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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

前線は即決、難しかったSB…プレミアリーグ2023-24シーズン前半戦の偏愛的ベスト11【表版】

プレミアリーグ2023-24シーズンの前半戦が終わりました。これまでのベスト11を選ぶべく、あらためて振り返ってみると、混戦の5ヵ月は「不本意なパフォーマンスだった選手が多かった季節」でした。とりわけ目立ったのは、左サイドの受難。負傷者と不振の選手を並べただけで、記事が成立しそうです。

ラシュフォードとマルティネッリは2ゴール、ムドリクとルイス・ディアスは3ゴールで打ち止め。グリーリッシュは出遅れ、ジェレミー・ドクと三笘薫は疲労がケガにつながったようです。カイ・ハヴェルツはフィットするのに時間がかかり、メイソン・マウントは8戦ノーゴール。ロバートソン、ルーク・ショー、エストゥピニャン、冨安健洋も負傷で出番を減らしています。

そんなわけで、ベストといえる選手をチョイスするのに時間がかかってしまいましたが、出来上がったチームはまあまあ強そうです。毎年恒例で、まっすぐ選んだ「表版」と偏見たっぷりの「裏版」を用意しました。まずは、表から紹介させていただければと思います。最前線は、プレミアリーグ15試合14ゴール4アシストのハーランド。彼と右ウイングは説明不要でしょう。

19試合12ゴール7アシストのモー・サラーがいなければ、レッズが首位で折り返すという展開はなかったはずです。ゴールとアシストを足すとリーグNo.1。右サイドから斬り込んで叩き込む鮮やかなゴールシーンは相変わらず見事で、若いアタッカーたちを活かすラストパスは、マネやフィルミーノとともに戦っていた頃より鋭さを増した感があります。

スパーズのキャプテンとしてチームを束ねたソン・フンミンは、CFとして9ゴールでウイングでは2ゴールですが、どうしても入れたくてこちらにまわってもらいました。不振に陥っていたリシャルリソンを3試合で一旦諦め、彼をセンターにまわすポステコグルー監督の早い決断がなければ、スパーズは優勝争いに絡めなかったかもしれません。

右のインサイドMFは、ウイングとセンターでも活躍したベルナルド・シウヴァ。マフレズが去り、デブライネが不在だった右サイドは、同じ5ゴール4アシストのフォーデンと彼で成り立っています。悩ましい左は、ヨーロッパリーグでも素晴らしいパフォーマンスを披露したルーカス・パケタでいかがでしょうか。ウルヴス戦の3アシストは絶品でした。

中盤センターは、ロドリ、デクラン・ライス、ドゥグラス・ルイスから、劇的な3ゴールと全試合先発出場を取ってデクラン・ライス。グーナーのみなさんは、ピッチのあらゆるエリアに顔を出す彼がいなかった別世界を想像したくないでしょう。CBはすんなり最少失点のレッズからファン・ダイク、2位のガナーズからウィリアム・サリバ。苦しかったのはSBです。

右サイドには、7アシストのトリッピアーと6アシストのペドロ・ポロ、偽SBとして蘇ったアーノルドがいるのですが…。エヴァートン戦で失点直結のミスを3つも犯したトリッピアーは、その後も不振で9位転落の原因のひとつとなってしまった感があります。1試合あたりのドリブルで抜かれた回数を見ると、2.2のアーノルドがワーストで、2.0のペドロ・ポロは2位…!

とはいえ、カイル・ウォーカーは攻撃における貢献度を落としており、5アシストのツォウファルはパスの精度の低さが気になります。ここは2ゴール3アシストのアーノルドを取りましょう。キーパス47本はリーグ5位、ビッグチャンスクリエイト12回はブルーノ・フェルナンデスに次ぐ2位。攻撃における貢献度は、トリッピアーやペドロ・ポロに負けません。

左サイドの難しさは右以上で、TOP10から10試合以上プレイした選手をピックアップすると、ジンチェンコ、ディーニュ、ウドジェ、グヴァルデイオル、コルウィル、ダン・バーン、エメルソンといった顔ぶれです。このメンバーなら、フラムのアメリカ代表SB、3アシストのアントニー・ロビンソンを抜擢してもいいのではないでしょうか。

最後はGK。セーブ率79.7%でNo.1のアリソンと、ゴール期待値と実際の失点のギャップを取る「Goals prevented」が5.0で1位のヴィカーリオの一騎打ちとしました。こちらは素直に、オナナ&ピックフォードと並ぶ6回のクリーンシートを記録したアリソンを取りましょう。以上、何とか11人が揃いました。アーノルドとロビンソンではサイドをやられそう?いや、だったら冨安…!

次回は明朝、印象に残った素晴らしい選手をチョイスする「裏ベスト11」をお届けします。こちらも、ヨーロッパリーグの出場権なら手が届きそうなメンバーです。ぜひ、ご一読を。


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