【Liverpool×New Castle】素晴らしきジョー・アレン!逆転4位をめざすリヴァプール、視界良好!
この日のスタメンはトップにスターリング、左右にコウチーニョと久しぶりのジョーダン・アイブ。中盤にヘンダーソン、ルーカス、ジョー・アレンが並びます。パーデュー監督が去ってから元気がなく、先週のタインウェアダービーを落としてプレミアリーグ4連敗中のニューカッスルは、9分にあっさり先制を許しました。右サイドでコウチーニョからの落としを受けたヘンダーソンが、左のスターリングにサイドチェンジ。スターリングは見事な切り返しでマークを外すと、右隅にコントロールショットを沈めます。1-0となると、完全にレッズペース。前線でニューカッスル守備陣を翻弄するコウチーニョのキレのよさと、後ろのルーカスを頼って思い切りよく前に出るジョー・アレンの積極性が目立ちます。
22分、スローインを受けて右サイドで2人抜き去ったコウチーニョのグラウンダーは、わずかにスターリングに合わず。23分のFKからサインプレーで縦に抜けたコウチーニョの一撃も、DFのブロックに阻まれます。ニューカッスルは、28分にオベルタンが右サイドを突破。アヨゼ・ペレスへのクロスはクリアされるも、浮いたボールをアベイドがボレー。当たりはよかったもののコースはミニョレの正面で、アウェイチームは同点に追いつくことができません。
36分、レッズに先制点以降、最大の決定機。右からのヘンダーソンのFKをヘッドで完璧に合わせたのはルーカスでした。これは決まったとアンフィールドの大半のサポーターが腰を浮かせたところを、ビッグセーブで遮ったのはクルル。ニューカッスルは1-0のまま踏ん張るのが精一杯で、同点に追いつく気配はありません。ジョーダン・アイブ、スターリング、コウチーニョのドリブルにはついていくのがやっと。リヴァプールのカウンターがひとたびスピードに乗ると、ヤンマート、アニータ、ウィリアムソン、テイラーの最終ラインは危険なラストパスをカットするしかないところまで追い込まれます。しかし前半終了間際に、アヨゼ・ペレスのヘディングシュート、シソコからのグラウンダーを直接狙ったアベイドのボレーと、アウェイチームも意地を見せます。前半は1-0。次の1点をレッズが奪えば、そこで勝負は決まるでしょう。
後半に入り、ボールを支配し始めたニューカッスル。49分には右からのクロスをアヨゼ・ペルスがミニョレと競り、52分には左から中に持ち込んだシソコが右足でミドルを放ちます。4バックで構えるレッズ守備陣の最大のリスクは、アーセナル戦に続いて左のアルベルト・モレノの守備が軽いこと。ここまではルーカスが中央をカバーして事なきを得ていますが、もっと前で攻撃の芽を摘めないと、追いつかれてしまうシーンが来ないとも限りません。55分、ヘンダーソンが右からドリブルで縦に突破し、マークを受けたままグラウンダーのクロス。中でテイラーがクリアミスしたボールは、スターリングの足元にこぼれます。これは2点め…と誰もが思ったスターリングのシュートは、クルルを気にし過ぎたのか左ポストの外。週給10万ポンドを渋って欧州のトップクラブをめざすなら、こういうチャンスは確実に決めてほしいものです。
59分、ロジャース監督の1枚めは、ジョーダン・アイブに代えてボリーニ。カーヴァー監督は66分にオベルタンをグティエレスにスイッチしますが、右サイドで起点となっていたMFの交代は、果たして吉と出るのでしょうか。69分、ウィリアムソンのボールを奪ったボリーニが右サイドをフリーで走るものの、タッチがひとつ多くてクロスを通せずCK。しかし、ここからレッズが決定的な2点めを奪います。CKがファーサイドに流れると、スターリングからのボールを受けたエムレ・ジャンが中に折り返し。ウイリアムソンは、ここでもミスを犯してしまいました。背番号6がクリアできずに体に当てたボールの落ち際を、見事なボレーでネットに突き刺したのはジョー・アレン。これで決まりでしょう。サイド攻撃が頼りのアウェイチームは、サイドで勝てなくなっています。75分、今季プレミアリーグで7試合ノーゴールの18歳・アームストロングの投入は、格上のクラブに勝つための妥当な策には見えません。
レッズ勝利決定のハンコを捺してしまったのは、83分にルーカスの右足にスタンプしてしまったシソコの2枚めのイエローカードでした。ボールに届かなかった足が相手の足首に入るというミスでしたが、シソコは自らの過ちとその結果をわかっており、カードが出る前にピッチの外へ歩き出します。ロジャース監督のリッキー・リー・ランバート投入は、ファン・ハール監督がファルカオにチャンスを与えるのと同様に、もう勝ちは決まりましたよという余裕の一手。リヴァプールは2-0でゲームを畳み、プレミアリーグ4位奪取に向けて順当に勝ち点3を手に入れました。
守備では時折不安を覗かせたものの、スターリングとコウチーニョが前線でかき回す攻撃は迫力十分。ヘンダーソン、ジョー・アレン、ルーカスが並んだ中盤は、ときに3センター、ときにアルベルト・モレノを加えた2センター+2サイドで、観ていておもしろい布陣でした。先制点の場面ではいち早くゴール前に詰め、相手のミスを見逃さないセンスあふれるボレーを決めたジョー・アレンはお見事。ルーカスがいると、彼の攻撃センスがより活きるのではないかと思います。次戦からシュクルテルが戻ってくるリヴァプールの逆転4位は実現するのでしょうか。めざすはもちろん、チェルシー撃破を含む7連勝フィニッシュです!
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
更新ご苦労様です。
早い時間帯にスターリングが決めて楽な展開になると思いましたが、その後中々特典が入れられず嫌な感じもありましたがアレンのゴールでスッキリしました。アレンとルーカスを置くと安定しますし、コウチーニョやヘンダーソンが前で動けるのが大きいですね。翻ってモレノはここ最近守備が軽いですね。疲労の影響でしょうか気になります。
ジェラード、シュクルテルが戻って来るところに、シティの背中が見えてきたのでCL目指して再度チーム奮起を期待します!まさかがあるかもしれません。
—–
Mackiさん>
ルーカスがいると、ジョー・アレンとヘンダーソンの動きに変化が生まれて攻撃の幅が広がります。マン・シティとのバトルは最後までもつれそうですね。