2022.04.18 プレミアリーグ観戦記2021-22プレミアリーグ観戦記
【MAN.UTD×Norwich】スパーズ戦に続くハットトリック…ロナウドについて今、思うこと。
トッテナムがブライトンに敗れたため、マンチェスター・ユナイテッドは諦めかけていたTOP4フィニッシュへの希望がつながりました。プレミアリーグ33節の相手は、最下位ノリッジ。勝てば、コンテ監督のチームとの差は3ポイントに縮まります。フレッジとマクトミネイを欠いたラングニック監督は、ポグバ、リンガード、ブルーノ・フェルナンデスを中盤に配するイレギュラーな布陣で戦おうとしています。
殴り合いの予感漂う序盤の攻防。3分にレース・メルのスルーパスがプッキに通り、デ・ヘアと1対1になりますが、素晴らしいスプリントでコースを切った守護神が失点を回避しました。1分後、アレックス・テレスのクロスがDFに当たってエランガへ。トラップからのオーバーヘッドは、GKクルルの正面です。
マンチェスター・ユナイテッドの先制ゴールは7分。ロナウドのミドルをキャッチしたクルルが左に展開し、エランガのプレスを受けたギアンヌリスがベン・ギブソンに戻すと、19歳のウインガーはCBを追いかけ、不用意なドリブルをカットしました。優しいグラウンダーは、フリーで走り込んだロナウドへ。イージーなフィニッシュがネットのど真ん中に突き刺さりました。
1-0としたホームチームは、10分に追加点のチャンスをつかみます。左から仕掛けたサンチョのグラウンダーをエランガが後ろに落とすと、リンガードのシュートはノルマンに当たって右にアウト。左右のウインガーは好調ですが、中盤の守備の緩さが気になります。リンガードがボックス左手前のサンチョにパスを通したのは21分。バイラムをかわして打ったコントロールショットは、右に切れていきました。
31分、ブルーノ・フェルナンデスが右のダロトにロングフィード。エランガ、ロナウドとつながったボールがボックス右に入ったダロトに戻り、ニアに走ったリンガードに折り返しが通りますが、右足のダイレクトはクルルがセーブしました。直後、アレックス・テレスが蹴ったCKを、打点の高いヘッドで決めたのはロナウド。ここまでのマンチェスター・ユナイテッドは、楽勝ムードでした。
35分のノルマンのFKは、左に曲がりすぎてデ・ヘアはスルー。1分後の3対2のカウンターは、レース・メルのミドルをリンデロフがブロックします。39分、ダロトがボックス左に浮かしたボールをロナウドがバイシクル。コントロールできずに高く浮いてしまいましたが、無理な体勢でも狙えるのは、コンディションがいい証拠でしょう。
ホームチームは、2-0のままでハーフタイムを迎えられればよかったのですが、追加タイム1分にギアンヌリスとプッキの連携で左サイドを崩されてしまいます。プッキに着いていたエランガが、見失って裏に入られたのが直接的なエラー。ストライカーがボックス左に出た瞬間、ゴール前のマークはずれており、ファーでヘディングを決めたドーウェルはノーマークでした。
1点差で後半に入ったプレミアリーグ最下位チームは、52分に同点ゴールをゲットしました。ハーフラインを越えたドーウェルにパスが出たときは4対4。この日のマン・ユナイテッドはマグワイアが右、リンデロフが左で、外に開いてもらおうとしたプッキを見るべきは2番でした。マグワイアがカバーできていた中央に寄ったのは判断ミス。スルーパスを受けたストライカーは、またもデ・ヘアと1対1になり、ニアポストの内側に当たったボールがネットを揺らしました。
このゴールは、ショックでしたね…。後半戦だけでも、ヴィラ戦で2-0から追いつかれ、バーンリーに追いつかれ、セインツに追いつかれ、リーズにも2点リードをイーブンに戻され、トッテナムに2度も追いつかれ…。リードしてからゲームをコントロールできない中盤と、速攻に脆いCBがどれほど勝ち点ロストにつながったか。先制したのに勝てなかった5つのドローをものにしていれば、チェルシーとの3位争いを楽しめたはずです。
さらに56分、右サイドに出たレース・メルのロングフィードをプッキが頭で落とし、ラシカが左隅に決定的なシュート。デ・ヘアの超絶セーブがなければ、ホームで最下位に敗戦という屈辱を味わっていたのではないでしょうか。ノリッジに敗れた直後に監督を解任したエヴァートン、ワトフォード、バーンリーの経営ボードの気持ちがわかる気がした瞬間でした。
この後も、ノリッジの攻撃陣にきわどいシュートを許し、いつ逆転されるかわからない時間が続きました。63分にリンガードをマティッチに代えたラングニック監督は、74分にポグバとアレックス・テレスを下げてマタとラシュフォードを投入。狙いなき交代策をみて、暗澹たる気分に支配されていた76分、彼の1発で世界が一変しました。
ドリブルでカットインしたエランガが倒されて得た右からのFK。仁王立ちになり、深呼吸をして集中力を高めた7番が助走を始めると、次の瞬間、無回転のとんでもないボールがクルルのグローブを弾いて左のサイドネットに突き刺さりました。トッテナム戦に続くハットトリックで、今季プレミアリーグ15ゴール。落ち着きを取り戻し、攻めに転じたホームチームは、追いつかれることなくゲームを畳みました。
毀誉褒貶相半ばするストライカーではありますが、彼が決めた14試合は12勝1分1敗。プレミアリーグは9戦全勝です。「守備をしない」「歩いている姿が目立つ」という批判にうなずくこともあるのですが、公式戦35試合21ゴールの選手を酷評で終わらせようとは思えません。
サンチョの序盤の空回り、ヴァランの度重なる負傷、ポグバとカバーニの長期離脱、ラシュフォードとマグワイアの不振、グリーンウッドの不祥事と、誤算だらけだったシーズン。苦い記憶になりそうな1年ですが、かつてクラブにビッグイヤーをもたらしてくれたレジェンドの復帰には、ありがとうといいたいと思っています。CLのグループステージを突破できたのは、劇的なゴールを連発した彼がいたからです。
難敵ばかりの残り6試合。CR7らしいパフォーマンスを堪能する甘美な時間は、ノリッジ戦が最後になるかもしれません。12年連続のリーグ戦20ゴールという大記録を達成し、CL出場権を獲得してシーズンを終えてほしいという願いを抱きながら、最終盤の戦いを脳裏に焼き付けたいと思います。新体制のチームに残るとしても、ポグバ、マティッチ、マタとともにクラブを離れるとしても。
殴り合いの予感漂う序盤の攻防。3分にレース・メルのスルーパスがプッキに通り、デ・ヘアと1対1になりますが、素晴らしいスプリントでコースを切った守護神が失点を回避しました。1分後、アレックス・テレスのクロスがDFに当たってエランガへ。トラップからのオーバーヘッドは、GKクルルの正面です。
マンチェスター・ユナイテッドの先制ゴールは7分。ロナウドのミドルをキャッチしたクルルが左に展開し、エランガのプレスを受けたギアンヌリスがベン・ギブソンに戻すと、19歳のウインガーはCBを追いかけ、不用意なドリブルをカットしました。優しいグラウンダーは、フリーで走り込んだロナウドへ。イージーなフィニッシュがネットのど真ん中に突き刺さりました。
1-0としたホームチームは、10分に追加点のチャンスをつかみます。左から仕掛けたサンチョのグラウンダーをエランガが後ろに落とすと、リンガードのシュートはノルマンに当たって右にアウト。左右のウインガーは好調ですが、中盤の守備の緩さが気になります。リンガードがボックス左手前のサンチョにパスを通したのは21分。バイラムをかわして打ったコントロールショットは、右に切れていきました。
31分、ブルーノ・フェルナンデスが右のダロトにロングフィード。エランガ、ロナウドとつながったボールがボックス右に入ったダロトに戻り、ニアに走ったリンガードに折り返しが通りますが、右足のダイレクトはクルルがセーブしました。直後、アレックス・テレスが蹴ったCKを、打点の高いヘッドで決めたのはロナウド。ここまでのマンチェスター・ユナイテッドは、楽勝ムードでした。
35分のノルマンのFKは、左に曲がりすぎてデ・ヘアはスルー。1分後の3対2のカウンターは、レース・メルのミドルをリンデロフがブロックします。39分、ダロトがボックス左に浮かしたボールをロナウドがバイシクル。コントロールできずに高く浮いてしまいましたが、無理な体勢でも狙えるのは、コンディションがいい証拠でしょう。
ホームチームは、2-0のままでハーフタイムを迎えられればよかったのですが、追加タイム1分にギアンヌリスとプッキの連携で左サイドを崩されてしまいます。プッキに着いていたエランガが、見失って裏に入られたのが直接的なエラー。ストライカーがボックス左に出た瞬間、ゴール前のマークはずれており、ファーでヘディングを決めたドーウェルはノーマークでした。
1点差で後半に入ったプレミアリーグ最下位チームは、52分に同点ゴールをゲットしました。ハーフラインを越えたドーウェルにパスが出たときは4対4。この日のマン・ユナイテッドはマグワイアが右、リンデロフが左で、外に開いてもらおうとしたプッキを見るべきは2番でした。マグワイアがカバーできていた中央に寄ったのは判断ミス。スルーパスを受けたストライカーは、またもデ・ヘアと1対1になり、ニアポストの内側に当たったボールがネットを揺らしました。
このゴールは、ショックでしたね…。後半戦だけでも、ヴィラ戦で2-0から追いつかれ、バーンリーに追いつかれ、セインツに追いつかれ、リーズにも2点リードをイーブンに戻され、トッテナムに2度も追いつかれ…。リードしてからゲームをコントロールできない中盤と、速攻に脆いCBがどれほど勝ち点ロストにつながったか。先制したのに勝てなかった5つのドローをものにしていれば、チェルシーとの3位争いを楽しめたはずです。
さらに56分、右サイドに出たレース・メルのロングフィードをプッキが頭で落とし、ラシカが左隅に決定的なシュート。デ・ヘアの超絶セーブがなければ、ホームで最下位に敗戦という屈辱を味わっていたのではないでしょうか。ノリッジに敗れた直後に監督を解任したエヴァートン、ワトフォード、バーンリーの経営ボードの気持ちがわかる気がした瞬間でした。
この後も、ノリッジの攻撃陣にきわどいシュートを許し、いつ逆転されるかわからない時間が続きました。63分にリンガードをマティッチに代えたラングニック監督は、74分にポグバとアレックス・テレスを下げてマタとラシュフォードを投入。狙いなき交代策をみて、暗澹たる気分に支配されていた76分、彼の1発で世界が一変しました。
ドリブルでカットインしたエランガが倒されて得た右からのFK。仁王立ちになり、深呼吸をして集中力を高めた7番が助走を始めると、次の瞬間、無回転のとんでもないボールがクルルのグローブを弾いて左のサイドネットに突き刺さりました。トッテナム戦に続くハットトリックで、今季プレミアリーグ15ゴール。落ち着きを取り戻し、攻めに転じたホームチームは、追いつかれることなくゲームを畳みました。
毀誉褒貶相半ばするストライカーではありますが、彼が決めた14試合は12勝1分1敗。プレミアリーグは9戦全勝です。「守備をしない」「歩いている姿が目立つ」という批判にうなずくこともあるのですが、公式戦35試合21ゴールの選手を酷評で終わらせようとは思えません。
サンチョの序盤の空回り、ヴァランの度重なる負傷、ポグバとカバーニの長期離脱、ラシュフォードとマグワイアの不振、グリーンウッドの不祥事と、誤算だらけだったシーズン。苦い記憶になりそうな1年ですが、かつてクラブにビッグイヤーをもたらしてくれたレジェンドの復帰には、ありがとうといいたいと思っています。CLのグループステージを突破できたのは、劇的なゴールを連発した彼がいたからです。
難敵ばかりの残り6試合。CR7らしいパフォーマンスを堪能する甘美な時間は、ノリッジ戦が最後になるかもしれません。12年連続のリーグ戦20ゴールという大記録を達成し、CL出場権を獲得してシーズンを終えてほしいという願いを抱きながら、最終盤の戦いを脳裏に焼き付けたいと思います。新体制のチームに残るとしても、ポグバ、マティッチ、マタとともにクラブを離れるとしても。
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