2026.10.03 マンチェスター・シティの話題
2027年6月、エティハドに降臨するノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーは何を思うのか。
君の願いとぼくのウソをあわせて
6月の夜 永遠をちかうキスをしよう
そして夜空に黄金の月をえがこう
ぼくにできるだけの光をあつめて
光をあつめて
ぼくの未来に光などなくても
誰かがぼくのことをどこかでわらっていても
君のあしたが みにくくゆがんでも
僕らが二度と純粋を手に入れられなくても
夜空に光る黄金の月などなくても
(黄金の月/スガシカオ)
2027年6月、マンチェスターの夜空には、どんな月が浮かんでいるのでしょうか。50年の長きにわたり、スカイブルーのシャツを愛し続けたリアム・ギャラガーとノエル・ギャラガーのオアシスが、エティハドスタジアムで ライブを開催します。6月6日から26日までの間、11の夜を彩るイベントは、ブリティッシュロックを無心に愉しむ時間になりえるのでしょうか。
イングランドのスタジアムにおける過去最長のライブは、この夏にウェンブリーで開催されたハリー・スタイルズの12夜連続公演です。2025年8月の「Music of the Spheres World Tour」でウェンブリーを訪れたコールドプレイは10日連続のチケットを完売。シティズンの兄弟がエティハドに降臨すると、彼らの間に割って入ることになります。
スタジアムライブの話になると、プレミアリーグのビッグ6の順位は入れ替わります。ビヨンセ、レディー・ガガ、Jay-Zらを招き入れたトッテナム・ホットスパー・スタジアムは、今やミュージシャンがめざす場のひとつです。過去2年で29回のライブが開催されており、ブルース・スプリングスティーンやデュア・リパに熱狂したアンフィールドを凌駕しています。
マンチェスター・シティも、エティハドのライブを収益を高める戦略のひとつに位置付けており、エド・シーラン、コールドプレイ、ワン・ダイレクションらがコアなファンを集めています。プレミアリーグを制したアーセナルと、ウェンブリーに次ぐ動員力があるマンチェスター・ユナイテッドは、この分野では発展途上です。
ウェンブリーといえば、オアシスが打ち立てた数字には誰も届かないでしょう。一夜で売りさばいたビールは25万パイント。エティハドが1シーズンで販売する量を上回っています。フットボールの試合はシートにビールを持ち込めないため、飲むサポーターだけの平均でもハーフパイント程度ですが、オアシスのライブは全員のひとりあたりで3パイント。ヘビードランカーたちの狂演と化しています。
イングランドのフットボールの結果を追い始めたのと、ブリティッシュロックに出会ったのがどちらが先か忘れてしまったのですが、実は中学生の頃から音楽も英国系に呑み込まれていました。レッド・ツェッペリンに始まり、ビートルズ、U2、ロキシーミュージック、ウルトラヴォックス、ポリス、デヴィッド・シルヴィアン、スパンダーバレエ、ペットショップボーイズ…。
埼玉アリーナの夜、穏やかなBGMと照明が突如消えて、ジ・エッジのギターが鳴り響くとともに眩いライトが目に飛び込んできた瞬間、巨大な日の丸を振り回すボーノを見て涙が止まらなくなりました。最前列でアンコールの「Blue Monday」に狂喜したニューオーダーや、「Clocks」を聴きながらアイルトン・セナを思い浮かべたコールドプレイのライブも、忘れえぬ時間です。
オアシスが纏うのが赤いシャツだったら、まっすぐ好きになれたのかもしれません。来年の6月、プレミアリーグがどんな世界になっているのかは、誰にもわかりません。U2の「Unforgettable Fire」やコールドプレイの「Clocks」、ウルトラヴォックスの「Dancing with tears in my eyes」 は、今までと違う意味を重ねて心に迫ってくるのかもしれません。
エティハドの夜、リアムとノエルは何を伝えようとするのか。「アイツらを降格させて、罰金を取って鍵を捨ててしまえ、このクソ野郎」とプレミアリーグに毒づいていたリアムは、愛するクラブを思わずにそこに立っていられないでしょう。「怒りなど忘れようぜ、せめて今日だけは」という彼らの言葉を耳にすると、さまざまな思いがよぎるような気がしてなりません。
Slip inside the eye of your mind
Don’t you know you might find A better place to play
You said that you’d never been
But all the things that you’ve seen
Slowly fade away
心の奥底にある瞳でのぞいてみろよ
もっといい遊び場があるのがわからないのか
そんなの知らないというけど
お前が見てきた全ては
ゆっくり消えちまうのさ
(Don’t look back in anger/Oasis 写真著作者/Thesupermat)
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!




コメントを残す