ラスト1分で先制されたマンチェスター・ユナイテッドは、敗戦ながらも首位通過に半歩前進!
6分、右サイドからエルユヌシが突破を図り、ブリントとロホを抜き去りますが、クロスを入れる前にカットされます。12分にはポグバの危険な縦パスがルカクに通り、バランタをかわしてバツリークと1対1になったストライカーは、シュートをGKに当ててしまいました。こぼれ球を左に展開してブリントがクロスを高々と上げると、フェライニのヘッドは決まったかに思われましたが、アカンジがラインの手前でクリア。16分には右サイドから蹴ったブリントのFKがフェライニの頭に合いますが、ボールはポストの右を抜けていきます。ビルドアップはスローながら、ポグバのキラーパス、ルカクの突破力、フェライニの高さと飛び道具満載のマン・ユナイテッド。バーゼルは時間が経つにつれて、自陣にこもる時間が長くなっています。
両者とも縦へのボールが入らず、攻めあぐんでいた32分、ポグバが倒されて得た中央からのFKは、自ら蹴った6番がクロスバーの上に浮かしてしまいます。35分に中に絞ったリンガードがダルミアンのオーバーラップを促したパスは、フリーになったSBのクロスの精度が低く、ゴール前の勝負になりません。スペースを創る動きがあるのはリンガードだけ。マルシアルは消えており、ルカクのポストプレーが意志の疎通を欠くシーンが目立ちます。42分にマルシアルが入れたアーリークロスは、フェライニの頭をかすめてポストにヒット。1分後、エレーラの縦パス1本で2人をかわしたマルシアルは、ボックス内で角度を失いバツリークにぶつけてしまいます。CKの戻しを受けたロホの超ロングシュートは、スヒーのヘッドでコースが変わり、クロスバーを直撃。最後に惜しいシーンが続いたマンチェスター・ユナイテッドは、先制できずにハーフタイムとなりました。
後半開始2分、マルシアルが入れたゴールに向かうクロスは、ルカクのヘッドが上にアウト。50分に左からのFKをフェライニがヘッドでクリアすると、拾ったディエのシュートは右に外れます。54分のバーゼルのカウンターは、エリユヌシのシュートがロメロの正面。ピッチ脇では、ズラタンが準備を始めています。56分のカウンターも、シュテフェンのシュートに工夫がなくロメロがキャッチしました。マンチェスター・ユナイテッドはDFの帰陣が早く、シュートコースはきちんと切っています。63分にCKのクリアをシュテフェンが左足で狙うと、コースが変わったボールをロメロが慌てずにキャッチ。バーゼルの11番はこの直後にも右から仕掛け、ブリントをかわしてシュートを放ちますが、左隅に飛んだボールは枠に収まりません。モウリーニョ監督は、63分にリンガードに代えてラシュフォード。ポグバの左足ミドルは、バツリークが余裕をもって押さえました。
ポグバがピッチを去ったのは65分。マティッチは、スペースが空くようになった中盤を締めてくれるでしょうか。ダルミアンがクリアを簡単に奪われてしまい、左から長いクロスが上がると、ラングのヘディングシュートはバーを叩き、リバウンドに反応したエリユヌシのシュートはGKの正面です。72分、またもバーゼルに決定機。ペトレッタが左から速攻を仕掛け、中でフリーだったオベルリンにつながりますが、フィニッシュの瞬間にロホが足元に入ってCKに逃れます。ラシュフォードがニアに打ったシュートが外れると、ここでズラタン登場。マルシアルと代わってピッチに入った10番に対して、バーゼルサポーターは大ブーイングです。77分のディエのロングシュートはロメロが左に飛んで弾き出すビッグセーブ。ディエはこの瞬間に足を痛め、フランタンが代役を務めます。残り時間は10分、圧倒的なバーゼルペースです。
ルカクの落としに思い切りよく右足を振り抜いたズラタンのシュートは、右に逸れていきます。ゴールに迫れないマンチェスター・ユナイテッド。89分、ついにバーゼルが先制ゴールを決めました。これまで弱点になっていたダルミアンがペトレッタに簡単にグラウンダーを入れられてしまい、ゴール前を横切ったボールをファーから走り込んだラングがダイレクトで押し込みました。1-0となった直後、ダルミアンのクロスを叩いたズラタンのヘッドは枠に落とせず。バーゼルが1-0で勝利し、先にベンフィカに勝っていたCSKAモスクワと肩を並べました。
ダルミアンは再三ドリブルで突破され、ブリントはシュテファンに振り回されて後半は防戦一方。マンチェスター・ユナイテッドもバーとポストに3つ当てており、勝つチャンスはあったものの、勝者にふさわしかったのはバーゼルだったと思います。残り2試合とも2点差以内なら負けてよかったチームは、モチベーションが上がりませんでした。最終節にバーゼルがベンフィカに勝った場合、マンチェスター・ユナイテッドは4点差で負けても当該チーム間の得失点差で首位フィニッシュ、5点差の敗戦ならCSKAモスクワに次いで2位通過となります。プレミアリーグのアーセナル戦とマンチェスターダービーにはさまれた試合ゆえ、サブの選手を起用しながら安全第一で戦っていただければOK。マティッチやルカクはしっかり休んでいただくことのほうが大事です。CL勝ち抜けに向けて半歩前進するとともに、SBの補強の必要性を感じさせられた一戦でした。(ネマニャ・マティッチ 写真著作者/Дмитрий Голубович)
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ユナイテッドは負けましたがほぼ1位通過は確定なので次は主力を休ませながらのスタメンで行ってほしいと思っています。
本気で優勝を狙いに行くならリンガード、ブリント、ダルミアン、ショーあたりは放出の決断をすべきなのではないかと思います。
マティッチはプレーもビジュアルもイケメンですね。
あのレアルに写真映えで負けないチームに仕上がってきました。
プレミアリーグ大好き!さん>
SB獲得は必要だとは思いますが、リンガードとブリントは出番があるように思います。
アイクさん>
姿勢がいいですよね。補強&放出により、顔面偏差値は年々上がりつつあります。