2026.05.26 チェルシーの話題
マレスカの辞任をきっかけに転落したチェルシー、誰を売るか?誰を残すか?2025-26シーズン総括②
ニューイヤーズデーの電撃的なリタイアの後、カラム・マクファーレン暫定監督で2試合をつなぐと、ストラスブールで指揮を執っていたリアム・ロセニオール監督が招聘されました。1月の公式戦は6勝1敗。カラバオカップのジョン決勝でアーセナルに敗れたものの、チャンピオンズリーグはパフォス、ナポリを連破し、ラウンド16へのストレートインを果たしています。
暗雲が垂れ込めたのは2月で、リーズとバーンリーに連続ドロー。カラバオカップでダブルを喰らったアーセナルにプレミアリーグで負けると、その後は一気に崩壊してしまいました。チャンピオンズリーグのパリ戦でGKヨルゲンセンが致命的なミスを犯し、敗退後にエンソ・フェルナンデスが移籍を匂わす発言をしたダメージは、想像以上に大きかったのかもしれません。
3月以降の公式戦は2勝8敗で、ロセニオール監督が解任となると、再び暫定監督となったカラム・マクファーレンは、チームを立て直すことができませんでした。プレミアリーグは1勝1分2敗、FAカップはマン・シティとのファイナルで0-1の敗戦。リーグの最終節でサンダーランドに2-1で敗れて10位に転落し、カンファレンスリーグの出場権も逃してしまいました。
昨夏の補強は、短期的な強化にはつながらなかったというしかありません。成功といえるのは、公式戦50試合20発9アシストのジョアン・ペドロのみ。最終盤に出番が増えたジョレル・ハトは、チームの戦績を考えると守備で貢献したとはいえず、「来季に期待」というのが精一杯です。負傷リタイアのエステヴァンも、潜在能力の高さを確認しただけと評するのが妥当でしょう。
リアム・デラップ、ガルナチョ、バイノー=ギッテンスは、全員足してもプレミアリーグで2ゴール。ダリオ・エスゴは先発ゼロでシーズンを終えています。最大の課題は52失点の元凶となった最終ラインで、年長組のフォファナ、トシン、バディアシルが劇的に変わるとは思えません。チャンピオンズリーグの収益を失った今、現有戦力の取捨選択は最重要テーマです。
今季プレミアリーグの58ゴールのうち、35ゴールを占めているジョアン・ペドロ、エンソ・フェルナンデス、コール・パルマーは、揃って移籍に関するゴシップが出ています。ジョアン・ペドロはバルセロナのターゲットという噂が消えず、エンソ・フェルナンデスはマン・シティ、パリ、レアル・マドリード。コール・パルマーも古巣復帰の可能性が取り沙汰されています。
「絶対残すべき」といえるのは、コルウィル、カイセド、ククレジャ、リース・ジェームズ、エステヴァン、ジョアン・ペドロでしょうか。マロ・グスト、ジョレル・ハト、アチャンポン、アンドレイ・サントスは成長を期待できそうで、ペドロ・ネトは無理に売らないほうがいいでしょう。ロメオ・ラヴィアはシーズンを通じてプレイできるようになるかどうかです。
タイリーク・ジョージ、ニコラス・ジャクソン、リアム・デラップ、フォファナ、バディアシル、ガルナチョ、マルク・ギウらを納得のお値段で売ることができれば、シャビ・アロンソの戦術にフィットしたタレントを押さえられる可能性が高まります。もちろん、新監督が彼らをブレイクさせてみせるというならウェルカムでしょう。
欧州へのチケットを失ったチェルシーですが、こんな話があります。2015-16シーズン以来、ビッグ6がヨーロッパの大会への出場権を逃したのは6回。チェルシーの2回とアーセナル、マン・ユナイテッド、リヴァプール、スパーズは、すべて前年より順位を上げています。2015-16シーズンに10位だったチェルシーは、翌シーズンにアントニオ・コンテがリーグ優勝を遂げました。
2022-23シーズンは12位で、次のシーズンのマウリシオ・ポチェッティーノは6位。プレミアリーグと国内カップに集中できる状況は、欧州の出場権獲得をめざすうえではメリットといえるでしょう。厳しいシーズンを過ごし、大型補強が難しくなったクラブは、新たな指揮官とともにどんなチームを作り上げるのか。夏のマーケットの動向に注目です。
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