2026.06.29 移籍ニュース2026-27移籍ニュース
ブルーノ・ギマランイス、トナーリ…ニューカッスルが大量に主力を失うピンチに陥った理由。
イタリア代表MFは退団希望のようで、ディール成立は時間の問題でしょう。ルイス・ホールを狙っているのはマン・ユナイテッド。右サイドのリヴラメントもビッグクラブのターゲットで、ニック・ポープはリーズが関心を示しています。彼らが揃って抜けたら、来季は残留争いでしょう。タインウェアのクラブはなぜ、大人気のセレクトショップとなってしまったのでしょうか。
サウジアラビアのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が、ニューカッスルを買収したのは2021年の夏でした。中東の大資本とクラブを引き合わせたアマンダ・ステイブリーと夫のメフルダード・ゴドゥッシは、共同オーナーとして運営に携わることになりました。最初のシーズンは7位。2022-23シーズンは4位に食い込み、チャンピオンズリーグの出場権を獲得しました。
順風満帆に見えたニューカッスルに暗雲が垂れ込めたのは、2024年になってからでした。ダン・アシュワースSDが、マンチェスター・ユナイテッドに向かうことになったのは2月。ディレクター不在となったクラブは、6月になるとPSR違反を回避するために有望な若手を放出してしまいました。ブライトンに売却したヤンクバ・ミンテの3300万ポンドは、格安といわざるを得ません。
激痛だったのはエリオット・アンダーソンで、ノッティンガム・フォレストから引き入れた移籍金は3500万ポンド。このディールは、GKのオディセアス・ヴラコディモスの獲得とセットだったので、実質的には1500万ポンドというバーゲン価格です。この夏、マン・シティが1億1600万ポンドのオファーを出したと聞いて、経営ボードは呆然としたのではないでしょうか。
アマンダとゴドゥッシが退任したのも、この時期でした。ミゲル・アルミロンも手離し、プレミアリーグからのペナルティを免れたダレン・イールズCEOは、ダン・アシュワースの後釜としてポール・ミッチェルを迎えました。かつてスパーズで一緒に働いていたコンビは、長期的な強化を進めるはずだったのですが、関係が続いたのは1年でした。
ダレン・イールズが2025年6月に退任したのは、血液のがんを患ったから。同じ時期にポール・ミッチェルが辞めると表明したのは、盟友の引退に加えて、エディ・ハウ監督との確執があったからといわれています。去りゆくSDは、マーク・グエイ、エンベウモ、トラフォードを「ボタンを押せば獲得できる」状態にしていたのですが…。
またしてもディレクターを欠いた昨夏は、無残のひとことでした。ディーン・ハイセン、ブライアン・エンベウモ、ジョアン・ペドロ、ウーゴ・エキティケ、ジェームズ・トラフォード、ベンヤミン・シェシュコ…。ビッグクラブとの争奪戦でことごとく敗れたうえに、アレクサンデル・イサクを失い、慌てて獲得したヨアネ・ウィサはリーグで19試合1ゴールに終わっています。
新戦力で成功といえるのは、ミランから引き入れたティアウのみ。プレミアリーグ33試合8ゴール3アシストのニック・ヴォルテマーデはまずまずですが、指揮官が求めていたゴールゲッターではなく、セカンドストライカーが適任だったようです。ジェイコブ・ラムジーは本領を発揮できず、エランガはノーゴール。12位に沈んだ理由のひとつは、補強の失敗でしょう。
チームの主力に移籍の噂が絶えないのは、なぜでしょうか。指揮官の求心力の低下に加えて、1年前の「イサクショック」の影響もありそうです。ニューカッスルは選手を引き留める策が乏しく、個人合意さえ取り付ければ押し倒せると思われているのでしょう。ロス・ウィルソンSDは、最悪の事態に備えて補強を急いでいるようですが、今年も争奪戦の状況は芳しくありません。
これまでに獲得が決まったのは、ランスでプレイしていた20歳のGKエウェン・ジャウエンと、エクアドル出身の18歳のウインガー、ヨハン・マルティネス。オサスナのヴィクトル・ムニョスはリヴァプールにハイジャックされ、AIKストックホルムの注目株ザドク・ヨハンナはブライトンに持っていかれてしまいました。
ブルーノ・ギマランイスとトナーリがダブルで売却となれば、熱狂的なサポーターたちから強烈な抗議が殺到するはずです。デヴィッド・ホプキンソンCEOとロス・ウィルソンSDは、移籍に傾いているといわれるキーマンたちを説得できるでしょうか。経営ボードにとってもエディ・ハウ監督にとっても、3年連続の試練の夏になりそうな雲行きです。
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