シュナイデルラン、デパイ、シソコ…大型補強をもくろむエヴァートンのクーマン監督、逆襲なるか!?
エヴァートンが夏に補強したのは、GKステケレンブルク、CBアシュリー・ウイリアムズ、アンカーのイドリサ・グイェ、サイドのヤニック・ボラシェ、ウェストハムからレンタルで獲った前線のエネル・バレンシア。明らかに戦力不足だった後ろが中心でしたが、この冬狙う新戦力は中盤より前です。マンチェスター・ユナイテッドからは、今季プレミアリーグで3試合11分の出場に留まっているモルガン・シュナイデルランと、4試合20分のメンフィス・デパイ。「デイリー・ミラー」によると、シュナイデルランについてはマンチェスター・ユナイテッドが1年半前にサウサンプトンに支払った2400万ポンド(約34億6000万円)を要求されているようですが、エール・ディヴィジ得点王の面影はないデパイは1500万ポンド(約21億6000万円)まで値段が下がっているとのこと。ボラシェが重傷を負って今季絶望となったエヴァートンの最優先ポジションは、エースのルカクにいいボールを配給できるサイドアタッカーです。
クーマン監督は、デパイだけでは満足できず、さらにサイドに強力な突破力を加えようとしているようです。ターゲットは、夏に争奪戦に敗れてトッテナムに持っていかれたムサ・シソコ。件のメディアは、スパーズにフィットしていないフランス代表MFを加えるために、ロス・バークリーの放出も辞さずと報じています。いわゆるスワップ’(日本風にいえば交換トレード)は、2人の選手の評価額が折り合わずに頓挫することが多いのですが、ハリー・ケインの後ろでフリーロールとして動けるロス・バークリーと、ウイングにもインサイドMFにも入れるシソコは、クーマン監督もポチェッティーノ監督も納得の人材だと主張。「指揮官は、ロス・バークリーが自分のオーダーに応えられる人材ではないと見切った。マージーサイドダービーにおけるヘンダーソンへの危険なチャレンジで、さらにその意を強めた」という現地紙の見解は性急すぎるように感じられますが、プレミアリーグ15試合2ゴールのプレーメイカーが不安定なのは事実。希望する選手が獲得できれば、クーマン監督は23歳のMFを放出要員に指名してしまうかもしれません。
ルカクが不在となると、エネル・バレンシアしか選択肢がなくなる前線には、ナポリで12試合2ゴールと今ひとつのFWガッビアディーニに1800万ポンド(約25億9000万円)を投資すると報じられており、中盤にはブレーメンのレフティ、トーマス・デラニーの名前も挙がっています。シュナイデルランに2400万、シソコが3000万、デパイに1500万と並べていくと、補強費用は軽く8000万ポンドを超えてしまいますが、売却候補のクレヴァリー、オビエド、ニアッセ、ダロン・ギブソン、アルナ・コネ、ジェームズ・マッカーシーとロス・バークリーをうまくさばければ帳尻は合うと考えているのでしょうか。「デイリー・ミラー」が伝える「少なくとも3人は必要」というクーマン監督の言葉が事実ならば、マンチェスター・ユナイテッドの2人に加えてガッビアディーニまでが、現実的な目標と思われます。これらの情報を受けて、エヴァートンの新布陣を形にしてみました。
■プレミアリーグ2016-17シーズン後半戦のエヴァートン(4-3-3)
GK/ステケレンブルク
DF/コールマン、ジャギエルカ、アシュリー・ウイリアムズ、レイトン・ベインズ
MF/グイェ、シソコ(ギャレス・バリー)、シュナイデルラン(アーロン・レノン)
FW/ミララス(デウロフェウ)、ルカク(ガッビアディーニ)、デパイ(ボラシェ)
ロス・バークリー放出はギャンブルですが、シュナイデルランがセインツ時代のパフォーマンスを取り戻せば、ここまで21ゴールしか挙げていない攻撃は迫力を増しそうです。昨季まで指揮を執っていたロベルト・マルティネス監督は、FAカップとリーグカップのセミファイナルに進出しながらサポーターの不興を買って解任されており、クーマン監督は初年度からプレミアリーグで目に見える結果を求められます。冬の移籍市場の主役となりそうなエヴァートンの動きにも注目していただければと思います。
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更新ご苦労様です。
バークリー移籍ですが、エヴァートンの顔になりそうな選手でしたが、ここ最近のパフォーマンスを見ると致し方なしと言ったところでしょうか、、。
もし、バークリーを出してそれなりの補強を敢行するならば、結果も前年並みとはいかないでしょうね。エヴァートン監督1年目だからと大甘裁定はないかもしれません。監督はセインツ時代にしっかりと結果を出している人ですから、思い通りの補強で戦術がマッチしたらEL出場権は狙えるチームだと思います。
Mackiさん>
いわゆるプレーメイカータイプをトップ下にしたくないのかもしれません。ルカクの後ろに置くのは、マネのようなセカンドストライカータイプで、タディッチのような選手はサイド。こう考えると、ロス・バークリーはセントラルMFで活躍できればいいですね。不安定ではあるものの、ポテンシャルは高く伸びしろはあるので、残したほうがいいのではないかと思います。
どうも、通りすがりのエバトニアンです。バークリーの件ですが、根本的にクーマンは3-4-3のフォーメーションがやりたいのだと思っています。なのでデパイとかシソコとか自分で仕掛けて得点も出来る選手が是が非でも欲しいのだと思います。トップ下が本職のロスはクーマンの求めてる役割からどうしても外れてしまう。4-2-3-1でトップ下に固定してたのですがプレーメーカーとしてやや実力不足が否めないので攻撃が停滞してしまう…。ただ、縦への推進力はあるのでサイドで使っても面白いと思います。エバートンの顔なのでそう易々と手放さないと信じたいですが…。これからも面白い記事期待してます!