イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×Leicester】なぜCKの直前に…サブと若手のチームが敗れ、マン・シティが優勝決定!

デ・ヘア、ブランドン・ウィリアムズ、バイリー、トゥアンゼベ、アレックス・テレス、マティッチ、ファン・デ・ベーク、アマド・ディアロ、マタ、エランガ、グリーンウッド。中1日でオールド・トラフォードにレスターを迎えたマンチェスター・ユナイテッドは、カラバオカップ2回戦を戦うような顔ぶれです。プレミアリーグ2位と4位の戦いですが、開始早々から4位が主導権を握る予感が漂っています。低いビルドアップ、ぎこちないパスワーク。8分に自陣で奪われたショートカウンターは、クロスを受けたヴァーディーのヒールキックをデ・ヘアが押さえて事なきをえました。

右からスプリントしたティーレマンスがラインの裏に抜けたのは10分。赤い最終ラインはマークがずれ、ヴァーディーの外から上がってきたルーク・トーマスがフリーでした。走り込んできた左SBの完璧なボレーが右のサイドネットに収まり、0‐1。19歳のルーク・トーマスは、プレミアリーグ初ゴールです。劣勢だったマンチェスター・ユナイテッドの最初のチャンスは15分。マタが縦に浮かしたボールをアマド・ディアロがキープし、グリーンウッドに預けると、ソユンチュを抜き去った11番は迷わず右足一閃。フォファナの股間を抜くクロスのシュートに、シュマイケルが伸ばした足は届きません。絶好調のストライカーは、今季プレミアリーグ7発めです。

27分、ティーレマンスが中央に浮かしたキックは、クロスかシュートか。下がったデ・ヘアは安全重視でクロスバーの上にトスしました。時間が経つにつれて、マティッチとファン・デ・ベークを軸としたパスワークはスムーズになっています。ファン・デ・ベークからエンディディが奪った42分のカウンターは、イヘアナチョの縦パスを追ったヴァーディーが挟まれ、デ・ヘアがクリア。前半のシュートは、2つのゴールシーンと終了間際にティーレマンスが壁に当てたFKだけでした。

雨が降りしきるオールド・トラフォード。50分にグリーンウッドが左から抜け出した速攻は、エランガへのラストパスをフォファナがカットしました。イヘアナチョの強引なミドルは、大きく左にアウト。55分から4分続いたレスターの波状攻撃は、ティーレマンスのスルーパスで右から抜けたイヘアナチョの一撃をデ・ヘアが体に当て、ノーゴールに終わりました。65分、スールシャールとロジャースが同時に交代を敢行。アヨゼ・ペレス、グリーンウッド、エランガが下がり、ジェームズ・マディソン、カバーニ、ラシュフォードがピッチに入りました。

CKの直前に選手を代えてはいけないという鉄則を軽視したマン・ユナイテッドの指揮官は、ラシュフォードのチェックをかわしたソユンチュのヘッドが決まった瞬間、自らの判断を悔いたのではないでしょうか。レスターのCBは、今季プレミアリーグ初ゴール。73分、右から上がったイヘアナチョがファーのヴァーディーめがけて浮かすと、頭で折り返したボールに飛び込んだティーレマンスは1歩及びませんでした。残り時間は15分、完全なるレスターのペース。ベストメンバーではないとはいえ、ホームで負けているのに押されている状況にはストレスが溜まります。

77分にアマド・ディアロが下がり、年中無休のブルーノ・フェルナンデス!ロジャース監督は80分にヴァーディーを引っ込め、チョードリーで逃げ切りを図ります。84分、アレックス・テレスがボックスに入れた斜めのパスでマタが抜け出し、グラウンダーのクリアを直接叩いたブルーノ・フェルナンデスのシュートは右にアウト。マンチェスター・ユナイテッドの放り込みは実らず、3分の追加タイムの後、マンチェスター・シティの2年ぶり7回めのリーグ制覇が決まりました。

まずは、ペップ・グアルディオラと素晴らしい選手たちに、おめでとうございますと伝えたいと思います。8節から18勝9分1敗で快走したのですが、クリスマス前から15連勝という強さを見せつけられては、参りましたと頭を下げるほかはありません。最後にして最大のミッションは、チェルシーとのチャンピオンズリーグ決勝を制することですが、ベストメンバー・ベストコンディションで臨んでいただければと思います。

さて、プレミアリーグ2020-21シーズンも残りわずかとなりました。レスター戦をサブ10人で落とし、リヴァプールとの延期試合をレギュラーが戦って勝ち点をゲットしたら、TOP4をめざして戦っているクロップ監督のチームに申し訳ないですね。プレミアリーグが最も盛り上がるこの時期に、中1日の連発というスケジュールを強いられたのは、オールド・トラフォードの暴動に起因しています。4位以内が確定していたので、「サブの選手と若手がプレイできてよかった」と笑ってすませることができますが、状況によっては致命的な日程変更になっていた可能性があります。過激なサポーターのみなさんには、このようなことが2度と起こらないよう自重を求めたいと思います。

ほとんどのゲームが無観客で、何もかもがイレギュラーなシーズンでしたが、残り4試合というところまできました。プレミアリーグを2位で終え、ヨーロッパリーグのトロフィーを得られれば、いい1年だったと振り返ることができるでしょう。厳しいスケジュールではありますが、最後のゲームのキックオフに最強の11人が揃っていてほしいと願っております。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す