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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×Nottingham Forest】いきなり2失点から逆転勝利!キーマンはブルーノ&カゼミーロ!

開始2分、CKのクリアから中央を突破したのはアウォニイ。最後方にいたラシュフォードがあっさり抜かれてGKと1対1になり、オナナの左手を弾いたボールがネットに吸い込まれました。さらに4分、右サイドのFKをギブス=ホワイトが中央に浮かすと、ボリのヘッドがゴール右に決まりました。

あっという間に0-2。オールド・トラフォードで30戦無敗のマンチェスター・ユナイテッドは、昨季プレミアリーグで16位のノッティンガム・フォレストに追いつけるのか。開幕からの2試合で1ゴールのチームは、3発をゲットしないと3ポイントは得られません。7分過ぎから落ち着いたホームチームは、ゴール前に人数を揃えるチームに苦戦を強いられそうです。

テン・ハフ監督は、10番を左サイドにシフトしています。GKオナナ、DFワン=ビサカ、ヴァラン、リサンドロ・マルティネス、ダロト。2センターはカゼミーロとエリクセン、2列めにアントニー、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線にマルシアル。12分のブルーノ・フェルナンデスのミドルは、GKマット・ターナーが悠々とキャッチしました。

17分、右から上がったブルーノの強烈なミドルをターナーが右に弾き出すと、ボックス左脇でキープしたラシュフォードが縦に突破を図りました。高速グラウンダーに走り込んだのは、今季プレミアリーグで初先発のエリクセン。右足でコースを変える巧みなフィニッシュが枠に飛び込みました。

20分にアントニーのパスがボックス右手前のカゼミーロに通ると、左足で巻いたミドルはGKの正面。エリクセンとのコンビに戻ったベテランMFは、最初の2戦とは別人のように攻める姿勢を見せています。ハーフコートマッチを続けるマンチェスター・ユナイテッド。26分の右からのCKが中央に抜け、ゴール前1メートルで触ったカゼミーロは、ヘッドを左に逸らしてしまいました。

30分、右からドリブルで仕掛けたアントニーのクロスは、味方に合わず。彼が持つとスローダウンすることが多く、強引なカットインと切り返しからのクロスしかない単調なプレイも課題のひとつです。オーバーラップを繰り返すワン=ビサカは、今や欠かせないレギュラーですが、彼の裏を突くカウンターへの対応を間違えると決定的なピンチを招いてしまいます。

39分、ラシュフォードのサイドチェンジを受けたアントニーがニアのブルーノに落とすと、右足のダイレクトショットはDFにヒット。リサンドロ・マルティネスは敵陣に上がってボールを散らしており、その後ろをヴァランがカバーしています。追加タイム2分にブレナン・ジョンソンがボックス右を突破。折り返しを叩いたギブス=ホワイトは味方にぶつけてしまいました。

前半は1-2、ポゼッション70%対30%、シュート数は9対3、オンターゲットは5対2。リサンドロ・マルティネス、ブルーノ、カゼミーロ、エリクセンがテンポよくボールを動かし続けるホームチームは、ボックスの両脇の攻略に徹すれば逆転できるのではないでしょうか。ハーフタイムにリンデロフに後を譲ったヴァランは、軽傷ならいいのですが…

後半開始1分、ギブス=ホワイトに左サイドを崩されたシーンは、速いグラウンダーをカットして失点に至らず。48分のブルーノのミドルは、アウトにかかって右に切れていきました。同点ゴールは51分のセットピース。右からのFKをボックス左手前のラシュフォードに送ったブルーノは、ラインと入れ替わって10番の浮き球に走り込んでいます。

ボックス右でフリーになったキャプテンは、角度が厳しく決まらないと判断し、頭で逆サイドに折り返しました。詰めたカゼミーロが冷静に押し込み、2-2。逆転をめざすマンチェスター・ユナイテッドはペースを落とさず攻め続け、54分に切り返しから左隅を狙ったアントニーは、ターナーにセーブされています。

59分、カゼミーロ、ワン=ビサカと絡んでゴールライン際に出たアントニーがニアに折り返すと、ブルーノのワンタッチは左に外れました。存在感がなかったマルシアルが、ジェイドン・サンチョに代わったのは60分。プレシーズンマッチの偽9番で収穫を得た25番は、数字で表現できる結果を出すことができるでしょうか。

68分に後方からの浮き球を追ったブルーノは、ウォーラルに倒されボールに触れず。決定機阻止で1発レッドというジャッジは、VARを通しても変わりません。ゴールを狙うと見せかけたブルーノが左に転がすと、ダロトも騙されてしまっていたようです。75分、ショートコーナーからボックス左に入ったラシュフォードがダニーロに倒され、ジャッジはPKです。

ブルーノはいつものトリックを入れず、左に強く蹴って3-2。2点のリードを守れなかったノッティンガム・フォレストは、10人で攻めなければならなくなりました。84分のロングスローから競り合いが続き、クリス・ウッドが落としたボールを右足で叩いたボリのボレーは、オナナが左に飛ぶビッグセーブで外に弾き出しました。

85分にアントニーが下がり、マクトミネイ。足を痛めたカゼミーロは、応急処置のためにピッチ脇に出ようとしながら、味方に指示を出しています。追加タイムは11分!チャンスを創れなかったサンチョは、周囲を使いながらラインの裏を取ろうとしており、次戦以降に期待をつなぐパフォ―マンスだったといえるのではないでしょうか。

最後の11分のシュートは、10番の2本のみ。マンチェスター・ユナイテッドが、逆転で今季プレミアリーグ2勝めに辿り着きました。1ゴール1アシストのキャプテンとともに称えたいのは、前でプレイする時間が増えたカゼミーロです。最初の2試合トータルでパス成功本数80本だったベテランは、この試合だけで77本を通しており、ブルーノの6本に次ぐ5本のシュートを記録しています。

次戦はエミレーツでアーセナル。メイソン・マウント、ルーク・ショー、マラシア、ホイルンドを欠く厳しい状況ではありますが、この日の11人を軸にすれば、充分戦えるでしょう。最前線には、アメリカでの対戦でゴールを決めたサンチョを。自ら不調を口にして下がったヴァランが無事なら、昨季の迫力を欠いたチームを封じられるのではないかと秘かに期待しています。


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