2023.12.08 プレミアリーグ観戦記2023-24プレミアリーグ観戦記
【Aston Villa×MAN.CITY】シュート数22対2…ロドリ不在のマン・シティがヴィラに圧倒された理由。
11分に左サイドからカットインしたのはフォーデン。縦に出たスルーパスでボックス左に入ったハーランドのシュートは、エミ・マルティネスが左に飛んで外に弾き出しました。こぼれ球に先着したベルナルド・シウヴァが右足でファーに浮かすと、体勢を立て直したハーランドのヘッドは、ヴィラの守護神が再度ビッグセーブ。ここまでは、よく見るマン・シティでした。
プレミアリーグ4連覇をめざす王者が、残りの80分をシュートゼロで過ごすとは思いませんでした。シュート数は22対2。打った2本も、喰らった22本もペップのキャリアワーストです。ウナイ・エメリ率いるアストン・ヴィラは、ホーム14連勝で3位に浮上。マンチェスター・シティのプレミアリーグ4戦連続勝利なしは、ペップ初年度の2017年4月以来、6年8ヵ月ぶりの怪挙です。
ロドリがいれば欧州最強チーム、ロドリを欠くと自陣で戸惑う並のチーム。16番がセンターを仕切ったプレミアリーグ12試合は9勝3分、チャンピオンズリーグは4戦全勝ですが、不在の公式戦5試合は1勝4敗と別な集団になります。唯一の勝利はCLのヤングボーイズ戦で、国内では全敗。ニューカッスル、ウルヴス、アーセナル、ヴィラ…やっかいなことに敗因はさまざまです。
ロドリが46分にレッドカードを突き付けられたノッティンガム・フォレスト戦は、2-0で逃げ切ったものの、後半のシュート数は1対9。前半は圧倒していたカラバオカップのニューカッスル戦は、後半開始直後にイサクに決められ、その後のオンターゲットはグリーリッシュのミドル1本のみでした。
モリニューのウルヴス戦は、シュート数3対23と一方的に攻め立てながら、長短のカウンターを喫して2-1。ルベン・ディアスのオウンゴールで先制したホームチームは、オンターゲット1本で勝利に漕ぎ着けています。アーセナルとの天王山は、打って変わってシュート4本の完敗。序盤の決定機を活かせず、後半はミドル1本と萎んでしまう展開は、マグパイズ戦やヴィラ戦と同じです。
ヴィラ戦の最大の驚きは、レオン・ベイリーの一撃がルベン・ディアスのつま先で跳ねて1-0とされた後も、ピンチの連続だったことです。0-2から猛攻を続けてひっくり返したライプツィヒ戦こそが、われわれがイメージするマン・シティ。リードされると怒涛のアタックで動揺と混乱を生み出し、ねじ伏せてしまうのが彼らの常套手段でした。
しかし昨夜は、リードされた直後のハイプレスが空回り。オリー・ワトキンスのシュートからドゥグラス・ルイスがエデルソンと1対1になったり、ドゥグラス・ルイスのコントロールショットをポストに当てられたりする決定機を許しています。他のチームならリードを守ろうとする時間帯に、守備職人のブバカリ・カマラや普段はCBのコンサがボックスに侵入していました。
マン・シティの「惨敗」の原因を並べてみましょう。ロドリの不在によるサスペンションの緩み。グリーリッシュとジェレミー・ドクがいなかったため、サイドで優位に立てず、レオン・ベイリーとマッギンに振り回されたこと。日頃からペップにチームプレー志向が足りないといわれているフォーデンと、守備が得意とはいえないフリアン・アルバレスはデュエル全敗です。
ピッチの中央にアカンジ、ジョン・ストーンズ、リコ・ルイスといった守備的な選手が多かったのも、寄せが速いヴィラに劣勢を強いられた理由のひとつでしょう。前線にいいボールが出せる攻撃的なタレントの不足が、思い切りのいいドリブルと中央のMFの攻め上がりを誘発させてしまった感があります。
ロドリ不在のチームが後半に失速するのは、相手の交代策や戦術変更に臨機応変に対応できる選手が減ったからでしょう。最終盤にシュートゼロという信じられないスタッツを残したのは、途中出場のマテウス・ヌネスとコヴァチッチがもらえるエリアに動けず、縦パスを狙われたからです。ギュンドアンとデブライネがいれば、これほど厳しい状況にはならなかったでしょう。
最後にヴィラの素晴らしいサイドアタッカーを称えたいと思います。ジョン・マッギンはシュート4本、チャンスクリエイト4回、ドリブル成功5回、タックル成功4回、デュエル14勝。唯一のゴールを決めたレオン・ベイリーも、シュート5本(すべて雑…)、チャンスクリエイト2回、ドリブル成功3回と大暴れでした。
ペップの次戦はルートン。リヴァプール戦は1-1ドロー、アーセナル戦はラストプレーまで3-3と大健闘のチームを侮ってはいけません。ロドリが復帰すれば、4戦連続勝利なしという厳しい季節などなかったかのようにゴールを量産するのでしょうか。プレミアリーグに昇格したばかりのクラブに敗れ、5戦連続勝利なし&5位転落となったら大事件です。
プレミアリーグ4連覇をめざす王者が、残りの80分をシュートゼロで過ごすとは思いませんでした。シュート数は22対2。打った2本も、喰らった22本もペップのキャリアワーストです。ウナイ・エメリ率いるアストン・ヴィラは、ホーム14連勝で3位に浮上。マンチェスター・シティのプレミアリーグ4戦連続勝利なしは、ペップ初年度の2017年4月以来、6年8ヵ月ぶりの怪挙です。
ロドリがいれば欧州最強チーム、ロドリを欠くと自陣で戸惑う並のチーム。16番がセンターを仕切ったプレミアリーグ12試合は9勝3分、チャンピオンズリーグは4戦全勝ですが、不在の公式戦5試合は1勝4敗と別な集団になります。唯一の勝利はCLのヤングボーイズ戦で、国内では全敗。ニューカッスル、ウルヴス、アーセナル、ヴィラ…やっかいなことに敗因はさまざまです。
ロドリが46分にレッドカードを突き付けられたノッティンガム・フォレスト戦は、2-0で逃げ切ったものの、後半のシュート数は1対9。前半は圧倒していたカラバオカップのニューカッスル戦は、後半開始直後にイサクに決められ、その後のオンターゲットはグリーリッシュのミドル1本のみでした。
モリニューのウルヴス戦は、シュート数3対23と一方的に攻め立てながら、長短のカウンターを喫して2-1。ルベン・ディアスのオウンゴールで先制したホームチームは、オンターゲット1本で勝利に漕ぎ着けています。アーセナルとの天王山は、打って変わってシュート4本の完敗。序盤の決定機を活かせず、後半はミドル1本と萎んでしまう展開は、マグパイズ戦やヴィラ戦と同じです。
ヴィラ戦の最大の驚きは、レオン・ベイリーの一撃がルベン・ディアスのつま先で跳ねて1-0とされた後も、ピンチの連続だったことです。0-2から猛攻を続けてひっくり返したライプツィヒ戦こそが、われわれがイメージするマン・シティ。リードされると怒涛のアタックで動揺と混乱を生み出し、ねじ伏せてしまうのが彼らの常套手段でした。
しかし昨夜は、リードされた直後のハイプレスが空回り。オリー・ワトキンスのシュートからドゥグラス・ルイスがエデルソンと1対1になったり、ドゥグラス・ルイスのコントロールショットをポストに当てられたりする決定機を許しています。他のチームならリードを守ろうとする時間帯に、守備職人のブバカリ・カマラや普段はCBのコンサがボックスに侵入していました。
マン・シティの「惨敗」の原因を並べてみましょう。ロドリの不在によるサスペンションの緩み。グリーリッシュとジェレミー・ドクがいなかったため、サイドで優位に立てず、レオン・ベイリーとマッギンに振り回されたこと。日頃からペップにチームプレー志向が足りないといわれているフォーデンと、守備が得意とはいえないフリアン・アルバレスはデュエル全敗です。
ピッチの中央にアカンジ、ジョン・ストーンズ、リコ・ルイスといった守備的な選手が多かったのも、寄せが速いヴィラに劣勢を強いられた理由のひとつでしょう。前線にいいボールが出せる攻撃的なタレントの不足が、思い切りのいいドリブルと中央のMFの攻め上がりを誘発させてしまった感があります。
ロドリ不在のチームが後半に失速するのは、相手の交代策や戦術変更に臨機応変に対応できる選手が減ったからでしょう。最終盤にシュートゼロという信じられないスタッツを残したのは、途中出場のマテウス・ヌネスとコヴァチッチがもらえるエリアに動けず、縦パスを狙われたからです。ギュンドアンとデブライネがいれば、これほど厳しい状況にはならなかったでしょう。
最後にヴィラの素晴らしいサイドアタッカーを称えたいと思います。ジョン・マッギンはシュート4本、チャンスクリエイト4回、ドリブル成功5回、タックル成功4回、デュエル14勝。唯一のゴールを決めたレオン・ベイリーも、シュート5本(すべて雑…)、チャンスクリエイト2回、ドリブル成功3回と大暴れでした。
ペップの次戦はルートン。リヴァプール戦は1-1ドロー、アーセナル戦はラストプレーまで3-3と大健闘のチームを侮ってはいけません。ロドリが復帰すれば、4戦連続勝利なしという厳しい季節などなかったかのようにゴールを量産するのでしょうか。プレミアリーグに昇格したばかりのクラブに敗れ、5戦連続勝利なし&5位転落となったら大事件です。
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