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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

クロップ退任で去就が取り沙汰されるヴィルジル・ファン・ダイク…サラーとともに残ってほしい!

「クラブは大きな仕事を背負っている。わかり切った話だけどね。監督が代わるだけでなく、スタッフも去っていく。クラブの取り組みがどんな方向に進んでいくのか、とても気になる。それがアナウンスされれば、われわれの状況も見えてくる。今は話したくない」

「いうまでもなく、ユルゲン・クロップの時代が終わる。その一部であることを、とてもうれしく思う。だから、話したくない。僕はまだ、そこにいるんだ。われわれ全員が夢見て、日々戦って勝ち取る成功を得られることを願っている。それこそが今の関心事だ。その頃には、クラブが将来に向けて何を望むのかが、もっと明確になっているはずだ。いずれ、わかる」

2018年1月1日にリヴァプールに入団し、6シーズンめで公式戦246試合21ゴール14アシスト。クロップ監督とともに、あらゆるタイトルを獲得したヴィルジル・ファン・ダイクは、シーズンが終わると契約期間が残り1年になります。夏に33歳になるプレミアリーグ屈指のCBは、指揮官と同じタイミングでマージーサイドを去る可能性があると報じられています。

オランダ代表のキャプテンがいかに素晴らしいCBかを事実で示すなら、2018-19シーズンの年間PFA最優秀選手とプレミアリーグMVPのダブル受賞を持ち出すべきか、あるいは2018年3月からの1年5ヵ月で達成した65試合ドリブル突破成功ゼロが妥当か。リヴァプールのプレミアリーグ制覇とビッグイヤー獲得は、彼がいなければなしえなかったでしょう。

2020年10月17日、マージーサイドダービーでピックフォードのチャレンジを受け、右膝の前十字靭帯を損傷。9ヵ月の長期離脱から復帰した後のファン・ダイクは、ビッグタイトルを次々に奪取した全盛期とは別人のように、ストライカーの背中を追うシーンが増えました。昨季は振るわず、チームはリーグ5位に転落。衰えたと指摘するメディアは少なくありませんでした。

2023-24シーズンも厳しい展開になるかと思いきや、ヘンダーソンからキャプテンマークを受け継いで完全復活。ニューカッスル戦のレッドカードで2試合の出場停止を言い渡された後は、16試合で7つのクリーンシートを記録したチームの最終ラインを統率しています。彼とアリソンがいなければ、前半戦の首位通過は難しかったはずです。

マティプ、クアンサー、コナテと相棒が変わっても問題なし。遠藤航が機能するようになったのは、視野が広いキャプテンが的確なタイミングでボールを預けてくれるからでしょう。サラー、ダルウィン・ヌニェス、ルイス・ディアスらに通すロングフィードは精度が高く、1試合あたり4.6本はGKを除くとリーグ7位です。

私にとってファン・ダイクは、イングランドリーグ時代から見続けてきたCBのなかで最も好きな選手です。クラブが指し示す方向性次第でチームを去る可能性があるというニュースを、冷静に受け入れるのは困難です。チアゴ・シウヴァのように、30代が終わるまで目いっぱいレッズの最終ラインに君臨し、晴れやかな笑顔でアンフィールドを去ってほしいという思いは消えません。

クロップ、モー・サラー、ファン・ダイク。激痛のパンチは1発で済むのか、トリプルで喰らうのか。朗報あるいは悲しい知らせが届くまでは、鉄壁のCBの素晴らしい守備とフィード、遠藤航と絡む姿をしっかり見続けるしかありません。まずはチェルシー、そしてアーセナル。しばらくは、にわかレッズサポーターのような文章を書き連ねてしまうかもしれません。


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