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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

スコアレスドローのアーセナルが、大迫勇也の2ゴール1アシストでグループリーグ突破決定!

GKメイシー、DFドビュッシー、ホールディング、エルネニー。セントラルMFにコクラン、ウィロック、サイドにネルソンとメートランド=ナイルズ。ウィルシャー、ウォルコットの前にオリヴィエ・ジルー。プレミアリーグのマンチェスター・シティ戦を控えたヴェンゲル監督は、今日も大胆なターンオーバーでヨーロッパリーグを戦います。グループステージ4節、アーセナルVSレッドスター・ベオグラード。ここまで3連勝のガナーズは、勝てば決勝トーナメント進出が決まります。攻め合いを予感させる立ち上がり。4分にラドニッチが左サイドを崩すと、グラウンダーはエルネニーがコースに入ってカットします。アーセナルも負けじとネルソンがサイドを突破。6分にグラウンダーをジルーに合わせたシーンは、落としをもらったウォルコットのシュートがDFに当たってクロスバーを越えていきます。

10分、ボックスに入った左のメートランド=ナイルズが巧みなフェイントでマークを外すと、ニアで待っていたジルーのボレーはGKボルヤンが足でセーブ。再三のCKは、アウェイチームの守備陣に落ち着いてクリアされてしまいます。早い時間にゴールが決まるかと思いきや、ここからは中盤でのせめぎ合いが続きます。31分、単独で持ち込んだコクランには左右にパスコースがありましたが、ジャッジできないまま遅かった縦パスをカットされてしまいます。

さらに35分、ドナルドをつぶしたウィロックが右を並走するジルーにラストパス。GKと1対1になったストライカーは、飛び出したボルヤンにコースをつぶされシュートをブロックされました。すかさずレッドスターはカウンター。ラドニッチがドリブルでコクランをちぎり、右のスルニッチに預けると、ミドルシュートはメイシーがセーブします。直後のショートコーナーをラドニッチが右足で狙うと、DFにヒットして浮いたボールがサヴィッチへ。決定的なヘディングシュートでしたが、メイシーがぎりぎりで触ったボールがバーを叩いてガナーズは命拾いしました。45分、カンガのスルーパスでラインの裏に出たボアキエは、メイシーとの1対1をあっさり右に外してしまいます。前半は0-0。最後の10分はアウェイチームの時間でしたが、ガナーズは何とか耐えきりました。

後半開始間もない47分、ボックスの外でボールをもらったジルーが思い切りよくミドルシュート。ベオグラードもすかさず反撃に出て、右から上がったスルニッチのシュートはメイシーが正面でキャッチします。アーセナルはダイレクトパスを使った崩しが増えてきており、エルネニーのオーバーラップが中央に厚みをもたらしていますが、クロスの精度が低いのが課題。56分にミドルレンジから狙ったウィロックはうまくミートできず、ボールはポストの右に転がっていきます。59分、ボックスのなかで転倒したウィルシャーに笛は鳴らず。さらにゴールライン際からドリブルで抜け出し折り返したウィルシャーは、グラウンダーを処理したサヴィッチの手にボールが触れたとアピールしますが、これも取ってもらえません。プレミアリーグで5連勝、公式戦13連勝とホームでは滅法強いガナーズが一方的に攻める時間が続きます。

64分、ボックス左でストイコヴィッチと対峙したウィルシャーが、カットされた直後に奪い返してこぼれ球はメートランド=ナイルズへ。味方から強引にボールを奪ったウィルシャーが左足で狙うと、GKボージャンは破ったものの、ゴールライン上で足を伸ばしたルタレックがクリア!1分後、メートランド=ナイルズのラストパスを受けたジルーは、反転してGKの肩越しを狙いますが、ポストの左に外してしまいます。68分、ウィロックが下がり、18歳のエンケティア登場。カラバオカップ4回戦のノリッジ戦で2ゴールを決めた若きストライカーは、グループステージ突破の立役者になれるでしょうか。

76分、ウィルシャーのクロスに合わせたウォルコットのヘディングは左にアウト。スローインからジルー、エルネニーと渡ったボールを追ってラインの裏に出たウォルコットは、右足のボレーを空振りしてしまいます。80分、中盤でドビュッシーが転倒し、背後のスペースに入ったボアキエに途中出場のミリッチからラストパスが通りますが、フリーのシュートを枠に飛ばすことができません。90分、右サイドに出たエルネニーのクロスは、ファーから入ってきたメートランド=ナイルズのほうが体勢がよかったのですが、エンケティアが下がりながら頭に当て、ジルーにつなげられませんでした。結局、0-0のままタイムアップ。アーセナルのホーム公式戦連勝記録は13で止まりました。

ノーゴールに終わったのは、ラストパスの精度が低かったからでしょう。アーセナルのグループステージ突破はお預け…と思いきや、ケルンから朗報が届きました。大迫勇也、2ゴール1アシスト!後半から投入された日本代表FWが、右足のボレーとスライディングシュートを決め、ボリゾフを5-2で撃破しました。これによって、アーセナルは決勝トーナメント進出決定。結果オーライではありますが、残り2試合を消化試合にするというミッションは達成しました。ケルン戦とボリゾフ戦では、ネルソン、ウィロック、メートランド=ナイルズ、エンケティアらの思い切りのいいプレイを堪能させていただければと思います。そしてもうひとつ、マンチェスター・シティと戦う週末のプレミアリーグでは、ぜひ勝利を!

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