動くのはエヴァートン、チェルシー、マン・ユナイテッド⁉冬の移籍市場はいよいよ大詰め!
2014-15シーズンのプレミアリーグで14ゴールを決めて将来を期待されながら、その後の2年で4ゴールと失速したベラヒーノは、新天地のストークで持ち前のスピードとゴールゲットの感触を思い出すでしょうか。マンチェスター・シティからレンタルしたボニーが2ゴールと振るわず、チームの得点王が5ゴールのジョー・アレンと前線に課題を抱えているチームは、23歳のリスタートにはうってつけです。マーク・ヒューズ監督は、「スカイスポーツ」が退団を希望していると報じたボージャン・クルキッチを諦めたのでしょう。プレミアリーグではWBAとボロ、母国スペインからはラス・パルマスとバレンシアが関心を示していると伝えられたアタッカーは、新たなニュースを提供してくれるものと思われます。
さて、残り1週間となった移籍市場の次のターゲットは、エヴァートンとチェルシーです。イギリスメディア「エクスプレス」は、フィル・ジャギエルカのサンダーランド行きと、チェルシーでポジションを失ったイヴァノヴィッチのエヴァートン移籍が実現するのではないかと主張しています。20歳のメイソン・ホルゲートに取って代わられつつある34歳のジャギエルカが、最終ラインを安定させてプレミアリーグ残留を果たしたいモイーズ監督の下に走るという話に違和感はありません。
クーマン監督がイヴァノヴィッチを迎えるとすれば、ジャギエルカの後釜ということになりますが、チェルシーで公式戦400試合以上に出場した32歳はまだまだやれると評価しているのでしょうか。コンテ監督が3-4-3にシフトしてから、プレミアリーグでスタメン起用がないイヴァノヴィッチにしてみれば、エヴァートンのほうがチャンスがありそうなのは確かです。しかし、こちらも最近は3バックで戦っており、3戦連続クリーンシートと結果が出ています。コールマンとホルゲートのバックアッパーとなるのは、プレミアリーグとチャンピオンズを制覇してきた百戦錬磨のDFにとって本意ではないでしょう。クーマン監督、コンテ監督と2人のベテラン選手の思惑が絡んだこの話が、最終的にどんな着地になるのか興味が湧きます。
さらにビッグクラブ関連では、ポルトガルから2つほどニュースが届いておりますが、いずれも微妙なお話です。現地紙「ア・ボラ」が、チェルシーがベンフィカのSBネウソン・セメドを狙っており、同じくベンフィカのポルトガル代表FWゴンサロ・グエデスは、マンチェスター・ユナイテッドに移籍間近と報じました。チェルシーがセメドを獲るとすれば、ヴィクター・モーゼスしかいない右のWB強化。モウリーニョ監督のほうは、「デパイ&シュナイデルラン資金」の活用による前線の活性化ですが、どちらも現実感がありません。前者は、ベンフィカが全試合スタメンのバリバリのレギュラーを出すのかという問題。後者は、ポテンシャルを評価されているストライカーとはいえ、リーグ戦16試合2ゴールの20歳に3000万ユーロ(約36億3000万円)も投じるのかという疑問が拭えません。
ゴンサロ・グエデスが怪しいのは、代理人がモウリーニョ監督と同じジョルジュ・メンデスだということです。現在のマンチェスター・ユナイテッドは、前線の3つのポジションにマルシアル、マタ、ムヒタリアン、イブラヒモヴィッチ、ラシュフォード、リンガード、ルーニー、アシュリー・ヤングと8人も使える選手がおり、エールディヴィジ得点王という実績を引っ提げてやってきたデパイを諦めたばかり。グリーズマンを狙っているとまでいわれているクラブが、冬に慌てて補強する選手ではないでしょう。ベンフィカなら、以前から話題になっているCBヴィクトル・リンデロフ獲得のほうが納得感があります。こちらもメンデス案件ですが…。
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