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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Liverpool×Arsenal】アリソン、ラカゼットをストップ!サイドを制した王者がアーセナルに3-1完勝!

昨季プレミアリーグ36節のエミレーツでは、アーセナルが2-1で勝利。8月末のコミュニティーシールドでも、アルテタ監督のチームがPK戦を制しています。連勝スタートの名門同士の対決は、昨季プレミアリーグ王者が地力の違いを見せつけるのか、直近2試合を競り勝った若き指揮官が敵地で3ポイントを奪取するのか。ユルゲン・クロップ監督の11人は、いつもの顔ぶれ。GKアリソン、DFアレクサンダー=アーノルド、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン、MFファビーニョ、ナビ・ケイタ、ワイナルドゥム、FWサラー、フィルミーノ、マネの4-3-3です。

キックオフから押しているのはアーセナル。最適な布陣を模索するアルテタ監督は、ダニ・セバージョス、ガブリエウ・マガリャンイス、ニコラ・ぺぺをベンチに置いています。GKレノ、DFホールディング、ダヴィド・ルイス、ティアニー。アウトサイドにベジェリンとメートランド=ナイルズ、中盤センターはエルネニー&ジャカ、前線にウィリアン、ラカゼット、オーバメヤンの3-4-3です。3分過ぎからは、リヴァプールのポゼッション。アーノルドとロバートソンが高い位置に張り続け、ボックス脇のエリアを崩そうとしています。

ガナーズのプレスが厳しく、レッズの最終ラインはやりにくそうです。最初のチャンスは12分。CKのクリアを制したアーノルドがダイレクトで中央に浮かすと、残っていたファン・ダイクのヘッドはダヴィド・ルイスがクリアしました。15分にナビ・ケイタが右サイドに落とすと、走り込んだアーノルドの鋭いクロスをマネがボレーで合わせますが、冷静なレノが体に当ててセーブ。プレスを嫌がるプレミアリーグ王者は、ナビ・ケイタとファビーニョが下がって受けようとするため、前線と中盤が分断されています。

21分のレッズのCKは、クリアを直接叩いたアーノルドの強烈なボレーがベジェリンに当たり、クロスバーにヒット。24分のビルドアップでダヴィド・ルイスのパスを敵陣で奪ったチャンスは、ナビ・ケイタが横に流したボールをワイナルドゥムがレノの正面に打ってしまいました。1分後、左から仕掛けたのはメートランド=ナイルズ。クロスはロバートソンが蹴り出して終わるはずでしたが、左SBが痛恨のクリアミスを冒し、オフサイドポジションにいたラカゼットの左足ボレーがネットを揺らしました。

反撃に出たリヴァプールは、0-1とされてから3分で同点に追いつきます。28分、縦パスを受けたナビ・ケイタが必死のキープからフィルミーノに預けると、スルーパスでボックス右を突破したサラーが切り返しを入れてシュート。レノが弾いたボールがマネの足元に転がってしまい、10番が無人のゴールに流し込みます。ここからは、完全なるレッズペース。35分にファン・ダイクのロングフィードが右に開いたフィルミーノに通り、ニアでもらったサラーがアーノルドに落とすと、素晴らしいクロスが逆サイドのロバートソンに入り、腰でトラップしたSBが左足アウトで押し込みました

41分、アーノルドが前線に浮かしたボールをフィルミーノが胸で落とすと、飛び出したレノがサラーの目の前でキャッチ。43分にダヴィド・ルイスのロングフィードでラインの裏を取ったメートランド=ナイルズは、トラップを足元に収められず、アリソンに奪われてしまいます。前半は2-1、シュート数は11対1。アーノルドが右サイドを制圧し、対峙するオーバメヤンはノーチャンスでした。後半開始直後の47分、ワイナルドゥムの浮き球を持ち込んでカウンターを仕掛けたマネは、遠めから左足で狙うもボールはレノの頭上に外れました。

49分のガナーズの反撃は、オーバメヤンのグラウンダーをラカゼットが打てず、落としを受けたメートランド=ナイルズはダイレクトショットを9番にぶつけてしまいます。59分にウィリアンのスルーパスがオフサイドラインをかいくぐったラカゼットに通り、ドリブルで進んだストライカーはアリソンと1対1になりますが、チップキックは中途半端でプレミアリーグ屈指のGKがセーブ。アルテタ監督は、60分にジャカに代えてダニ・セバージョスを投入します。62分のファン・ダイクの無回転ロングシュートは、レノが安全重視で左に弾き出しました。

63分、ダニ・セバージョスのスルーパスでラカゼットが抜け出し、アリソンと2度めの1対1。工夫がなかったシュートはまたもGKがブロックし、9番は天を仰いでいます。1分後、フィルミーノとのワンツーでマネが中央を切り裂いたチャンスは、DFのチェックを嫌って後ろを向いたため、反転後のシュートが難しい体勢になってしまいました。68分にはウィリアンが下がり、ニコラ・ペペが登場。73分にラカゼットの後を任されたのは、公式戦2ゴールと好調のエンケティアです。

76分、ダニ・セバージョスのスルーパスでエンケティアが裏に出るも、ボックスを飛び出したアリソンがクリア。マネのパスをボックス右で受けたフィルミーノのシュートは、ティアニーが足に当てました。クロップ監督は、80分にマネとナビ・ケイタに代えてジョッタとミルナーを起用。83分にサラーが中央に持ち込み、左で空いたジョッタにラストパスを通しますが、レノを気にしたフィニッシュはポストの左に外れます。

アリソンの奮闘が実を結んだのは87分。アーノルドのクロスをダヴィド・ルイスがヘッドで跳ね返すと、トラップからノーステップで打ったジョッタの一撃が左のポストを叩いて枠に収まりました。クロップ監督の最後のカードは、91分にフィルミーノを南野拓実。最後までオーバメヤンを封じたリヴァプールが、3-1でプレミアリーグ開幕3連勝を飾りました。MVPは、3度のピンチを冷静に切り抜けたアリソン・ベッカーでしょう。

おもしろい試合でした!中盤を制したのはリヴァプール、しかし後半のアーセナルの速攻は見事。右サイドで奮闘したウィリアンと切り札として投入されたダニ・セバージョスの超絶スルーパスが、ラインコントロールが甘かったレッズの最終ラインを無力にしました。逆サイドの状況が見えていたはずのアーノルドは、オフサイドを取れない原因になってはいけません。ワールドクラスのGKによってリードは守られましたが、次戦以降に向けて修正が必要です。

ポゼッション67%対33%、シュート数21対4と昨季プレミアリーグ王者に圧倒されたガナーズは、サイドを制圧されたのが敗因となりました。効果的なクロスを入れられたのは、ロバートソンのミスを誘った先制のシーンのみ。後半はカウンターで見せ場を作りましたが、アーノルドやサラーを押さえきれず、左からのボールで3失点。レッズやマン・シティを倒すためには、WB、セントラルMF、CBの連携のクオリティを高めることが必須条件となるのではないでしょうか。

前線と中盤が連動するレッズの完成度の高さと、リーズに3発を許した最終ラインの脆さを両方味わった一戦。全体としては、頂点を極めたチームと発展途上のチームのギャップを実感したものの、クロップ監督が守備の課題をつぶせなければ、2019-20シーズンのような独走は難しいでしょう。アーセナルの次節は未だノーゴールのシェフィールド・ユナイテッド、リヴァプールは好調アストン・ヴィラですが、その前のカラバオカップ4回戦で両者は再び対峙します。サブの選手が中心となるゲームになりそうですが、今日のような激戦を堪能できればと期待しています。


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