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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

投資総額は昨季の3.8倍!プレミアリーグ2021-22シーズン・冬のマーケットの収支報告。

「スカイスポーツ」によると、プレミアリーグ2021-22シーズンの冬のマーケットでクラブが支払った総額は3億2290万ポンド(約500億円)。コロナウイルスによるパンデミックで、マッチデー収入を得られなかった昨季は8420万ポンドに留まっており、約3.8倍となっています。直近の5年で最も多かったのは、2018-19シーズンの4億6520万ポンド(約721億円)。この冬は、史上2番めの高額マーケットでした。

最大の特徴は、激動のクラブと沈黙組が分かれたことです。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、チェルシーなど9クラブは、ファーストチームに加わる新戦力はゼロ。完全移籍で選手を獲得したのは11クラブでした。最多額は、サウジアラビアの大資本が入ったニューカッスル。ブルーノ・ギマランイス(4000万ポンド)、クリス・ウッド(2500万ポンド)、キーラン・トリッピアー(1500万ポンド)、ダン・バーン( 1300万ポンド)に9300万ポンドを投じています。

2位に食い込んだのは、マグパイズと同様にプレミアリーグ残留をめざすエヴァートンです。デッドラインデーに4000万ポンドでデル・アリを獲得。ヴィタリー・マイコレンコ(2000万ポンド)とネイサン・パターソン( 1600万ポンド)も引き入れ、総額7600万ポンドとなりました。3位のリヴァプールは、アドオン込みで4900万ポンドとなるルイス・ディアスの一本釣り。ポルトガルのプリメイラ・リーガで18戦14発のゴールゲッターは、この冬最高額のディールです。

ディーニュに2500万ポンドを費やしたアストン・ヴィラは、ダンディ・ユナイテッドのカー・スミスと合わせて2700万ポンドで4位ですが、フィリペ・コウチーニョというビッグネームをローンでゲットしています。5位は、ユーヴェのロドリゴ・ベンタンクールに2000万ポンドのトッテナム。リーベル・プレートのフリアン・アルバレスを1420万ポンドで獲得したマン・シティが6位で、コズロウスキ&ウンダヴに1400万ポンドを支払ったブライトンが7位に入っています。

バーンリーはヴァウト・ヴェフホルストに1200万ポンド、クリスタル・パレスはマインツのFWジャン=フィリップ・マテタとダービーのルーク・プランジに1000万ポンド。ウルヴスは450万ポンドですが、ファン・ヒチャンの完全移籍切り替えで1400万ポンドを支払っています。最少額のワトフォードは320万ポンド。11クラブのうち、6つはボトム10です。

さて、ここからは「収支」のお話です。トータルプラスとなったのは、フェラン・トーレスを5520万ポンドでバルサに売ったマンチェスター・シティ、デル・アリとベンタンクールの差額で2000万ポンドが手元に残ったトッテナム、クリス・ウッドを手離して差し引き1300万ポンドのバーンリー。ダン・バーンを売却したブライトンも、50万ポンドのプラスです。

デューニュをヴィラに送り出したエヴァートンは5100万ポンドのマイナスで、リヴァプールの4900万ポンドとは僅差です。やはり、誰も売らなかったニューカッスルの9300万ポンドが突出しています。冬のマーケットで、最もうまく立ち回ったのはスパーズでしょう。エンドンベレ、ロ・チェルソ、ブライアン・ヒルといった余剰戦力をローン移籍させ、デル・アリを見切ってトータルプラス。ユーヴェから獲った2人がフィットすれば大成功です。

以上、プレミアリーグの冬のマーケットの収支総括でした。スパーズはTOP4に返り咲けるのか。ニューカッスルとエヴァートンはトップリーグに残れるのか。後半戦のパフォーマンスに注目しましょう。


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