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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

まさか1試合で5発?「三笘の誤審」を謝罪したPGMOLに、あれもこれもと大合唱!

プレミアリーグの得点王レースを独走するアーリング・ブラウト・ハーランドをもってしても、1試合4発はそうそう出せる数字ではありません。しかし、ブライトン戦を裁いたスチュアート・アトウェルとVARのマイケル・ソールズベリーは、トッテナムが有利になるジャッジを4発…いや5発やらかしたのではないかとささやかれています。

現地メディアがツッコミを入れているシーンを並べてみましょう。まずは17分、マック・アリスターの浮き球を三笘薫がトラップし、右足のボレーで右隅に収めた「幻の同点ゴール」。現地メディアの多くが、「VARの映像は、三笘の胸に当たっていたことを示していた」と表現したファインゴールは、ハンドとジャッジされてしまいました。

「デイリー・メール」によると、トラップの瞬間を捉えた映像は腕か胸か微妙で、明快にジャッジできず、旗を振り上げたラインズマンの最初の判断が採用されたそうです。「証拠がないから、うーん、死刑!ってどないやねん」といいたくなる結論ですが、えと、まあ、そういうことです。

2つめは、55分のウェルベックの勝ち越しゴール。マック・アリスターの手に当たったとして取り消された一撃は、映像を検証した「BBC」が「触れたのは腰」といっています。この直後、タッチラインで揉み合いとなったステリーニ監督とデ・ゼルビ監督が、ともに1発レッド。これについても、「デイリー・メール」は「コーチをベンチに戻そうとしていただけ」と伝えています。

いよいよ4つめ、PGMOL(Professional Game Match Officials Limited=プレミアリーグのプロ審判協会)のハワード・ウェブ氏が誤審を認めたのは、71分に三笘が転倒したシーンです。ホイビュルクのスパイクは、明らかに三笘を踏んでおり、VARが介入しなかった理由がわかりません。

ルイス・ダンクがシャツを引っ張られたシーンもノーファール。熱くなったブライトンサポーターの一部は陰謀論を唱えているようで、賛同はできなくても気持ちは理解できます。いやー、1試合で5回も喰らうとは…。1回なら怒りですが、2回となると悲劇。はるか上をいく5回は、もはやコントです。

今季のブライトンは誤審騒動に巻き込まれることが多く、ヴィラ戦ではソリー・マーチを蹴ったディーニュにPKの笛は鳴らず。FAカップ4回戦でエヴァン・ファーガソンに危険なタックルをかましたファビーニョにも、レッドカードは出ていません。クリスタル・パレス戦では、VARがオフサイドラインを引く選手を誤認し、エストゥピニャンのゴールが取り消されています。

誤審の話が盛り上がると、「1-1で引き分けたけど、あのジャッジがなければ2-1だった」という声が挙がりますが、実際は「別な展開になる」だけで、想像の世界の結末は誰にもわかりません。それでもサポーターは、計算しちゃいますよね。ヴィラとトッテナムとの1-2が2-1になっていたら6ポイント…勝ち点52ならチャンピオンズリーグをめざせたじゃないか!と。

もともとフットボールは、人間が肉眼でオフサイドやPKをジャッジするのが難しく、だからこそ「いろいろいいたいことはあっても、レフェリーが絶対だから!」と割り切っていたんですよね。私はいわゆるオールドファンで、レフェリーがいうなら仕方がないという感覚が染みついており、VARが登場した今も「試合は終わった。次に目を向けよう」ですましてしまっています。

テクノロジーと運用プロセスは進化するのか。あるいは、開けてはいけないパンドラの箱だったのか。「ちゃんとやってもらう」しか、改善策を見出せない今は、「マイケル・ソールズベリーさんは、今週のプレミアリーグから除外されました」で終わりそうです。誤審はよくない、サポーターの気持ちはわかる、しかし…煮え切らない物言いですみません


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