「移籍情報において、最も信頼できるイギリスの情報源ランキング」に納得しつつも…!
あくまでも私が普段、プレミアリーグ関連のニュースを触っているなかでの感覚値ですので、一般的な相場観ではないかと思いますが、以下に各メディアについての印象を列挙させていただきます。「テレグラフ」は何とか特ダネを取ってやろうと大胆かつ野心的。あの手この手の記事を出してくるので打率は下がるものの、姿勢はマジメです。逆に、「ウソでしょ!?」という記事をこれでもかと繰り出してくるのが「ザ・サン」で、彼らが単独で出してくるニュースはほとんど眉唾モノにしか見えないのですが、独自のニュースソースを持つ記者がいるようで、ときどき奇跡的な大当たりがあります。日本では、朝日新聞が誤報で東スポが正しかった!などということはほとんどありませんが、あちらでは、「インディペンデント」がティエリ・アンリがアーセナル残留と打った日に「ザ・サン」が「いや移籍です」と反発し、結局移籍だったなどということがあります。BBCや高級紙は、「ある程度趨勢が見えてから記事にするので打率は高いが、ゴシップや空振りも一定ある」というぐらいに捉えておいたほうがいいと思います。
私は、BBCが「サー・アレックス・ファーガソンは来季も継続」とやった後に勇退が決まったのを忘れません。「バルセロナをやめたグアルディオラ監督はマン・シティへ!」という勇気ある空振りをしでかしたのも忘れません。いえ、決して、悪いといっているのではないのです。「カルチャーが違うので、日本の新聞の常識をイギリスのメディアに持ち込まないほうがよい」と言いたいのです。
「デイリー・スター」「エクスプレス」と「メトロ」が低くされている理由は、独自の情報による記事が少なく、「他紙がいってるんだけど」「情報があるわけでなく、こう思うんだけど」といったニュースの横流しや憶測が多いからでしょう。フリーペーパー「メトロ」は、新聞というよりエンタメ誌です。彼らの今朝の見出しがなかなかイカしてます。「リヴァプールは、マンチェスター・ユナイテッドに対してチチャリート獲得のオファーを出しました」「ウェストハムは、レアル・マドリードのアルベロアに興味があります」。これ、信じます?いかにも嘘くさいけど無下にもしにくい、そんな見出しです。「メトロ」の評価は、正しい・間違っているではなく、「地下鉄に乗っていた10分からの時間を楽しめたかどうか」なのでしょう。
ときどき、「飛ばし記事や信頼性の薄いニュースを流すのをやめて、事実だけ報道してほしい」という方がいらっしゃいますが、移籍関連においては正しい情報だけ受け取りたいなら、唯一の方法は「9月まで何も見ないこと」だと思います。デッドラインデーの翌日、各クラブの公式サイトの選手名簿や、スポナビのクラブ別ページ、サッカー雑誌のプレミアリーグ特集などをみれば、そこには決定情報が載っているでしょう。私は、ゴシップも二転三転する情報も、プレミアリーグの文化として愉しもうと思っており、流れに身をまかせて一喜一憂しております。そうそう、「メトロ」にこんな記事が載っておりました。「David de Gea could end up staying at Manchester United as Real Madrid are struggling to push through a transfer」。デ・ヘアはマンチェスター・ユナイテッドに残ることになったみたいです。これは事実でしょう!…事実だったらいいですね。
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ラストw
実現するといいですね
更新おつかれさまです。
以前、移籍情報を扱うメディアの記事をリクエストした者です。
とてもタメになり、かつ楽しい記事をありがとうございます。
これだけそれぞれの特色があると、現地で過ごす移籍期間はさぞ盛り上がるでしょうね。
いつか現地の空気を味わってみたいものです。
この記事も参考に、これからのメルカートも一喜一憂しながら楽しみます。
本当にありがとうございました。