イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Chelsea×Bournemouth】2発ゲットで連敗ストップ、しかしリース・ジェームズがまたもリタイア!

ワールドカップの直前のプレミアリーグで、ブライトン、アーセナル、ニューカッスルに3連敗。8位に沈んでいるチェルシーは、スタンフォード・ブリッジでボーンマスに負けるわけにはいきません。ポッター監督のスタメンは、リース・ジェームズ、クリバリ、チアゴ・シウヴァ、ククレジャを後方に並べる4-3-3です。

中盤はジョルジーニョ、ザカリア、メイソン・マウント、3トップはスターリング、カイ・ハヴェルツ、プリシッチ。プレミアリーグ6試合1ゴールと冴えないオーバメヤンはベンチスタート。カンテ、フォファナ、チルウェルは負傷が癒えず、ワールドカップで3位に食い込んだクロアチアのコヴァチッチは欠場です。

開始早々のビリングのFKは、ケパがキャッチ。3分のCKからリース・ジェームズが打ったダイレクトショットは、赤と黒のストライプにブロックされました。予想通り、ポゼッションはチェルシー。ジョルジ―ニョが縦に出した8分のロングフィードは、スターリングに通りませんでした。

直後、右からのクロスのこぼれ球がククレジャへ。ファーにふわりと浮かしたボールが、フリーのカイ・ハヴェルツに合うも、ヘディングシュートは打ち上げてしまいました。12分にボックス左を突破したのはプリシッチ。アダム・スミスに引っ張られ、体勢を崩したシュートが右に外れますが、PKを告げる笛は鳴りません

チェルシーの先制は16分。ジョルジーニョ、メイソン・マウント、スターリングと縦につながり、右からのアーリーのグラウンダーが中央に入ると、カイ・ハヴェルツのスライディングボレーがGKトラヴァースの脇を抜きました。

さらに24分、スターリング、メイソン・マウント、ザカリヤとつながった中央突破はカットされて終わりかと思いきや、中央で拾ったカイ・ハヴェルツの落としをマウントがダイレクトで右隅へ。今季プレミアリーグ3発めがネットを揺らし、雨のスタンフォード・ブリッジはハイテンションです。

チェルシーのプレスを嫌がり、簡単に前に蹴ってしまうボーンマスにとっては、絶望的なギャップ。傷んだ選手が何度も倒れ、両者ともにペースが上がらない展開となり、アウェイチームのセットピースにもゴールの匂いは感じられません。キーファ・ムーアとソランケが仕掛けた39分のショートカウンターは、チアゴ・シウヴァが悠々とカットしています。

44分、チアゴ・シウヴァがゴール前にいたソランケに当てた致命的なミスキックは、クリバリがフォローして打たせず。ここから右に展開したカウンターは、サイドから中央に入れたメイソン・マウントのラストパスが秀逸でした。ボックスに突っ込んだカイ・ハヴェルツがアダム・スミスと絡んで転倒し、こぼれ球をプリシッチが押し込みますが、直前のプレイがチェルシーFWのファールとジャッジされたようです。

前半終了間際、リース・ジェームズとスターリングが立て続けに右から強打しますが、いずれもGKトラヴァースがビッグセーブ。前半の2-0は、セーフティリードといっていいでしょう。「後半は、安心して観ていられる」。そう思いながら、順調な立ち上がりを追っていると、51分に激痛のアクシデントがブルーズを襲いました。

ベンチの前で倒れ込んだのは、復帰したばかりのリース・ジェームズ。顔を押さえているのは、簡単に戻ってこられるケガではないと察したからでしょうか。右サイドに入ったのは、アスピリクエタ。傷心の右SBの分までがんばると思い定めたかのように、スターリングはスプリントを繰り返しています。

53分、スターリングのグラウンダーに走り込んだザカリアのボレーはクロスバー越え。ジョルジーニョカバーリングを頼みに、20番は積極的にボックス付近に攻め上がっています。59分のゼムラのロングシュートは、ケパが正面でがっちりキャッチ。60分にスターリングが仕掛けた速攻は、右でもらったカイ・ハヴェルツが切り返しから放ったシュートがニアに外れました。

64分に自陣左サイドからドリブルで上がったメイソン・マウントは、打とうと決めていたのでしょう。カットインからの右足の一撃は、トラヴァースが右に飛んでセーブしました。チェルシーの守備陣はスペースのカバーが速く、ボーンマスはミドルシュートしか打つ手がありません。

73分のショートコーナーから、アスピリクエタが中に放り込むと、クリバリのヘッドは惜しくも左にアウト。ボーンマスは、79分に最大のチャンスを迎えました。ジョルジーニョの不用意な縦パスを、セネシが敵陣でカット。右に展開し、チアゴ・シウヴァと勝負したクリスティーがニアにシュートを打つも、ケパが素晴らしい反応で懐に収めました。

ポッター監督の2回めの交代策は、82分になってからです。ザカリアとプリシッチが下がり、コナー・ギャラガ―とオーバメヤン。必死に攻めるボーンマスは、差を詰めることができません。追加タイム4分にアンソニーのFKをケパにセーブされ、終了間際のソランケのヘッドはポストの左に逃げていきました。

勝ったチェルシーは、1試合消化が多い4位スパーズとの差を6ポイントに詰めました。開幕からしばらく不調だったカイ・ハヴェルツとメイソン・マウントの活躍はプラス材料ですが、リース・ジェームズの状態が気がかりです。彼の不在とスターリングの停滞は、10月から不振に陥った理由のひとつでした。

この日のスターリングは、いい時の自分を思い出したようにキレのいい突破と笑顔を見せていましたが、アスピリクエタとの連携で右サイドを攻略し続けられるのでしょうか。彼らが復調したといえるかどうかは、次節のノッティンガム・フォレスト戦と年明けのマン・シティとの連戦を見てから判断することとしましょう。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す