偏愛的プレミアリーグ見聞録

ジョニー・エヴァンスがキックオフ直前に負傷リタイアとなったレスターは、ニューカッスルにゴールラッシュを許すまさかの展開で2-4の完敗。守備陣にミスが目立ったトッテナムも、伏兵リーズに3-1で敗れました。チェルシーの背中を追っていたウェストハムは、エヴァートン戦でオンターゲットゼロに終わり、0‐1の惜敗。プレミアリーグの1位、3位、5位、7位が敗れた波乱の35節を終えて、TOP4とEL出場権を争うバトルの勢力図がアップデートされています。

首位のマンチェスター・シティは、あと1勝でプレミアリーグ制覇決定。2位のマンチェスター・ユナイテッドは、5位のウェストハムに12ポイント差をつけてTOP4フィニッシュが確定しました。残り2つの椅子を争うのは、勝ち点64のチェルシー、63のレスター、58のウェストハム。消化試合がひとつ少ないリヴァプールも、勝ち点57で逆転可能なポジションに着けています。7位のトッテナムは、レスターと7ポイント差の56では厳しいでしょう。

3位チェルシーの残り試合は、アーセナル、レスター、アストン・ヴィラ。4位レスターは、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、トッテナムという厳しい相手を残しています。今日から3日間で行われる3試合が、TOP4争いに残るチームの数を決める最初のゲートです。マンチェスター・ユナイテッドVSレスター、チェルシーVSアーセナル、マンチェスター・ユナイテッドVSリヴァプール。チェルシーとレスターが勝てばハマーズの逆転は厳しくなり、どちらかが敗れればカオス続行。リヴァプールは、スールシャールのチームを倒すのが必須条件です。

木曜日の延期試合に勝てば60ポイントで5位に浮上するレッズは、WBA、バーンリー、クリスタル・パレスでフィニッシュ。直近のプレミアリーグ4試合で1勝3敗と崩れてしまったハマーズは、ブライトン、WBA、セインツと戦いやすい相手を残しています。レッズと同様に34試合しか消化していないエヴァートンは、木曜日のヴィラ戦で勝てばハマーズに並び、残り3つはシェフィールド・ユナイテッド、ウルヴス、マンチェスター・シティ。相手関係がラクなレッズとハマーズは、6位以内で着地するのではないでしょうか。

TOP4争いはチェルシー、レスター、リヴァプール、ウェストハムで、競り負けた2チームが5位と6位にまわるとなると、トッテナム、エヴァートン、アーセナルは7位争奪戦となります。FAカップ決勝がチェルシーVSレスターとなったため、7位に滑り込めばEL出場権獲得。勝ち点52のアーセナルは、チェルシー、クリスタル・パレス、ブライトンに勝って上がコケるのを待つ格好です。スパーズのラスト3試合は、ウルヴス、ヴィラ、レスター。最後の椅子を巡る激戦のカギを握るのは、スパーズとトフィーズの両方と戦うことになっているウルヴスとヴィラです。

わかりづらい伝え方になってしまったかもしれませんが、最後に予想を添えて、整理したいと思います。TOP4はマンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、リヴァプール。不振のレスターとウェストハムが5位・6位で、7位に入るのはエヴァートン。いかがでしょうか。こうして最終盤の順位予想をしていると、あらためて感じます。どんなに弱くなっても降格しないチームがある大会に、スーパーというネーミングは微妙ですね…！