惜しかったトッテナム!カウンターが決まらず、右クロス一発を決められドロー決着!
中盤でのせめぎ合いは出足のいいモナコが優勢ですが、トッテナムのDF陣がクロスにきっちり対応しており、これといったピンチはありません。昨季は失点しまくりだった最終ラインは、ここまでのプレミアリーグを最少失点で耐えており、アルデルヴァイレルトの加入は大きかったようです。10分過ぎからトッテナムが攻めるシーンが増えたものの、縦へのボールがうまく入らず、エリクセンやハリー・ケインがいい形で前を向けません。19分、最初のチャンスはスパーズ。ダニー・ローズが自陣からドリブルで駆け上がり、ハリー・ケインへのスルーパスにGKスバシッチが釣り出されると、落としたボールを左のシャドリが無人のゴールに流し込もうとするも、カーブがかかったボールはバーを越えていきます。
モナコ名物ガラガラのスタンド。両者ともラストパスが不正確で、ピッチの上もなかなかヒートアップしません。26分、アダマ・トラオレのミドルをロリスが弾くと、直後にレマルのクロスをラシナ・トラオレがヘッド。プレッシャーのない状態でしたが当たりが悪く、0-0は変わりません。すると34分、右から抜けたシャドリの素晴らしいドリブルからアウェイチームが先制します。中央に上がったシャドリが左で空いていたデル・アリにパスを通すと、切り返しを入れた19歳がGKスバシッチの脇を狙うシュート。こぼれ球がDFに当たったことでオフサイドではなくなったラメラが、左足でガラ空きのゴールに流し込みます。
この1点で、これまでとは別な試合のような攻め合いが始まりました。コエントランやラシナ・トラオレが次々とフリーでヘッドを放つモナコに対して、トッテナムは最前線にデル・アリが飛び出し、フリーでパスを受けたハリー・ケインがクロスに決定的な一撃。これはファビーニョが戻ってブロックし、2点めとはならなかったものの、若いデル・アリが素晴らしいプレイを連発しています。前半は0-1で終了。アダマ・トラオレとレマルに右サイドを蹂躙されていたトッテナムは、対応を見直してセカンドハーフを戦いたいところです。
後半、最初のシュートはエリクセンの直接FK。57分、左のコエントランのクロスに飛び込んだラシナ・トラオレはオフサイドです。ペースはモナコ、スパーズはカウンター。モナコの1枚めのカードは、レマルに代えてミランから来たエル・シャーラウィーです。ポチェッティーノ監督は、ラメラを下げてヌジェ。追加点よりも守備優先とはいえ、トッテナムは奪ったボールをうまくつなげられず、相手を追いかける時間が長くなっています。ラシナ・トラオレをカリージャにスイッチしたヤルディム監督の目論見は、サイド攻撃の強化でしょう。70分、シャドリをタウンゼントは、キープ力とチェイシングを期待しているのではないでしょうか。71分のニアへのCKにダイアー、直後の右からのクロスにハリー・ケインと、トッテナムがヘッドで狙うチャンスが増えています。
78分、トッテナムがつかんだ3対2の大チャンスは、ハリー・ケインがタウンゼントに出した瞬間オフサイド。プレミアリーグ勢は、どうもカウンターが決まりません。80分、ついにモナコが同点に追いつきます。右からクロスを上げたのは、4分前にDFのリカルド・カルヴァーリョを下げて勝負を賭けたディラル。高さに強いとはいえないトリッピアーをかわしてヘッドを叩きつけたのは、こちらも途中出場のエル・シャーラウィーでした。危なかったのは、この直後です。スパーズは攻めるのか守るのかはっきりせず、4対4のピンチを迎えます。ダニー・ローズの奮闘でピンチを脱し、追加タイムをやり過ごすと1-1のままタイムアップ。アウェイでの勝ち点1はまずまずの結果ですが、相手がDFの枚数を減らしたことを咎めるカウンターを決められていれば完勝もあっただけに、ちょっぴり悔いの残るゲームではありました。
J組のもう1試合は、スパーズが初戦で快勝したカラバフがアンデルレヒトに勝利。ポチェッティーノ監督のチームは勝ち点4で首位をキープしています。DFラインの整備が進み、後半に右サイドの綻びを修正できたのは収穫でしょう。CBが80分を何とかゼロで押さえていたので、「イエローカードなしのクリーンシート」を決めてほしかったですね。次戦はアウェイのアンデルレヒト。ここを勝てればグループリーグ突破に向けて大きく前進します。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
更新お疲れ様です。
また今回もターンオーバーしてくると思ってたんで、まさかのガチメンに驚きました(笑)
アリは代表にも呼ばれましたし、本当に将来が楽しみですね!
後ラメラがこのところ覚醒の兆しを見せてる気がしてますが、管理人さんの目から見て最近のラメラの評価はいかがでしょうか?
noriさん>
デル・アリ、素晴らしいですね。ラメラは、体を張るプレイが増えて、まったく消えてしまう試合が減りましたね。エリクセンやデル・アリとの連携がよくなれば、さらにゴールが増えると思います。