2026.05.30 チャンピオンズリーグ2025-26チャンピオンズリーグ
アーセナルは主力が長時間労働、パリは国内と欧州のシフト制…先発11人の出場時間の差は10000分!
プレミアリーグ2025-26シーズンのアーセナルで最も出場時間が長いのは、37節のバーンリー戦まで皆勤賞だったダヴィド・ラヤです。トータル3330分は、38試合のプレミアリーグならではの数字で、34試合のブンデスリーガやリーグアンは不可能です。2位のデクラン・ライスは3099分で、3位のウィリアム・サリバは2615分。11人のうち7人が2000分を超えています。
対してパリのTOP3は、ザイール・エメリが2453分、ヴィティーニャは2121分、パチョは1915分。彼ら以外は全員1500分を切っています。イングランドのカルチャーが当たり前になっていると、マルキーニョスやクヴァラツヘリアの数字に唖然とするでしょう。32歳のベテランCBは、チャンピオンズリーグが14試合で1215分、リーグアンは14試合で1049分と逆転しています。
左サイドを制圧し続けるクヴァラルヘリアは、ブカヨ・サカのようなアンタッチャブルな存在かと思いきや、リーグアンの先発は18試合でフル出場はわずか2試合。チャンピオンズリーグは、筋肉を傷めていたバルサ戦以外は全試合出場で、国内リーグを上回る10ゴール6アシストを叩き出しています。バロンドールのウスマン・デンベレも、主戦場は欧州です。
CLのノックアウトラウンドは全試合先発で、この間のリーグアンでスターターだったのは3試合のみ。ミケル・アルテタがサカ、デクラン・ライス、サリバをCLにシフトしたら、グーナーから轟轟たる非難を浴びるでしょう。欧州重視を咎められるのではなく、下位のクラブに足をすくわれるのが日常茶飯事のプレミアリーグで勝てなくなるからです。
「BBC」のクリス・アダムス記者が挙げた11人には、リーグで698分しか出場していないルイス=スケリーと、704分のベン・ホワイトが入っています。この2人を、2457分のティンバーと3002分のズビメンディに代えてみましょう。激戦の末にプレミアリーグを制したクラブは、11人中9人が2000分以上となり、トータルの出場時間の差は11000分に開きます。
ルイス・エンリケが国内と欧州の分業制を敷いているのは、リーグで多少負けても首位の座を脅かされる心配がなく、選手層が分厚いからです。2025-26シーズンのリーグアンの6敗のうち、9月のマルセイユ、11月のモナコ、4月のリヨンは、いずれもチャンピオンズリーグの直後でした。リーグで10試合以上先発している選手は、アーセナルが16人でパリは21人です。
両者の選手層の違いを確認するために、サラリーもチェックしておきましょう。デロイトトーマツが毎年リリースしている「フットボールマネーリーグ」によると、2024-25シーズンのパリの売上は8億3700万ユーロで、アーセナルは8億2100万ユーロ。経営の規模はさほど変わらないのですが、人件費はパリが5億4400万ユーロ、アーセナルは4億200万ユーロと大きな差があります。
今夜のブダペストの決戦は、主力が長時間労働のアーセナルが押し込まれるのか、シフト制でワークライフバランスを取ってきたパリが休み過ぎで敗れるのか。共和国制のプレミアリーグと、独裁国家のリーグアンのカルチャーギャップは、試合の展開に影響を及ぼすのか。デシレ・ドゥエは17日ぶりの実戦となりますが…。
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