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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ビッグクラブでの成功体験がないシャビ・アロンソは、組織が複雑なチェルシーで力を発揮できるのか?

「リヴァプールがいかに特別な場所か、知っているだろう。一度レッドになれば、永遠にレッド。この言葉は単なるスローガンでもロゴでもない。これぞリアルであり、われわれは帰属意識を共有している」。かつてアンフィールドへの愛を語っていたシャビ・アロンソが、レッドではなくブルーを選んだのは、特別な場所に戻る術はないとわかっていたからでしょう。

「アスレティック」のスチュアート・ジェームズ記者によると、レヴァークーゼンを無敗のリーグ制覇に導いたときも、退任してマドリードに向かったときも、リヴァプールはシャビ・アロンソに声をかけていないそうです。そして今回もスロットの継続が既定路線で、スペインで職を失った監督に関して議論はなされなかったと伝えられています。

ルーベン・アモリムの招聘を断念し、アルネ・スロットを選んだ際に「ユルゲン・クロップのコンセプトと大きく異なる3-4-2-1を嫌った」と報じられたクラブは、レジェンドにも難色を示しているのかもしれません。現状のリヴァプールとチェルシーのスカッドを見ると、ブルーのほうがシャビ・アロンソの戦術へのフィット感は高そうです。

トーマス・トゥヘル、グレアム・ポッター、マウリシオ・ポチェッティーノ、エンツォ・マレスカ、リアム・ロセニオール…4シーズンで5人のヘッドコーチを解任したブルーコは、初めてマネージャーの役割を託した指揮官を活かせるでしょうか。最大の注目ポイントは、フットボールディレクターが5人もいる複雑な組織とのリレーションシップです。

シャビ・アロンソは、ペップやクロップのようにビッグクラブで自らのスタイルを貫けるのか。あるいはモイーズ、エメリ、ラニエリのように、組織がシンプルな中堅クラブのほうが力を発揮できるのか。彼が率いていたレヴァークーゼンは、ELを制した2023-24シーズンも欧州の収益ランキングのTOP30に入っておらず、ブライトンやフラムより売上規模が小さいクラブです。

エヴァートンに安定をもたらした功績を評価され、マンチェスター・ユナイテッドのオファーを受けたデヴィッド・モイーズは、1年も持たずに解任の憂き目に遭いました。しかしウェストハムでカンファレンスリーグを制し、復帰したエヴァートンでも欧州のチケットを争えるポジションにいます。ビッグクラブで振るわなくても、中小のクラブで結果を残せるタイプなのでしょう。

パリで3冠を達成したウナイ・エメリも、ヨーロッパリーグ3連覇を達成したセヴィージャや、ELの決勝でマンチェスター・ユナイテッドを下したビジャレアルにいたときのほうが輝いていました。アーセナルでは経営ボードと選手たちの信頼を得られず、志半ばで終わりましたが、チーム運営を任してもらえたアストン・ヴィラで5度めのEL制覇を果たしました。

チェルシー、ユヴェントス、ローマ、インテルでタイトルを獲得できなかったクラウディオ・ラニエリの唯一のリーグ制覇はレスターです。レアル・マドリードという特殊な環境での失権を、ことさらに懸念しなくてもいいのかもしれませんが、ブルーコのオファーを受けて成功した監督がいないという事実から目を背けることはできません。

現地メディアが伝えたポジティブな情報を集めてみましょう。「シャビ・アロンソは当初から最有力候補だった」「マネージャーの肩書きは、彼の経験、実績、リーダーシップを高く評価していたチェルシーから提示された」「ロセニオールの就任に懐疑的だった選手たちは、シャビ・アロンソと聞いて好意的な反応を示している」。少なくとも、いいスタートを切れそうです。

シーズンが始まってから起こりうる問題は、「多額の赤字を計上したクラブが必要な補強予算を捻出できるのか」「3バックにシフトしたチームはアントニオ・コンテになるのか、ルーベン・アモリムになるのか」「勝てなくなったときに経営ボードのサポートを得られるのか」といったところでしょうか。ポチェッティーノとマレスカは、退任する間際に不満を漏らしていました。

シャビ・アロンソに長期的な強化を託すなら、さほど苦労せずに勝てるチームも多いヨーロッパリーグやカンファレンスリーグは、プラスに作用するかもしれません。ブルーコは変わるのか。新生チェルシーは、リヴァプールやアーセナルのように復活するのか。まずは最終節ですね。サンダーランドとのアウェイゲームに勝てば、欧州のチケットは確保できそうですが…。


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