ウィルシャー、アルテタ、ヤヤ・サノゴ…ヴェンゲル監督を悩ませる、アーセナルの新たな負傷者
ジャック・ウィルシャーの負傷は、プレミアリーグ第12節、マンチェスター・ユナイテッド戦の55分。ドリブルでペナルティエリアに侵入しようとしたところを、CBマクネアに横からタックルされたのが直接的な原因です。直後に交代となったウィルシャーの歩き方や素振りは、手術まで受けて3ヵ月もチームを離れなければならない深刻なダメージには見えませんでした。しかし、診断結果は左足首靭帯損傷。年明けに戻ってくるといわれるメスト・エジルが、同じレフティのイングランド代表MFとプレイするのは、春を迎えてからということになりそうです。
そして、次のアクシデントはチャンピオンズリーグ。グループステージ突破を決めた昨日のドルトムント戦は、ライバルを叩いた喜びよりも、ふたりの選手を失うショックのほうが大きい一戦となってしまいました。67分にピッチに座り込み、即座に交代を要求したのはキャプテンのミケル・アルテタ。症状に覚えがあるふくらはぎ痛の再発だったので、ご本人もすぐにダメだとわかったのでしょう。こちらは、復帰までに要する時間は発表されておりませんが、ヴェンゲル監督が「とても深刻に見えた。しばらくいなくなると思う」と語っており、ターンオーバーで乗り切りたい年末年始のプレミアリーグで、彼の貢献は見込めなさそうです。
ハムストリングを痛めたヤヤ・サノゴが、ドルトムント戦のピッチを去ったのは79分。この試合で、アーセナル入団後の初ゴールを決めた21歳は、勢いにのってプレミアリーグ初ゴールも狙いたかったでしょう。アーセナルの前線では、ウェルベックもハムストリングをやっており、ウォルコットは鼠蹊部を痛めて離脱。当面のゲームはジルー、ジョエル・キャンベル、アレクシス・サンチェスで賄うことになります。
シュチェスニー、オスピナ、ドビュッシー…うーん、減りませんね、ケガ人。今後に向けて、ポジティブなことがあるとすれば、「ウィルシャーが不在となれば、ヴェンゲル監督は機能していない4-1-4-1をしばらく諦める」「冬の補強に本気になる」「GKマルティネスの成長の可能性」「ロシツキやポドルスキの出番は増えそう」といったあたりでしょうか。サウサンプトン、ニューカッスル、リヴァプールとやっかいな対戦相手が並ぶ12月。このうえは、今や絶対的エースとなったアレクシス・サンチェスの無事を祈りつつ、今までどんな逆境にも耐えて、プレミアリーグ4位以内をキープしてきたヴェンゲル監督の手綱さばきを信じるほかはありません。
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