2023.05.30 チームの話題(全体・他クラブ)
MVP、監督の評価、最高の瞬間…現地メディアがプレミアリーグ全20クラブのパフォーマンスを総括①
困りましたね。「プレミアリーグ2022-23のベストイレブン」を選んでみたのですが、どう転がしてもおもしろくなりません。リヴァプール、チェルシー、トッテナムが停滞したシーズンは、マン・シティとアーセナルの2強が華やかすぎて、とりわけ中盤から前は他クラブの選手が入り込むすき間がないのです。
GKラヤ、DFトリッピアー、ウィリアム・サリバ、ルイス・ダンク、ルーク・ショー、MFロドリ、デブライネ、ウーデゴーア、FWサカ、ハーランド、マルティネッリ…!
外すのがもったいないと思ったのは、ニック・ポープ、ガブリエウ、ボトマン、ルベン・ディアス、ブルーノ・ギマランイス、ジャカ、グリーリッシュ、ラシュフォード、ハリー・ケインと、TOP4の選手ばかり。イヴァン・トニーとカラム・ウィルソンも捨てがたいのですが、プレミアリーグ30発が2人も出てしまったシーズンでは、どうがんばっても3番手です。
あまりにも凄い選手が多いシーズンは、正攻法で選ぶより、テーマを立てたほうがおもしろくなりそうです。現地記事を見てみると、最もそそる総括をしていたのは、「テレグラフスポーツのフットボール記者チームによるプレミアリーグ全クラブのパフォーマンスレポート」でした。
この記事は、各チームを評価する指標が秀逸です。「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」「ブレイクスルー・スター」「マネージャーのグレード「チームのグレード」に加えて「シャンパン・モーメント」、すなわちチームが最も歓喜した瞬間が添えられています。さっそく、マン・シティから紹介してまいりましょう。
プレミアリーグ王者の最優秀選手は、もちろんハーランド。公式戦52発、プレミアリーグ36発という数字は説明不要です。ブレイクした選手は、カンセロ問題に揺れた冬に守備力を強化したリコ・ルイス。ペップ・グアルディオラのグレードはやはり「A+」で、シーズンを通じてA評価のチームは、「トレブルを達成すればA+にマークアップ」とされています。
彼らのシャンパンの瞬間は、「アーセナルを4-1で撃破し、タイトル争いに終止符を打ってから3週間後、レアル・マドリードに4-0で完勝」。DFが入れ替わりで中盤に上がってくる3-2-4-1が、世界最強であると知らしめた季節です。
最後までトロフィーを争ったアーセナルを評価したサム・ディーン記者は、「オン・ザ・ボール、オフ・ザ・ボールともに素晴らしかったウーデゴーアがNo.1で、サカは次点」としています。ブレイクスルーは、アーセナルでは見られないのではないかと心配されていたウィリアム・サリバ。TOP4復帰を果たしたミケル・アルテタは「A-」の評価です。
「キャンペーン開始時の最優先目標は、2016-17シーズン以来となるCLへの復帰だった。彼らはリーグで2番目に若いチームで、流れるような攻撃サッカーを展開しながら達成した。しかしタイトルレースでの敗退は痛恨の極みだ」という講評に、うなずくグーナーが多いのではないでしょうか。絶頂の瞬間はもちろん、エミレーツが揺れたボーンマス戦のリース・ネルソンの1発です。
3位のマンチェスター・ユナイテッドは、MVPがラシュフォードで、ブレイクしたヤングスターはガルナチョ。テン・ハフ監督は「B+」とされていますが、マン・シティを倒して2冠達成なら「A」にしてもいいでしょう。ガナーズと同様にCL復帰が最大の成果ですが、シャンパンを抜くのは、6年ぶりのタイトルを手中に収めたニューカッスルとのカラバオカップ決勝でしょう。
指揮官も狙っていなかったTOP4フィニッシュを果たしたニューカッスルの総評は、ルーク・エドワーズ記者が楽しんで書いているのがよくわかります。中盤で走り回るジョエリントン、18ゴールのカラム・ウィルソン、最高の若手CBといわれるボトマンを称えつつ、結論は「キーラン・トリッピアーの勝ち」。22歳のイサクをブレイクスルーに選出し、「若い頃のティエリ・アンリのような存在」と絶賛しています。
エディ・ハウは当然の「A+」で、「プレミアリーグで下から2番めだったチームを受け継ぎ、変革にこれほど重要な役割を果たした人物はいない。指導した選手全員を向上させた。今後何年もニューカッスルを率いるのにふさわしい人物」と極上の評価が添えられています。最大の歓喜は、キックオフから21分で5発叩き込み、6-1で圧勝したスパーズ戦です。
5位に転落したリヴァプールは、アリソンが最優秀選手で、バイチェティッチが若手No.1。昨季までの素晴らしい戦いを思い出せば、「C-」としたユルゲン・クロップに対する「TOP4をめざすなら、アーノルドの役割を変えるのが遅すぎた」という指摘にうなずくしかありません。どこぞのチームに7-0で勝った試合があったようですが、その話はそろそろ忘れてもいいでしょう。
6位に食い込んだブライトンのMVPはマック・アリスター。ブレイクスルーは何と!われらの三笘薫です。「カオル・ミトマは、10月下旬にチェルシーの守備を破壊するまで、プレミアリーグに出場したことがなかった。日本人のウインガーは、それ以来後ろを振り返ることなく、プレミアリーグで最もエキサイティングなドリブラーのひとりとなった」。サム・ディーンさん、あざーす!
シャンパン・モーメントには、チェルシーを選んだポッターを4-1で叩きのめしたホームゲームが選ばれています。7位のアストン・ヴィラは…と続けたいのですが、TOP6だけで1万字オーバーというクレイジーな記事ですので、続きは明日とさせてください。マン・シティとアーセナルの話だけで、ジョッキ5杯は軽くいけそうですね…。
GKラヤ、DFトリッピアー、ウィリアム・サリバ、ルイス・ダンク、ルーク・ショー、MFロドリ、デブライネ、ウーデゴーア、FWサカ、ハーランド、マルティネッリ…!
外すのがもったいないと思ったのは、ニック・ポープ、ガブリエウ、ボトマン、ルベン・ディアス、ブルーノ・ギマランイス、ジャカ、グリーリッシュ、ラシュフォード、ハリー・ケインと、TOP4の選手ばかり。イヴァン・トニーとカラム・ウィルソンも捨てがたいのですが、プレミアリーグ30発が2人も出てしまったシーズンでは、どうがんばっても3番手です。
あまりにも凄い選手が多いシーズンは、正攻法で選ぶより、テーマを立てたほうがおもしろくなりそうです。現地記事を見てみると、最もそそる総括をしていたのは、「テレグラフスポーツのフットボール記者チームによるプレミアリーグ全クラブのパフォーマンスレポート」でした。
この記事は、各チームを評価する指標が秀逸です。「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」「ブレイクスルー・スター」「マネージャーのグレード「チームのグレード」に加えて「シャンパン・モーメント」、すなわちチームが最も歓喜した瞬間が添えられています。さっそく、マン・シティから紹介してまいりましょう。
プレミアリーグ王者の最優秀選手は、もちろんハーランド。公式戦52発、プレミアリーグ36発という数字は説明不要です。ブレイクした選手は、カンセロ問題に揺れた冬に守備力を強化したリコ・ルイス。ペップ・グアルディオラのグレードはやはり「A+」で、シーズンを通じてA評価のチームは、「トレブルを達成すればA+にマークアップ」とされています。
彼らのシャンパンの瞬間は、「アーセナルを4-1で撃破し、タイトル争いに終止符を打ってから3週間後、レアル・マドリードに4-0で完勝」。DFが入れ替わりで中盤に上がってくる3-2-4-1が、世界最強であると知らしめた季節です。
最後までトロフィーを争ったアーセナルを評価したサム・ディーン記者は、「オン・ザ・ボール、オフ・ザ・ボールともに素晴らしかったウーデゴーアがNo.1で、サカは次点」としています。ブレイクスルーは、アーセナルでは見られないのではないかと心配されていたウィリアム・サリバ。TOP4復帰を果たしたミケル・アルテタは「A-」の評価です。
「キャンペーン開始時の最優先目標は、2016-17シーズン以来となるCLへの復帰だった。彼らはリーグで2番目に若いチームで、流れるような攻撃サッカーを展開しながら達成した。しかしタイトルレースでの敗退は痛恨の極みだ」という講評に、うなずくグーナーが多いのではないでしょうか。絶頂の瞬間はもちろん、エミレーツが揺れたボーンマス戦のリース・ネルソンの1発です。
3位のマンチェスター・ユナイテッドは、MVPがラシュフォードで、ブレイクしたヤングスターはガルナチョ。テン・ハフ監督は「B+」とされていますが、マン・シティを倒して2冠達成なら「A」にしてもいいでしょう。ガナーズと同様にCL復帰が最大の成果ですが、シャンパンを抜くのは、6年ぶりのタイトルを手中に収めたニューカッスルとのカラバオカップ決勝でしょう。
指揮官も狙っていなかったTOP4フィニッシュを果たしたニューカッスルの総評は、ルーク・エドワーズ記者が楽しんで書いているのがよくわかります。中盤で走り回るジョエリントン、18ゴールのカラム・ウィルソン、最高の若手CBといわれるボトマンを称えつつ、結論は「キーラン・トリッピアーの勝ち」。22歳のイサクをブレイクスルーに選出し、「若い頃のティエリ・アンリのような存在」と絶賛しています。
エディ・ハウは当然の「A+」で、「プレミアリーグで下から2番めだったチームを受け継ぎ、変革にこれほど重要な役割を果たした人物はいない。指導した選手全員を向上させた。今後何年もニューカッスルを率いるのにふさわしい人物」と極上の評価が添えられています。最大の歓喜は、キックオフから21分で5発叩き込み、6-1で圧勝したスパーズ戦です。
5位に転落したリヴァプールは、アリソンが最優秀選手で、バイチェティッチが若手No.1。昨季までの素晴らしい戦いを思い出せば、「C-」としたユルゲン・クロップに対する「TOP4をめざすなら、アーノルドの役割を変えるのが遅すぎた」という指摘にうなずくしかありません。どこぞのチームに7-0で勝った試合があったようですが、その話はそろそろ忘れてもいいでしょう。
6位に食い込んだブライトンのMVPはマック・アリスター。ブレイクスルーは何と!われらの三笘薫です。「カオル・ミトマは、10月下旬にチェルシーの守備を破壊するまで、プレミアリーグに出場したことがなかった。日本人のウインガーは、それ以来後ろを振り返ることなく、プレミアリーグで最もエキサイティングなドリブラーのひとりとなった」。サム・ディーンさん、あざーす!
シャンパン・モーメントには、チェルシーを選んだポッターを4-1で叩きのめしたホームゲームが選ばれています。7位のアストン・ヴィラは…と続けたいのですが、TOP6だけで1万字オーバーというクレイジーな記事ですので、続きは明日とさせてください。マン・シティとアーセナルの話だけで、ジョッキ5杯は軽くいけそうですね…。
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