2022.02.02 移籍ニュース2021-22移籍ニュース
決裂から1時間で合意!? 脚本・演出・主演オーバメヤン、ドラマティックな移籍劇の一部始終。
2022年1月31日、プレミアリーグとラ・リーガのデッドラインデー。「BBC」の「トランスファー・デッドラインデーLIVE」は、午前中にウスマン・デンベレのパリ・サンジェルマン移籍が破談になったと伝えていました。これを目にした多くのプレミアリーグファンが、オーバメヤンはアーセナルに残ると読み替えたのではないでしょうか。そのとき彼が、プライベートジェットでバルセロナに入っていたと知ったのは、締め切りの3時間前でした。
「Pierre-Emerick Aubameyang agrees sensational free transfer from Arsenal to Barcelona on frantic Deadline Day(ピエール=エメリク・オーバメヤン、必死のデッドラインデー。アーセナルからバルセロナへのセンセーショナルなフリートランスファーに同意)」。現地の動向をリアルタイムで追いかけていた「スカイスポーツ」が、決裂寸前から「DONE DEAL」に至るまでの一部始終をレポートしています。
普段なら、味方のパスが出てくるスペースに入り込んで決めるワンタッチゴーラーは、強引なドリブルで自らの将来を切り開きました。アーセナルから出たかったのか。バルセロナに行きたかったのか。復活のきっかけがほしかったのか。どんな思いでバルセロナに飛んだのかは、誰にもわかりません。「トランスファー・デッドラインデーLIVE」は19時に決裂と報じ、その1時間後に「合意」に転じました。彼が大幅な減俸を呑んだのが、その時間帯だったのでしょう。
ウスマン・デンベレを手離せず、サラリーキャップという壁をクリアできないと判断していたバルセロナは、半年で750万ポンド(約11億円)のサラリーが160万ポンド(約2億5000万円)まで下がってもOKという本人の申し出によって、視界が開けました。週給35万ポンドの契約を18ヵ月残していたアーセナルは、1500万ポンドの人件費が浮くという魅力的な話に抗うことはできませんでした。
片やは、3億円に満たないサラリーを支払うだけで稀代のストライカーを手に入れられる。もう一方は、契約を解除すればメスト・エジルの二の舞を回避できる。三者三様の果実が目の前にある…。メディカルチェックはスムーズに終わり、締め切り前にサイン完了。脚本・演出・主演オーバメヤンのドラマティックな移籍劇は、かくしてハッピーエンドとなりました。
指揮官とエースが袂を分かつトリガーは、最後のプレミアリーグとなった12月6日のエヴァートン戦でした。1-0の71分、マルティネッリを諦めた指揮官がピッチに送り出したのは、久々のベンチスタートとなった14番ではなく、左サイドは得意とはいえないエディ・エンケティア。同点になってから投入された彼は、1-2とされた後のラストチャンスを逃してしまいました。
サウサンプトン戦の前のトレーニング欠席、キャプテン剥奪、チームに合流しないままコロナウイルス感染、パーティー騒動、心臓疾患疑惑、アフリカネーションズカップ不参加。悪夢のような50日を経て、ノースロンドンには戻らないと決意したオーバメヤンは、火曜日の朝、バルセロナでチームメイトとともに汗を流したと伝えられています。
アーセナルがオーバメヤンの移籍を容認したのは、規律違反を問題にしたわけではなく、思いのほか早く下り坂に差し掛かってしまったとジャッジしたからかもしれません。もし、そうならば、せめて移籍が決まる手前で握手をしてほしかったという思いが残ります。
2018年1月から4年、公式戦163試合92ゴール、プレミアリーグ128試合68ゴール。準決勝でマン・シティから2発、ファイナルでチェルシーから2発ゲットでアルテタ監督に初のトロフィーをプレゼントしたFAカップ2019-20が、イングランドで手にした唯一のビッグタイトルでした。素晴らしいゴールシーンも信じられないミスもすべて呑み込んで、今はただ、ありがとうという言葉を添えたいと思います。
「Pierre-Emerick Aubameyang agrees sensational free transfer from Arsenal to Barcelona on frantic Deadline Day(ピエール=エメリク・オーバメヤン、必死のデッドラインデー。アーセナルからバルセロナへのセンセーショナルなフリートランスファーに同意)」。現地の動向をリアルタイムで追いかけていた「スカイスポーツ」が、決裂寸前から「DONE DEAL」に至るまでの一部始終をレポートしています。
普段なら、味方のパスが出てくるスペースに入り込んで決めるワンタッチゴーラーは、強引なドリブルで自らの将来を切り開きました。アーセナルから出たかったのか。バルセロナに行きたかったのか。復活のきっかけがほしかったのか。どんな思いでバルセロナに飛んだのかは、誰にもわかりません。「トランスファー・デッドラインデーLIVE」は19時に決裂と報じ、その1時間後に「合意」に転じました。彼が大幅な減俸を呑んだのが、その時間帯だったのでしょう。
ウスマン・デンベレを手離せず、サラリーキャップという壁をクリアできないと判断していたバルセロナは、半年で750万ポンド(約11億円)のサラリーが160万ポンド(約2億5000万円)まで下がってもOKという本人の申し出によって、視界が開けました。週給35万ポンドの契約を18ヵ月残していたアーセナルは、1500万ポンドの人件費が浮くという魅力的な話に抗うことはできませんでした。
片やは、3億円に満たないサラリーを支払うだけで稀代のストライカーを手に入れられる。もう一方は、契約を解除すればメスト・エジルの二の舞を回避できる。三者三様の果実が目の前にある…。メディカルチェックはスムーズに終わり、締め切り前にサイン完了。脚本・演出・主演オーバメヤンのドラマティックな移籍劇は、かくしてハッピーエンドとなりました。
指揮官とエースが袂を分かつトリガーは、最後のプレミアリーグとなった12月6日のエヴァートン戦でした。1-0の71分、マルティネッリを諦めた指揮官がピッチに送り出したのは、久々のベンチスタートとなった14番ではなく、左サイドは得意とはいえないエディ・エンケティア。同点になってから投入された彼は、1-2とされた後のラストチャンスを逃してしまいました。
サウサンプトン戦の前のトレーニング欠席、キャプテン剥奪、チームに合流しないままコロナウイルス感染、パーティー騒動、心臓疾患疑惑、アフリカネーションズカップ不参加。悪夢のような50日を経て、ノースロンドンには戻らないと決意したオーバメヤンは、火曜日の朝、バルセロナでチームメイトとともに汗を流したと伝えられています。
アーセナルがオーバメヤンの移籍を容認したのは、規律違反を問題にしたわけではなく、思いのほか早く下り坂に差し掛かってしまったとジャッジしたからかもしれません。もし、そうならば、せめて移籍が決まる手前で握手をしてほしかったという思いが残ります。
2018年1月から4年、公式戦163試合92ゴール、プレミアリーグ128試合68ゴール。準決勝でマン・シティから2発、ファイナルでチェルシーから2発ゲットでアルテタ監督に初のトロフィーをプレゼントしたFAカップ2019-20が、イングランドで手にした唯一のビッグタイトルでした。素晴らしいゴールシーンも信じられないミスもすべて呑み込んで、今はただ、ありがとうという言葉を添えたいと思います。
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得点王となったあの年は、彼にそれなりの球さえ通れば決めてくれるという抜群の信頼感がありました。
そして彼が得点したあとはラカゼットを中心に全員で喜びを分かち合う瞬間がありました。
サンチェスとエジルの時代にはあまり無かった光景でした。
チームの順位こそあがらなくとも、見ていてとても嬉しかったです。
ドルトムントから移籍した際もそうでしたが、チームとの状況を最悪のところまで持って行けばチームは彼の移籍を容認するしかないというのをオーバメヤン、あるいは代理人は理解していたのかも知れません。
サンチェス、エジル、コシェルニー、オーバメヤン。
チームを支えてくれた選手が、決してハッピーでない別れ方をするのはツライです。
全ての選手がラムジーやロシツキのような感動的な別れ方が出来るはずもありませんが、それでもやはり後味の悪い冬になってしまいました。
オーバメヤンは規律違反後に多くのチームメートにアルテタの評判を損なうようなメッセージを送ったため、チームに復帰できなくなったとも言われてますね
勿論、エジルの政治問題やリーク疑惑、オーバの遅刻やタトゥー問題などは衰えて庇いきれなくなった側面もあると思いますが。
それと何度も言及されてますが、左サイドならオーバよりエンケティアの方が明らかに優れています。中央ではフィジカルが物足りないですが、スピードを活かしたサイドからのドリブル突破は彼の持ち味ですし、疲労したマルティネッリとの交代であれば最適解だと思います。決め切れないエンケティアが批判されるのは当然ですが、オーバと交代してもサイドで詰まるだけでしょう。