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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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リヴァプールが後半の3発でマリボルに完勝!CLグループステージ突破まであとひとつ!

アンフィールドでセヴィージャと2-2、ロシア遠征でスパルタク・モスクワと1-1。プレミアリーグ同様、チャンピオンズリーグでも今ひとつ勢いに乗れないリヴァプールでしたが、前節はアウトサイダーのマリボルに0-7で大勝。スロベニアのクラブとの連戦でさらに勝ち点3を加えられれば、残り2試合を1勝でグループステージ突破となります。クロップ監督は、前線にサラー、フィルミーノ、チェンバレンを並べてきました。中盤にはワイナルドゥム、ミルナー、エムレ・ジャン。最終ラインはアーノルド、マティプ、クラヴァン、アルベルト・モレノです。プレミアリーグのハダースフィールド戦に出場していたスタリッジとヘンダーソンはベンチ、コウチーニョは不在。キックオフからマリボルは全員が自陣に引き、レッズはサイドを崩してゴールを奪おうとしています。横につなぐボールが目立っていたレッズは、10分にアーノルドのクロスをフィルミーノがヘディングシュート。当たりが薄く、ファーに流れてしまったものの、ラストパスの質は悪くありません。

13分、中に持ち込んで放ったサラーのミドルはライセヴィッチがブロックしてCK。レッズは10人が引いて守るマリボルの守備のまわりでボールを動かし、攻めあぐんでいます。17分、ワイナルドゥムが足を痛めてリタイア。代わって入ったヘンダーソンは、長短のパスで攻撃にアクセントをつけたいところです。21分、敵陣でミルナーがボールを奪取し、フィルミーノのクロスにチェンバレンが飛び込むもプレッシャーを受けてシュートに至らず。ホームチームがセーフティにキープし、マリボルが待つ展開は変わりません。30分、チェンバレンが中央に放り込み、フィルミーノがボレーで合わせると、GKハンダノヴィッチが弾いたボールはクロスバーに当たってCK。32分にチェンバレンが入れたクロスはわずかに高く、エムレ・ジャンのヘディングは浮いてしまいました。

前半のマリボルはノーチャンス。ポゼッション73%のリヴァプールは、シュートを13本放ちながらもこれといった決定機を創れずにハーフタイムを迎えました。しかし49分、レッズは前半の停滞が嘘のようにあっさり先制点を奪います。アーノルドのアーリークロスをヒールで押し込んだのはモウ・サラー!これでマリボルは引いているわけにはいかなくなりました。52分、ミルナーの縦パスで右からボックスに入ったフィルミーノが見事なフェイントでライセヴィッチを抜き去ると、ライセヴィッチがゴールライン際を進んだ9番のシャツをつかんで倒し、PK。ミルナーが決めれば勝負ありでしたが、ハンダノヴィッチが弾いたボールがポストにヒットし、2点めはなりませんでした。

55分、サラーとのワンツーから中央で左足を振り抜いたチェンバレンのシュートはディフレクション。CKのこぼれ球をフリーで狙ったフィルミーノは、GKの足に阻まれてしまいます。アルベルト・モレノが左から上げたクロスは、ゴールの真ん前にいたサラーにぴったりでしたが、ヘディングがうまいとはいえない11番が浮かしてしまいます。64分、レッズに待望の2点めが入ります。ミルナーとのワンツーで中央を割ったエムレ・ジャンが、ダイレクトショットを右隅に叩き込み、アンフィールドのスタンドに向かってガッツポーズ。勝利に近づいたのパスワークには、余裕が感じられるようになりました。68分のミレツのロングシュートは、ロリス・カリウスがセーブ。手を使うことがほとんどなかったドイツ代表GKは、初めてのオンターゲットに慌てず対応しました。

サラーがスタリッジに後を譲ったのは74分。リヴァプールの選手たちは、ゲームをスローに落として時間を遣っています。85分、フィルミーノが下がってグルイッチ。レッズの3点めが決まったのは90分でした。シュートコーナーからアルベルト・モレノがゴール前に浮かすと、ファーに流れてきたボールをワントラップで突き刺したのはスタリッジ。PKミスがありながらも後半の3発で勝つという展開は、先週のプレミアリーグのハダースフィールド戦を見事にトレースしています。クリーンシートで試合を終えたリヴァプールは、2勝2分でグループ首位。次のセヴィージャとのアウェイゲームに勝てば、最終節を待たずにグループステージ突破が決まります。

サラー獲得とエムレ・ジャン引き留めは大正解。あらためて、そう思いました。ゴール前に引きこもる相手には、個人技で打開できるタレントと後ろから打てる位置に入ってくるMFが必要です。前半は苦しんだものの、3-0は及第点。プレミアリーグでは未だ2ゴールのスタリッジが結果を出してくれたのも、今後につながる収穫だったと思います。ワイナルドゥムの状態が気になるものの、土曜日のウェストハム戦はいいムードで臨めるのではないでしょうか。勢いに乗ればプレミアリーグ上位クラブを軒並み叩けるリヴァプールの逆襲に期待しましょう。(モハメド・サラー 写真著作者/Дмитрий Голубович)

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“リヴァプールが後半の3発でマリボルに完勝!CLグループステージ突破まであとひとつ!” への5件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    前半時点では重苦しい感じでしたが、得点決まれば硬さが取れ、いつもの感じでしたね。
    次のセビージャ戦ではメンバーもだいぶ戻って来るでしょうから、いよいよ巻き返しに期待したいです!

  2. makoto より:

    Mackiさん>
    ひと頃のゴール欠乏症のような状態から脱出しましたね。セヴィーじゃ戦、楽しみです。

  3. タムコップ より:

    ミルナーなり。

    今回はPK失敗という表面的にネガティブな結果が残ってしまいましたが、ジャンの2点目演出シーンや、気付けば左右のサイドに空いたスペースを巧みに使い、「気付いたらミルナー」という彼ならでわな神出鬼没っぷりを十分堪能させていただきました笑

    チェンバレンのロールモデルはミルナーなんじゃないかなーと。
    フィジカル的にはあり余る才を持ってるわけですから、フットボールIQさえ向上すれば…。
    いわゆる「スーパーな」ユーティリティプレイヤーにならないと、この先負傷者が軒並み戻ってくるITウィーク明けからは、レッズ内での序列もより厳しくなるでしょう。

    相変わらず後ろに不安を抱えつつですが、ハダーズフィールド戦と本戦で引く相手に複数得点という結果を残せたことで、今夜のウエストハム戦も含めた巻き返しに期待です!

  4. makoto より:

    タムコップさん>
    「チェンバレンのロールモデルはミルナーなんじゃないかなーと。」→これはおもしろいです。確かにそうかもしれません。「速いミルナー」ですね。

  5. タムコップ より:

    >管理人さま
    「速いミルナー」っていう表現には吹いてしまいましたが、想像したらとんでもない選手になりますね笑
    本当になってくれるのであればかなり楽しみなので、2年くらいであれば辛抱して待てそうです笑

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