さっそく大物獲得の噂!ジョゼ・モウリーニョ、マンチェスター・ユナイテッド監督就任決定!
「私は以前から、オールド・トラフォードと密な関係にあると感じていました。ここにはいつも印象に残る試合があり、サポーターとの一体感を楽しめました。彼らのチームの監督になれてうれしい。これからの素晴らしいサポートを楽しみたいと思っています」
プレミアリーグに、スペシャルワンが帰ってきました。赤い公式サイトは、「WELCOM JOSE」で完全にジャックされております。ジョゼ・モウリーニョ、マンチェスター・ユナイテッド監督就任。契約は2019年までの3年で、1年の延長オプション付きと伝えられています。1年前にはプレミアリーグ王者だったチェルシーで不振に陥り、クラブを離れざるをえなくなった指揮官は、チャンピオンズリーグ出場権を逃したクラブを4年ぶりの優勝に導くというミッションに挑戦することになります。
ポルトとインテルでチャンピオンズリーグを2回制覇。ポルトガルで2回、プレミアリーグで3回、セリエAで2回、スペインで1回と、各国リーグ優勝は計8回。モウリーニョさんの経歴については、クラブを頂点に導いた回数を紹介すれば充分でしょう。来季のプレミアリーグを盛り上げるために、「獲得タイトル数はグアルディオラ監督よりひとつ多い」とも添えておきましょう。優勝させられなかったクラブがない名将が、マンチェスター・ユナイテッドをリーグの順位テーブルのいちばん上に持っていくのはいつになるでしょうか。高齢化が進み、ペップのお好みの選手が揃っているとはいえないマン・シティや、ヒディンク監督も立て直せず最終ラインの見直しが必要なチェルシーよりも、ファン・ハール監督が若手の成長という財産を残してくれたクラブのほうが、スタートラインは前に据えられているのかもしれません。
移籍市場の動向や監督人事まわりに精通した欧州の記者によれば、今回の顛末は「1月には両者の合意ができていた」「シーズン中の就任を嫌がったのは、リスクはあるがメリットがないモウリーニョ監督のほう」「マンチェスター・ユナイテッドも、ファン・ハール監督にリスペクトを示したいと考えており、シーズン終了後の監督交代となった」とのこと。いつ決まったかはともかく、経験・実績のあるファン・ハール監督に最低限の敬意を表し、最後にFAカップ優勝という目に見える成果を残してもらえたのはよかったと思います。多くの若手がピッチに登場した昨季プレミアリーグの終盤戦があまりにも眩しく、ファン・ハール残留やギグス就任のほうがいいのではないかとも考えましたが、従前申し上げているとおり、決まったからには全力で応援します。モウリーニョ監督、あらためまして、よろしくお願いいたします。
さて、せっかちなマスコミは、今回の就任の報を受けて、さっそく補強に関するニュース(というよりゴシップ?)を展開しています。地元紙「マンチェスター・イブニング・ニュース」は、モウリーニョ監督がCB、セントラルMF、右サイドMF、ストライカーの強化を望んでいるとして、12人の選手の名前をリストアップしているのですが、いやいや、これがまた豪華です。
■CB
ラファエル・ヴァラン(レアル・マドリード)、ジョン・ストーンズ(エヴァートン)、
アイメリク・ラポルテ(アスレティック・ビルバオ)
■セントラルMF
ジョアン・マリオ(スポルティング・リスボン)、ポール・ポグバ(ユヴェントス)、
ルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)
■サイドMF
アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)、
ウィリアン(チェルシー)、ネイマール(バルセロナ)
■ストライカー
ズラタン・イブラヒモヴィッチ(パリ・サンジェルマン)、
カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)、ハリー・ケイン(トッテナム)
かなり無理めな名前もありますが、趣旨は理解できます。いや、「趣旨は理解できますが懸念もあります」というほうがぴったりですね。4-3-3だと考えれば、アシュリー・ヤングに多くを期待できなくなったサイドに突破力がある選手を入れたいのはわかるものの、マタの処遇が心配。シュナイデルランやキャリックを底において、ルーニーをインサイドハーフに据えたときに、縦にボールを出せるインサイドがもうひとりほしいのは確かですが、シュヴァインシュタイガー、エレーラ、フェライニから誰が抜けるのかが気になります。このポジションでは、契約解除に6000万ユーロかかるといわれているジョアン・マリオは、大金に見合う活躍をしてくれるのではないかと思います。単純に頭数が足りないストライカーと、できればブリントのポジションをもうひとつ前か横にしたい最終ラインは、クオリティの高い選手が必要。ヴァラン、ジョン・ストーンズ、イブラヒモヴィッチは納得です。
補強に関しては、マスコミが話を盛るのは世の常ですので、しばらくはのんびり様子見をさせていただこうかと思っております。新監督には、さしあたって2つだけお願いがあります。ひとつはデ・ヘアの残留。そしてもうひとつは、チェルシーにおけるルカクやデブライネのような選手を出さないでほしいということです。われわれも、ポグバで懲りております。若手をうまく育てていただき、マンチェスター・ユナイテッドをより愛せるチームに仕立てていただければ、応援にもさらに熱がこもります。ラシュフォード、リンガード、アンドレアス・ペレイラ、ジェームズ・ウィルソン、フォス=メンサー、ボースウィック=ジャクソン、ヴァレラを、どうかよろしくお願いいたします。
最後に、ひとつだけ。FAカップ制覇から1週間も経っていない早いタイミングでの監督交代発表は、スピーディな交渉で大物選手を獲得するために、新体制を明確にしておきたかったからではないかとみておりますが、いかがでしょうか。ユーロが始まる前に、ビッグニュースが舞い込んでくるはずと予想しております。モウリーニョ新監督のチームづくりに関する報道を見逃すまいと、ただいま前のめり気味であります。(ジョゼ・モウリーニョ 写真著作者/Aleksandr Osipov)
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神秘的な雰囲気を持っているのは、このクラブに所属する選手がユナイテッドを愛しているから。それは外から出てきた選手には作る事が出来ない雰囲気です。ユースの選手を大事に扱ってほしいですね。ポグバ買い戻しできないかなーと思ってしまいます。彼はスコールズのようにユナイテッドユースのシンボルになるでしょう。FWにはイブラを獲り、経験と知恵をラッシュやその他の選手に伝えてほしいです。過去に色々あったとはいえ、両者大人ですし、ファンに愛され素晴らしい活躍を続けるマタも残してほしいですね。注文ばかりですが、苦しいシーズンを戦い抜いている今の選手達には捨て駒見つからないほどの愛着があります。デパイは苦しいかもですが(笑)
モウリーニョ就任ですぐに結果が求められるでしょうし、すぐに結果が出せるとも思います
ラッシュフォードは誰が監督でも使われるでしょうが
他のユナイテッドの若手選手はすぐスタメンとはいかないと思います
シティ年齢層が高く誰を放出するか決めやすく
CL権もありペップが監督で選手獲得に有利なはずなので
ユナイテッド、チェルシーより少しリードしてると個人的には思います
移籍市場では何が起こるか予測できません
来季どうなるか楽しみで待ちきれないです
タイトルに導いてくれモウリーニョ、というよりは共に這い上がっていこうモウリーニョって感じですね。多くのユナイテッドサポーターが退屈すぎる昨季の反動から魅力的なフットボールを期待していると思いますが、モウリーニョはモウリーニョのスタイルをユナイテッドに叩き込んで欲しいです。第一次チェルシー時代のようなフットボールを展開してくれたら最高ですが、第二次チェルシー時代のような勝負所を必ず外さない堅実なフットボールでも十分だと思います。ファン・ハールとモウリーニョの師弟リレーでユナイテッドが復権していってくれたら最高です。8月まで待てそうにないです笑
いよいよ決まりましたね。
現戦力に対してどこを満足して何が足りないと感じているのか、今夏の移籍戦略も含めてコミュニティシールドが早くも楽しみです。
更新お疲れ様です。
本当に久しぶりにワクワク出来るニュースでした。
若手を上手く使えるか…ユナイテッドファンの願いであり、モウリーニョの監督としてもう一段階上にいけるかのタスクの様に感じます。
何故昨シーズンまで退屈だったのか。それは戦い方だけではなく、いつも選手達がビクついてオドオドとし、戦わなかったからだと思います。
モウリーニョには、ギラついた最後まで諦めない仲間と馴れ合わない戦う集団に戻してほしいですね。
僕は、他のビッグクラブにない、ギラギラしたヒールの雰囲気があるユナイテッドに惚れたんですから。
更新お疲れ様です。
いよいよ決まりましたね。
楽しみでもあり、末恐ろしくもあります。
強すぎて憎らしいマン・ユナイテッドが戻ってきそうです。
現にモウリーニョ監督はチェルシー、インテル、マドリーでそのようなチームを作ってきたイメージです。
モウリーニョ、ペップ、ポチェッティーノ、ヴェンゲル、コンテ、クロップ、ビリッチ、クーマン、マツァーリ、そしてラニエリ、これらの監督がCL権を獲得できないだけでなく、ボトム10に沈むかもしれない来季は今季以上に荒れるかもしれませんね。
まずはどのような補強を各チームが行うか楽しみです。
ところで、ギグスはどうなるのでしょうか?
あれほどのレジェンドを失うわけにはいかないと思いますが、ちょっと心配です。
皆さんジョゼに甘すぎるのでは?
確かに勝てます。完成品を扱うのは上手いです。
でも、合わない選手は徹底無視、育てる事はしません。
マタ、ルカク、デブライネ、バートランドを出された時の絶望感がわかりますまい。昨季もアケやソランケを出し、バンフォードを評価すらしなかった。
ラッシュフォードを干すor出す可能性もあります。ラッシュフォードの扱いで変わったかどうか、見極めるべきでしょう。
リンガードその他に至ってはほとんどが使われない事を覚悟しておいた方が良いですよ。。。
長年1チームのファンやっていると他チームでもユースから育てた選手にはそのチームで成功して欲しいもんです。
モウリーニョの方針ははっきりしていてハードワーク、守備の面できっちり監督の戦術を守った上で持ち味を出せる選手しか使いません。有望な若手といってもフリーでボールもたせたら輝くというだけでは駄目で、ハードワークや守備ができないならそれに合わせて監督が戦術を変えたり合わせたりすることはなく、また合わせる必要も全くありません。選手としてもトップクラスにいくためには前述の要素は必須なので。
だからハードワークや守備ができず、それを身につけるまでモウリーニョのもとに留まり適応しようとしなかったマタやルカクやデブライネが出たのは妥当としか思いません。逆にウィリアンやズマはまさにそれらをしてスタメンになりあがったのですし、アケよりもクリステンセンやケネディの方がそれをやれそうな感じでした。
それはジョゼのやり方を是としたらそうなると思いますが、そうではないわけでして。適応して褒められていたオスカルですら、放出候補じゃないですか。
さらにそのように言ってしまうのであれば、今のルカクやデブライネはジョゼの見る目の無さと成長させられなかった証ではなかろうか、と思うのです。
ランパードも始めはレベルが低く、ラニエリは相当我慢しました。我慢して使いながら予算も無い中でCL圏内までもっていった。
ジョゼにはそういった所が無いと言っているのです。
ファンハールが若手を抜擢する前であればジョゼは最適任だと思います。ですが、若手が出てきた今、その芽を潰してしまわないかが心配なのです。
mufc7sann>
「FWにはイブラを獲り、経験と知恵をラッシュやその他の選手に伝えてほしい」→これはありですね。実現したら盛り上がります。
シティふぁんさん>
マン・シティが一気に改革に走ったとき、どれぐらいのスピードで仕上がるかが勝負の分かれ目になるような気がします。ユースから上がってきそうな選手が少ないのが、マン・シティのネックになるかもしれません。ペップの大胆な起用で一気に増えたりする可能性もまた、同じようにあるかもしれないと思いつつ。
グローリーグローリーさん>
私は、2014-15シーズンの前半戦のような、守備をベースに得点力もある強力なチームを期待しています。セスクのようにプレイするルーニーが前を動かし、マルシアル&ラシュフォード(あるいはズラタン)でゴールを量産してもらえれば、多少守る時間が長くても文句なしです。
yutoさん>
そうですね。夏のチームづくりが楽しみです。
汗かきスターさん>
ロイ・キーンやスコールズ、ギグス、リオには、負けていても何とかしてくれそうな凄味がありましたよね。
nyonsukeさん>
おっしゃるとおり、怖ろしいです。ギグスは、モウリーニョさんと対談するらしいですね。
青の爺さん>
私も決まる前は懸念を表明しておりましたし、今回もルカクとデブライネの名前を出しているぐらいなので、「過去はそうだった」のは同感で、おっしゃることはよくわかります。コメントをいただいているみなさんも、そのあたりのことはよくわかっていらっしゃると思います。ファンの方は、「勝てるチームを作れる監督だと期待している」「何も起こっていないうちからネガティブなことをいっても仕方ない」「決まった以上は、応援するぞとまずはいいたい」という気持ちを表現し、他クラブのサポーターの方は、「とにかく勝ちにくるモウリーニョは脅威」とおっしゃっているのだと理解しています。
プレミアリーグ大好き!さん>
モウリーニョさんがチェルシーに優勝をもたらしたことを評価するなら、おっしゃるとおりだと思います。ただし一方で、ソリッドにしすぎたことでチームが疲弊し、ルカクやデブライネという財産をライバルに利する形にしてしまったという面もあり、2015-16の凋落を懸念する向きには青の爺さんのご指摘も否定できないですね。
ラニエリさんも変わったように、モウリーニョさんも、過去の反省をふまえて変わってくれたらいいなと期待しています。インテル時代の彼は、その前のチェルシーとも後のレアル・マドリードとも違うアプローチで戦っていたと記憶しております。
私は監督が戦術を選手におもねって折れてしまうのはたいていの場合愚策になるので、むしろはっきり変えてはいけないところだと思います。合わせるのは選手の方であるべきです。ましてモウリーニョは自分の戦術を貫いて近年プレミアでなかった圧倒的な独走優勝をしました。解任されて残った戦力は駄目な選手たちでしょうか?皆ハードワークできフィジカルもあるどんな監督でも歓迎するスカッドが残っています。
その辺は意見の相違でいいのですが、逆に青の爺さんに対して疑問なのは、皆がすでに決まってしまった監督の就任に対して注文をつけつつ期待感を表明しているのに対して、何が甘すぎなんでしょうか。すでに決まった以上それに対してはじまってもいないのにネガティブなことを強調して書くのはユナイテッドのサポやプレミアリーグ好きでユナイテッドが強くあってほしいという人たちにとって私は生産性がまるでない行いと思えます。すでに決まったことでまだはじまってすらいないものに期待を表明するのが甘いのでしょうか?厳しくここで批判することで就任が白紙になる可能性があるならまだわかるのですが。
おっとブログ主さんの返答コメとかぶってしまった。タイミングが悪くて申し訳ない。先にそれを読んでいたら追加で先のコメントは書き込まなかったですが…。まあもう挙がってしまったものは仕方ないか。
プレミアリーグ大好き!さん>
前後しましたが、結果的にお返事にもなっており、コアの部分では同じご意見でもあったようですね。ありがとうございました。
これは失礼しました。
期待の言葉ばかり並んでいるので、ついつい昔の愚痴をば。
生産性の無い言葉を吐くな、期待を折るな、との言葉ですので消えます。
ルカクやデブライネは大きな才能を持っているのは間違いないですが、モウリーニョに合わせられなかったのも事実だと思います。
そうなったとき、才能があるからといって選手をキープし結局飼い殺すことは正しいことなのでしょうか。また戦術に合わせられないけどライバルには渡したくないから干し続け移籍もさせない、ということは正しいことなのでしょうか。
そういうことをしないのはモウリーニョの良いところなのだと思いますよ。
ルカクがモウリーニョ解任時に出したコメントなんかを見てると、いたずらに選手を手放していってるとはあまり思えませんよね。
あとこの2人に加えマタもそうですけど、この出てった選手達はたしかに個人では良い活躍をしてますけど、移っていったチームにぶっちぎりのプレミア優勝に比肩するほどの何かをもたらしているのかというと今のところ微妙ですよね。
チームが沈んだときに個人で煌めく姿を見て必要以上に眩しく見えているというのはあるんじゃないでしょうか。
モウリーニョがどうかということを抜きにしても、若手を我慢強く育てづらいというのは、リーグの構造的な欠点もあるような気がします。
特に中堅以上のクラブは、同じ監督が三年やればましな方で、クビの嵐。監督の立場に立っていえば、17、8歳の選手をコツコツ育てたところで、その選手が23,4くらいになったとき、自分がまだいる保証はない(むしろ、いない可能性の方が高い)と考えると、目先の結果にこだわってしまう理由もわからないでもないです。
その通りだ。
Anさん>
「合わせられなかった事実」があったのでしょうか。私が知る限り、ルカクはWBAで17ゴール、エヴァートンで15ゴールを挙げ、デンバ・バやロイク・レミーよりも数字を出していたにもかかわらず、チェルシー復帰後2~3ヵ月で「レギュラーを求めたから」という理由でエヴァートン移籍。デブライネも「チャンスを与えるといわれたが、それがなかった」と移籍しましたが、レンタル先のブレーメンから戻ってきて半年未満です。「合わせられなかった」という事実は確認できず、またそうであったとしても判断までの時間はかなり短く、しかも両者とも移籍後すぐに活躍しており、既に目に見えて高水準でした。
若い選手たちが合う、合わないを判断するためには、相応の時間が必要だと思われますが、モウリーニョさんは彼らにかけた時間はあまりにも短いのではないでしょうか。また、彼らが移籍したクラブはヴォルフスブルクとエヴァートンなので、「チームにぶっちぎりのプレミア優勝に比肩する何か」をもたらすのは無理です。「チームが沈んだときに個人で煌めく」とありますが、エヴァートンの5位躍進、ヴォルフスブルクの2位躍進に多大な貢献をした選手ですので、チームに貢献していないという批判は的外れだという認識です。2人の選手に対しての評価があまりにも低かったので、疑義を呈させていただきました。
あえて極端にいえば、「イブラヒモヴィッチに加えてベテランストライカーを獲得し、ラシュフォードを半年で見切って放出して翌シーズン大活躍されるなどということのなきよう」というようなことのが、ルカクとデブライネという例に託した中身です。
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まずチェルシーの「チームが沈んだとき」、というのは15-16シーズンの話ですよね。15-16シーズン2人は同じプレミアにいましたが、ルカクのエバートンはどの順位にいましたか?またデブライネのシティは、COCを獲得しましたが、そのときピッチに立っていましたか?
デブライネに関してはCLベスト4の原動力にはなりましたが、ベスト8に進んでからの相手としてパリはヴォルフスブルク、ベンフィカに次いで与し易いチームであったでしょう。プレミアではなんとか4位に入りましたが、デブライネがいるかいないかで勝ち点の差は、実際のところはほとんどありませんでしたよ。
そしてデブライネはチェルシーでチャンスをもらえなかったというわりにはたった半年しかいませんでしたよね。半年で見切った、と言いますが、半年しか我慢出来なかった、とも言えますよね。モウリーニョとのコミュニケーション不足については、本人の性格もあまり監督と話すタイプではなかったともありました。
そして移籍の時期が13-14だったことも考える必要がありますよね。W杯に向けた最後のアピールのシーズンです。ルカクのコメントについて言ったのはそのことです。彼は移籍に際し、君には出場機会が必要だ、とGOサインを出してくれたに感謝していると言っています。
私が言いたいのはここですよ。彼らがチェルシーにいることが我慢出来た間にモウリーニョに合わせられなかったというのは事実でしょう。そしてモウリーニョに与えられた判断の時間は決して長くはありませんでした。
もちろん、モウリーニョが常に正しい判断をしてるとは思いません。ただ彼は少なくとも選手のことを考えられないような人ではないと思います。でなければもっと選手の事情も考えず、結果幽閉するということもあるでしょう。例えば、他で活躍されるのは嫌だ、というような小さい理由で。
いずれにしても、W杯イヤーという特別なシーズンではない来期の(まだ来てもいない)イブラヒモビッチと(まだ見切られてもいない)ラッシュフォードを、ルカクやデブライネの例に当てはめて懸念するのは的外れという認識ですが、どうでしょうか。
もう一つ言わせてもらえれば、モウリーニョが生え抜きを軽視する、というところは疑問です。
彼のチェルシーには常にテリーがいました。
彼が獲得を試みたジェラードが愛するクラブを裏切れないとしたことには、多大な敬意を表してます。
彼がしのぎを削ったファーガソンのユナイテッドに誰がいたのか、彼は知らないわけがないでしょう。その内の一人は来期ベンチで隣に座っているかもしれません。
ラッシュフォードらとルカク、デブライネを比べるのはその点からして事情が異なるでしょう。ポグバの話もありましたが、幼少から一筋でやってきた選手とより良い環境を求めて渡ってきた選手とではやはり事情が異なります。
個人的にはクロップと比較して見ていきたいと思います。ロシターをあっさり手放した彼は、恐らくこれからも生粋の生え抜きを放出していくでしょう。モウリーニョは生粋の生え抜きをどう扱うか、楽しみです。
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queenさん おハムさん>
そこは、そうですね。クラブと監督が、長期的なプロジェクトを握りにくくなるような前例が多く、「まずは目先の結果」となりやすいのは確かだと思います。そんななかでも、チェルシーとモウリーニョさんは、「ずっとよろしく」としっかり握れている稀有なケースだと思って見ていたので、昨季は残念でした。
Anさん>
「チームが沈んだときに個人で煌めく姿を見て必要以上に眩しく見えている」とおっしゃったのはAnさんです。それに対して私は、「彼ら2人は、チームも個人もよかった時期があったので、必要以上に云々という指摘は当たらない」と申し上げました。また、若手=生え抜き、ではありません。今ある財産を活かしていただき、補強の費用は必要なところにしっかりかけていただければ、といっています。ラシュフォードとデブライネを比較する、というお話は、どこから出てきたお話でしょう。比較したわけではなく、「一流選手を獲得し、才能ある若い選手がそれを発揮する場もなく早期にいなくなってしまうのは避けてほしい」という例として以前の話を出しました、といっています。比較とは、何と何の比較を指しているのでしょうか。以上は、私の書いたことに対しておっしゃっているのではないようなので、お返事がしにくいです。
Anさんのおっしゃっていることは、あくまでも「主観的解釈」ですよね。こういう世界ですから、われわれから事実がみえない部分も多々ありますので、証明せよ証拠を出せとはいいませんが、最低限「こういうコメントや事象から、これが事実だと思われる」といった論理的な話が一定なければ、それは事実とはいえないと思います。「ああいえるが、こうともいえます」というのはAnさんの解釈のように受け取れるので、そうであるならそうおっしゃっていただければ納得です。また、もうひとついえば、チームづくりは、「選手を使う」「キープし結局飼い殺す/干し続け移籍もさせない」の二択ではなく、成長させて戦力化するための起用の仕方は多々あるとも思います。
読み返していただければわかりますが、指摘したことはこうです。
・「合わせられなかった事実」があったのでしょうか。
・「チームが沈んだときに個人で煌めく」ばかりでなく、それぞれチームがいいときに貢献した選手でもあると思いますが、いかがでしょうか。2015-16の話だけをしているわけではないことは、クラブの順位を添えさせていただいております。
反論したわけでなく、それ以前に、「おっしゃることが”事実”なら驚きだ」とびっくりして確認したのです。一方的にルカクとデブライネが悪く、モウリーニョさんが正しいなら、マンチェスター・ユナイテッドサポーターにとっては心配がひとつ減る、結構なお話ですので。私は、過去のモウリーニョさんのチーム運営を見ている限り、今のところはそういう気分にはなれずにいます。
1点、補足です。デブライネ入団後のマンチェスター・シティは、彼がいないゲームでは3勝2分5敗、入団前の4連勝を足しても7勝2分5敗で、明らかに悪いという事実は、あります。余談ですが、今季のマンチェスター・シティについて、データ分析の記事をとあるメディアに寄稿したのですが、なぜそんな企画をしたかといえば、今季の彼らは見事に「誰がいるとこうなる」「いないとこうなる」が数字に出るチームだったのです。サバレタ・コラロフVSサニャ・クリシー、デミチェリスのいる・いない、フェルナンドのいる・いないなど、おもしろいですよ。
はっきりソースを挙げられなくて申し訳ないですが、当時の報道思い出すとマタ、ルカク、デブライネに関しては全て選手からの移籍志願で、モウリーニョはデブライネの移籍には反対、ルカクはW杯イヤーだからやむなし、マタは移籍可能期間までプロフェショナルな態度であれば移籍容認という感じだったと思います。
マタが移籍した時監督として何も与えてやれなかったことを残念に思うとコメントしたりしてますが、この3人は報道レベルでモウリーニョが戦力外として見なして放出したのではなく、モウリーニョの求めることに時間をかけて適応するよりもすぐに主力として戦えるチームを探して選手が離れることを求めたといってよいと思います。
またルカクは一部報道ではレギュラー保証をもとめたとあり、さすがに嘘だと思いますが監督の戦術をこなす努力の前にそんなこと言い出したら出されるのは仕方ない。モウリーニョの戦術では守備免除の選手はクリロナレベルの選手一人だけしか無理なので、守備してくれなければ使いようがなかったと思われます。イブラヒモビッチ、ヤヤ・トゥーレやクロースは間違いなく優れた選手でしたがペップには合わずに出た、それは相性というものなので仕方ない、というそういうレベルの話だと個人的には思ってます。
お久しぶりです。ユナイテッド周辺が熱くなってきましたね。
ここに限らず、至るところでモウリーニョさん絡みの論議が白熱しているようで、それを見ているだけでもやっぱり凄まじい存在感を持つ人なのだなあと思わされます。
選手の処遇についてはよくわからないところも多々ありますが、私はジョゼ・モウリーニョとエルナン・クレスポの関係がすごく好きでした。以下、いくつかの記事から読んだ情報による点景になりますが、モウリーニョさんという特殊な人物を読み解くひとつのエッセンスになるのではと思います。
2004年、モウリーニョ第一次政権チェルシー発足、クレスポ戦力外としてACミラン移籍
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2005年、クレスポ、ミラン残留を望むもチェルシー復帰。
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2006年夏、イタリアに住む家族の都合で退団を希望するクレスポについて「彼がチェルシーに残りたがっていないのは知っていたが、試合では常に全力を尽くしてくれた。プロの鑑だ」とコメント。
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2009年、インテル指揮官だったモウリーニョのコメント「わたしはサネッティやクレスポのように謙虚な選手が好きだ」とコメント(当時のクレスポは戦力外だったにも関わらず)
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指揮官修行中の現在のクレスポ「尊敬する監督はアンチェロッティとモウリーニョ」
以上です。
なんとなくモウリーニョさんの何かが伝わってくるようなエピソードと思いましたので、長文ながら書き込ませて頂きました。
ユナイテッドでの成功を願っています。
プレミアリーグ大好き!さん>
「移籍志願=合わせる気がない」ではないことと、「引き留める監督とそうでない監督がいる」ことは、はっきりさせておきたいなと思います。ルカクのレギュラー保証の話は、事実かどうかはともかくモウリーニョさんが口にしています。一方でデブライネは、努力したのに評価と会話がなかった、と本人がいっています。いずれも、止める気があれば、止めようがあったのではないかと思います。移籍志願は、毎年のようにどこかで起こっていることですが、ファーガソン氏はルーニーを止め、ヴェンゲルさんはドビュッシーを止め、ラニエリさんはインレルを止めています(いずれも、当事者のコメントが残っています)。モウリーニョさんとファン・ハールさんは、「チームに合わせられない者は去れ」という考え方で、その見切りが早いのを危惧しているのです。ちなみに、
私はコメント欄に書くときにも、必要なときは複数の記事をチェックしたうえで書いておりますので、一定「当事者的には事実」というところまでは担保できているという前提で読んでいただいて大丈夫です。
あすえことさん>
ありがとうございます。モウリーニョさんは、彼自身が評価して付き合った選手たちには熱狂的に好かれますよね。やはり、それだけの何かを持っている人だと思います。
一方で、合わない選手にネガティブなことをいわれる機会も多い監督でもあり、余計なことはいわないようなのでファン・ハールさんほど悪しざまにはいわれないのですが、おふたりには好き・嫌いがはっきりしているという共通項はありそうです。総じて、一流に好かれて若手にディスられがちなモウリーニョさんと、その逆のファン・ハールさんという印象です。