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レヴィ会長は交渉を拒否…ハリー・ケインのマン・シティ移籍に関する最新事情。

Harry Kane tells Daniel Levy: Stick to our deal and let me leave Spurs for Manchester City」。イギリスメディア「テレグラフ」が、ハリー・ケインのマンチェスター・シティ移籍に関する最新のレポートを配信しています。まずは、ジェイソン・バート記者がまとめた現状をかいつまんで紹介しましょう。

マンチェスター・シティが提示した最後のオファーは、プレミアリーグ史上最高額の1億2500万ポンド(約189億円)。これに対してダニエル・レヴィ会長は、話し合うことすら拒否しているそうです。デッドラインデーまで2週間を切った今、昨季プレミアリーグ王者が状況を打開するとすれば、スパーズが要求している1億6000万ポンドに近づけるしかないようです。

ハリー・ケインが望んでいるのは、サラリーではなくタイトル獲得という野心のための移籍と理解してもらい、クラブとサポーターの祝福を受けてマンチェスターに旅立つこと。レヴィ会長に対して抱いている不満は、2つです。ひとつは、「2020-21シーズンにTOP4もタイトルも逃した場合、退団できるという紳士協定を反故にしようとしている」。プレミアリーグの得点王とアシスト王をダブルで獲得したストライカーは、1年前から声をかけてくれていたマン・シティとクラブの交渉経緯も知っており、円満に退団できると信じていたようです。

もうひとつは、「チームへの合流が1週間遅れたのは、休暇を認めたレヴィ会長と待っていた監督やスタッフとのミスコミュニケーションが原因なのに、対外的に事情を説明してくれない」。移籍をゴリ押ししようとしてトレーニングを拒否したわけではないとアナウンスして、サポーターやプレミアリーグファンの誤解を解いてほしいと願っているそうです。

プレミアリーグ2021-22シーズンの開幕戦は、奇しくもマンチェスター・シティとのホームゲーム。テレビで観戦していた10番は、望外の勝利に歓喜するサポーターたちが「Are you watching Harry Kane?」というチャントが鳴り響いているのを耳にしています。ジェイソン・バート記者は、関係者に聞いた話として、「ケインはこのリアクションをしっかり受け入れているが、アカデミー時代から長年にわたってクラブに貢献してきたことや、これまでの振舞い、現在の立場について理解してほしいと思っている」と伝えています。

7000字に及ぶレポートの最後に、ハリー・ケインの意向が紹介されています。「ケインは、ぎりぎりで移籍を強行できる試みだったとしても、トランスファーリクエストを提出するつもりはない。なぜなら、自らの立場と実現したいことは明確で、既に公に発言しているからだ。レヴィ会長が交渉を再開してくれれば、数日後にシティに移籍できるという希望はあれど、彼は移籍を強要しようとはしない。スパーズに残ってキャリアを継続しなければならない状況になれば、きちんと受け入れるだろう」。現状は、残留に傾いているのは間違いありません。

8月が終わるまで、残り13日。レヴィ会長の言い分は「退団を認めるのは、あくまでも充分な額のオファーがあったとき」でしょう。マン・シティは積めるのか。やり手の会長は妥協するのか。「テレグラフ」の記事が事実なら、私自身もハリー・ケインに関する最近の報道によって生じた誤解を捨てて、詫びなければなりません。一連の騒動に関する続報と、予測不能の綱引きの結末に注目したいと思います。


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