【Bournemouth×Tottenham】圧巻ソン・フンミン!スパーズが難敵ボーンマスを4発で一蹴!
開始早々からアグレッシブにプレイしていたボーンマスは、4分に自陣からのスルーパスで2対1となる絶好のチャンス。ドリブルで上がったリス・ムセが左を並走したスタニスラスにラストパスを送ると、ロリスをかわしたシュートはクロスバーに阻まれてしまいました。しかし6分、先制はボーンマス。右サイドを突破したアダム・スミスがファーにクロスを上げると、ワントラップで左足を振り抜いたスタニスラスの一撃にロリスは全く動けず、ボールは右のサイドネットに突き刺さりました。12分にセルジュ・オーリエがボックス左にロングフィードを通すと、デル・アリの落としをハリー・ケインがソン・フンミンにつなぎますが、絶好調のアタッカーはシュート態勢に持ち込めません。20分まではプレミアリーグ12位が元気で、次のゴールが決まればスパーズが敗れるのではないかと思いました。ポチェッティーノ監督は、険しい表情で戦況を見つめています。
26分、CKのクリアをダヴィンソン・サンチェスが左のダニー・ローズにつなぎ、速いグラウンダーを左足ボレーで合わせたのは残っていたフェルトンゲン。サイモン・フランシスが足元に入り、ボールはゴール左に浮いてしまいます。28分にハーフラインを越えたあたりにいたエリクセンが前線に長いボールを入れると、ハリー・ケインのボレーがゴール右隅に吸い込まれますが、これは明らかにオフサイド。GKと接触したプレミアリーグ得点王は、どうやら足首を痛めたようです。
32分のセルジュ・オーリエのクロスは、ベゴヴィッチのパンチが短くなったところをフリーのデル・アリがボレーで狙うも空振り。ユーヴェショックを引きずっていたかに見えた白いユニフォームは、前にボールが出るようになっています。34分、ピッチの外で治療を受けていたエースに代わってラメラが登場。スパーズが追いついたのは、その1分後でした。右サイドでラメラ、ソン・フンミンとつながり、再三にわたってきわどいボールをゴール前に入れていたセルジュ・オーリエがアーリークロス。これが飛び込んだデル・アリにぴったり合い、体ごとゴールに押し込むようなハーフボレーが決まりました。
39分、カラム・ウィルソンのパスをもらったアダム・スミスは、左隅を狙ったミドルをポストの左に外します。前半終了間際のエリクセンの左足ミドルは、べゴヴィッチがセーブ。1-1でハーフタイムを迎えたゲームは、CL出場権を狙うチームが優位に立っていますが、まだまだ予断を許さない状況です。後半開始早々の48分、サイモン・フランシスのミドルはロリスがセーブ。CKはワニャマが先に触りますが、クリアが飛び込んだナタン・アケの頭に当たり、ボールはバーすれすれを越えていきます。54分、スパーズが速攻。左サイドを上がったデル・アリが中に入ったソン・フンミンにラストパスを通すもシュートを打てず。転倒した7番はPKを主張しますが笛は鳴りません。
57分に中央から放ったエリクセンのミドルをべゴヴィッチが左に弾くと、フォローしたセルジュ・オーリエはボレーを打ち上げてしまいました。どちらに転ぶかわからなかったゲームが動いたのは62分。右サイドにいたエリクセンの縦へのフィードをセルジュ・オーリエがソン・フンミンに落とすと、エリクセン、ダニー・ローズとつながったボールは左のデル・アリへ。逆サイドを見ていた20番がふわりと浮かしたボールがフリーのソン・フンミンに通り、ジャストミートしなかったボレーにべゴヴィッチはタイミングを外されました。1-2、ボーンマスに重くのしかかるビハインド。68分にクリアを拾ったスタニスラスのボレーは、ロリスの正面です。
75分、サイモン・フランシスのミドルはバーの上。ポチェッティーノ監督は81分にダニー・ローズをトリッピアーに代え、5分後にはデル・アリを下げてシソコを投入しました。84分にルイス・クックが左から蹴ったFKをスティーヴ・クックが頭でつなぐと、きれいなボレーをゴールに流し込んだカラム・ウィルソンはトラップの際のハンドを取られたようです。勝負が決したのは87分。全員が敵陣に入っていたボーンマスに、ミスパスは禁物でした。カットしたエリクセンの縦パスで、ソン・フンミンは独走。余裕をもってべゴヴィッチを抜き去ったアタッカーは、今季プレミアリーグ12発めを無人のゴールに蹴り込みました。
緊張の糸が切れたホームチームは、89分の速攻こそソン・フンミンの左足シュートをべゴヴィッチが止めたものの、92分に4点めを許します。シソコがトリッピアーを縦に走らせ、クロスをべゴヴィッチが弾くと、左にまわっていたセルジュ・オーリエのヘッドにGKは反応できませんでした。地力に勝るスパーズが1-4で圧勝。ハリー・ケインが消えたゲームがどう転ぶかと息を呑んで見ておりましたが、デル・アリ、エリクセン、ソン・フンミンの調子がよければやはり脅威です。右サイドから執拗にクロスを上げていたセルジュ・オーリエも、最後のゴールがなくてもリスペクトしたいひとりです。CLが終わり、目標が明確になったポチェッティーノ監督のチームは、次のチェルシー戦さえしのげれば来季も欧州の大舞台で戦えるのではないでしょうか。エースの状態を心配しつつ、このチームは強いとあらためて感じた一戦でした。
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ユーベ戦でもありましたけど孫興民の当たり損ねのボレーはワザと何ですかね?笑
絶妙にキーパーのタイミングを外してますが笑
しかしエースケインが負傷交代しても勝ち切れるあたりにスパーズは地力をつけてきたなぁと感じました。
CL出場権争いはどうなるか分からなくなってきました。