていきます。レスターの逆転ゴールは54分。右にいたティーレマンスの素晴らしい縦パスで、アタランタからやってきたカスターニュが完全に抜け出しました。ニアにグラウンダーが入ると、ヴァーディーがラボーナで押し込んで1-2。さらに57分、ハーヴィー・バーンズがカットインから柔らかい縦パスを転がすと、ヴァーディーを追ったエリック・ガルシアが足を引っかけてしまいました。1本めは左上、2本めは右下。PKを2本とも決めたレスターのエースは、ハットトリック達成です。
63分のカイル・ウォーカーのロングシュートは、シュマイケルがキャッチ。直後、バンジャマン・メンディのクロスを叩いたデラップのヘッドは、クロスバーにヒットしました。ペップの2枚めは、64分にフォーデンをフェラン・トーレス。レスターは無理にカウンターを狙わなくなり、奪ったボールをキープするシーンが増えています。68分、デブライネがファーにクロスを上げると、スターリングのヘッドは枠の上。足を痛めたデニス・プラートは69分に下がり、ジェームズ・マディソンがヴァーディーの後ろに入りました。デブライネやカイル・ウォーカーの強引な高速クロスはことごとくゴール前を横切り、フェラン・トーレスが右サイドで余るシーンが目立っています。
勝負が決したのは77分。左から上がったジェームズ・マディソンが完璧なミドルをゴール右上にコントロールしました。80分にジョニー・エヴァンスが下がり、フクスが最終ラインへ。84分のCKをナタン・アケがヘッドで決めますが、さすがに逆転は無理でしょう。鼠径部を気にしていたヴァーディーは、85分にイヘアナチョにスイッチ。1分後、今度はバンジャマン・メンディがジェームズ・マディソンを倒してしまいました。ティーレマンスがPKを決めて2-5。シュート数は16対7ですが、オンターゲットは5対7で、レスターのシュートはすべて枠内でした。両者の差は、最終ラインの集中力と、指揮官の采配だったのではないでしょうか。
デラップ投入はありとしても、あの時間帯にフェルナンジーニョを下げたのは妥当だったのか…⁉ ロジャース監督は、ハーヴィー・バーンズとデニス・プラートをロドリの左右にカットインさせ、ヴァーディーが倒された3点めとジェームズ・マディソンの美しいミドルはこのエリアから生まれました。デラップを入れるならフォーデンを下げ、最終ラインとその前のMFはキープすべきだったのではないかと思います。
それにしても、ロジャース采配は鮮やかでした。相手の陣形が変わった直後に、引いていた前線と中盤にプレスをかけさせ、首尾よく逆転。フェルナンジーニョがいなくなったエリアを若いアタッカーに攻めさせて2点をもぎ取ると、その後はセーフティーファーストに徹しました。ペップ就任以降、マン・シティが4点を取られたのは初年度のレスター戦(ヴァーディーハットトリック!)とバイエルン戦、2017-18シーズンのリヴァプール戦と3試合ありますが、5つも決められたのは初めてです。主力5人が全員復帰する10月末までは、苦しい試合が続きそうな雲行きです。
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守備崩壊、こんなに脆いマンC初めて観ました!リーズ戦も不安です。
元々は、「ハーヴィー・バーンズへの対応が曖昧」という小さな綻びだったのですが、フェルナンジーニョが抜けてから戸惑いが大きくなり、全体に伝播してしまった感がありました。「ボックスで勝負できる選手がいなかった」「チャンスを作れなくなり、われわれはナーバスになってしまった。」と、ペップが冷静にコメントしているのはポジティブですね。チームの課題を明確にできる指揮官がいる限り、マン・シティがずるずると勝ち点を落とし続けることはないと思います。