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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

痛かったCBのミス!左右のウイングが絶好調のマンチェスター・シティ、バイエルンに3発快勝!

公式戦13試合連続無敗、直近のプレミアリーグではリヴァプールとサウサンプトンを4-1、1-4で撃破。絶好調マンチェスター・シティが、チャンピオンズリーグの準々決勝で優勝候補と激突します。ファーストレグは、本拠地エティハド。バイエルン・ミュンヘンの指揮官は、2年前の決勝でトロフィーを奪われたトーマス・トゥヘルです。

ペップのスターティングメンバーは、ベストといっていいでしょう。GKエデルソン、DFジョン・ストーンズ、アカンジ、ルベン・ディアス、ナタン・アケ、MFロドリ、デブライネ、ギュンドアン、FWベルナルド・シウヴァ、ハーランド、グリーリッシュ。プレミアリーグ27戦30発のハーランドは、ライバルだったクラブのの選手たちをよく知っています。

立ち上がりからマンチェスター・シティのポゼッション。5分に左に流れながら放ったハーランドのシュートは、クロスバーを越えていきます。7分に右にデブライネがクロスを上げると、ハーランドの裏に入ったギュンドアンのヘッドは浮いてしまいました。プレスの際の右サイドはデブライネが前で、ベルナルド・シウヴァは後ろにいます。

14分、右サイドのせめぎ合いからGKゾマーにバックパス。詰めたハーランドが足に当てるも、ボールは左サイドへ流れていきます。20分にゴールライン際からデブライネが折り返すと、ニアに入ったボールはデ・リフトがクリアしました。直後、ギュンドアンから右にいたグリーリッシュに縦パスが入り、中央でマークを外したハーランドにラストパス。左足の一撃はGKの正面です。

26分、左サイドを突破したのは古巣対決のレロイ・サネ。折り返しを収めたムシアラの強烈なシュートは、ルベン・ディアスがコースを読んでブロックしました。1分後、ベルナルド・シウヴァのパスを受けたロドリが切り返しでムシアラをかわし、すかさず左足のコントロールショット。キミッヒの外を巻いたボールは、ゾマーの指先を越えてネットを揺らしました。

34分のデブライネのクロスは、DFに当たって浮き上がりました。グリーリッシュと競ったゾマーのパンチは小さく、ギュンドアンの前へ。左足のボレーは決定的でしたが、ゾマーが出した左足にヒットして大きく跳ね上がりました。決まると信じていた8番は、呆然としています。

45分にデブライネが仕掛けた中央突破は、ギュンドアンがヒールで出したラストパスが通らず。前半終了間際に打ったサネのミドルは、惜しくも左ポストの外を抜けていきました。前半は1-0。シュート数は7対3、オンターゲットは4対0とプレミアリーグ王者が圧倒しています。

後半開始から40秒、左のサネが放ったミドルは、エデルソンがセーフティ重視でパンチ。49分にも、速攻を仕掛けたムシアラのスルーパスでサネが抜け出しますが、守護神が左に反応してセーブしました。直後、バイエルンの最終ラインの連携ミスを突いて、グリーリッシュがゾマーの前で奪取。混戦からのこぼれ球を叩いたハーランドは、捨て身のキミッヒにブロックされました。

54分に右にまわったサネは、左隅を狙ったミドルをエデルソンに阻まれます。57分、右からのボールを収めたロドリが、迷わずグリーリッシュへ。中に持った10番がヒールで後ろに転がすと、走り込んだナタン・アケのダイレクトショットはニアを締めたゾマーが外に弾き出しました。

ペップが動いたのは68分。フリアン・アルバレスと代わったデブライネは、痛めた右足が気になります。70分、バイエルンに痛恨のミス。ゾマーから預かったウパメカノが、グリーリッシュに奪われてしまいます。ドリブルで上がった10番がヒールで外に流すと、冷静だったハーランドは自分で打たずにファーにクロス。フリーでヘディングを決めたのはベルナルド・シウヴァです。

75分の決定機は、ギュンドアンの折り返しに反応したフリアン・アルバレスがセーブされるも、76分のCKの二次攻撃で3点めが決まります。右サイドのベルナルド・シウヴァがファーに浮かし、ジョン・ストーンズがヘッドで右に落とすと、ハーランドの右足ボレーがネットを揺らしました。

82分、グリーリッシュがスプリントしたカウンター。中央でもらったフリアン・アルバレスが右足でドライブをかけたミドルは、左ポストをかすめて外に切れていきます。87分のCKで競り勝ったロドリのヘッドは、左に飛んだゾマーが指先で押し出すビッグセーブ。3-0は、セーフティリードといっていいのではないでしょうか。

ターニングポイントは、70分のウパメカノの不用意なドリブルでした。ベルナルド・シウヴァに決められて動揺したバイエルンは、6分後にハーランドに決定的な一打を許すまで、冷静な判断を失ってしまいました。

マン・シティの勝利の立役者は、先制ミドルのロドリと左右のウイングでしょう。グリーリッシュもベルナルド・シウヴァも、ドリブル成功3回&チャンスクリエイト3回ですが、すべてのゴールシーンに絡んだ右サイドをMVPに推すのが妥当でしょう。

パスカットもフィードも的確だったナタン・アケ、デュエルの強さとブロックが光ったルベン・ディアス、ロドリの脇で中盤を強化したジョン・ストーンズも素晴らしいパフォーマンスでした。プレミアリーグのレスター戦をはさんで、アリアンツ・アレナでのセカンドレグ。直近の公式戦5試合で24発のチームは、国内も欧州も視界良好です。


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