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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ウェストハム、よくぞ獲れましたディミトリ・パイェ!9年ぶりのEL出場を前に視界良好

フェアプレーランキングでプレミアリーグ2位となり、望外のヨーロッパリーグ出場権を獲得。さらに来季は、111年という長い時間を過ごしたブーリン・グラウンド最後のシーズン、熱血監督スラベン・ビリッチを招聘したウェストハムが気合いが入らないわけがありません。とはいえ、マルセイユからの獲得が決まったディミトリ・パイェにはびっくりしました。1500万ユーロ(約20億7000万円)はウェストハムにしては結構な金額で、28歳の選手に5年契約+1年の延長オプションという長期のオファーは「あなたがクラブの中心ですから」といっているような力の入り方です。「クラブには明確なプロジェクトがあり、どれほど本気で僕を獲得したいかを語ってくれた。これは重要なことだ。ウェストハムは僕の野心にぴったりなクラブだね」というパイェ自身の言葉からも、イーストロンドンのクラブがフランス人アタッカーに賭ける熱意が窺えます。

昨季リーグアンで21ゴールを決めた大黒柱のジニャックがメキシコに去ったマルセイユは、当初は36試合7ゴールと結果を出してくれたパイェを売る気はなかったようです。にもかかわらず、この移籍話が成立してしまったのは、パイェ側が大幅な年俸UPを要求し、クラブがそれを呑めなかったから。「ウェストハムのオファーを不本意ながら受け入れた」とわざわざ声明を出したあたりに、マルセイユの悔しさが垣間見えます。やりましたね、ハマーズ。リール時代はアザールの控えに甘んじていた時期もありましたが、今やパイェは現役バリバリのフランス代表選手であり、リーグアンのアシスト王です。ソングの守備とダウニングの仕切りはまずまずながら、攻撃に幅を創るタレントが不足していたウェストハムは、昨季プレミアリーグで44ゴールとレスター以下だった得点力を強化できるのではないでしょうか。

ウェストハムの周辺にはさらに景気のいい噂が飛び交っています。まずは、アンディ・キャロル、カールトン・コール、エネル・バレンシアが今ひとつだったストライカー。ビリッチ監督のターゲットは、チェルシーの「第3FW」ロイク・レミー、ヴォルフスブルクの点取り屋バス・ドスト、あるいはプレミアリーグ18ゴールとQPRでブレイクしたチャーリー・オースティンだと報じられています。中盤は、ソングの完全移籍を決めて、キャバイェやデンベレなどのインターナショナルクラスを獲得できれば盛り上がります。最終ラインは、右SBジェンキンソンのローンを延長できるのではないかといわれており、逆サイドのクレスウェルまで守れればひとまずOK。ウィンストン・リード、トムキンス、コリンズに加えて、将来性のあるCBを獲得できればいいのではないでしょうか。

2016-17シーズンからは、収容力が2万席弱増えるオリンピック・スタジアムが待っています。来季の目標は、ヨーロッパリーグの本大会出場と、2年連続となるヨーロッパリーグ出場権の獲得でしょう。バーミンガムのGKランドルフ、スペインユースの各年代で代表に選ばれているMFペドロ・オビアングに続いてパイェを獲得したハマーズは、7月に入ればもうひとつふたつ、私たちを驚かせるニュースを届けてくれるはずです。

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