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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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情報錯綜!? アルデルヴァイレルトVSミナ、マンチェスター・ユナイテッドに来るのはどっち?

「デイリー・スター」は、マグワイアとアルデルヴァイレルトとの交渉が進展しなかったマンチェスター・ユナイテッドが、バルセロナのコロンビア代表CBジェリー・ミナと個人合意に漕ぎ着けたとレポート。「デイリー・ミラー」は、アルデルヴァイレルトがオールド・トラフォードでプレイしたがっていると報じており、「スカイスポーツ」はスパーズがアルデルヴァイレルト、ダニー・ローズ、ムサ・デンベレを売却する用意があるといっています。ワールドカップで3ゴールを決めた旬のヤングスターか、プレミアリーグ屈指のクオリティを誇るベテランCBか。現地メディアの見解は割れており、ポワロやホームズの推理をもってしても、真のターゲットを特定できる状況ではなさそうです。

アルデルヴァイレルトには、「来年の夏になれば2500万ポンドでクラブを出られる」という契約があり、ダニエル・レヴィ会長が高額の移籍金を手に入れたければ、今が最後のチャンス。昨季プレミアリーグでは14試合出場に留まりましたが、ワールドカップで力が衰えていないことを証明しており、モウリーニョ監督の最終ラインをさらに堅牢にしてくれそうです。マンチェスター・ユナイテッドは、ジェリー・ミナ獲得のために3000万ポンド(約43億5000万円)を用意したと報じられていますが、スパーズのCBにはさらに2000万ポンドほど積まないと難しいでしょう。移籍金の高さに加えて、気になるのは年齢です。

マンチェスター・ユナイテッドは、バレンシアとアシュリー・ヤングの33歳コンビを筆頭にベテランが多く、フェライニ、マタ、マティッチが30歳で、アレクシス・サンチェスも年内に大台に乗っかります。7か月後に30歳になるアルデルヴァイレルトの加入は、短期的には強化ですが、近い将来に「若手がいない・伸びない」という課題を生み、チーム作りを難しくするかもしれません。

一方のミナは、プレミアリーグ初体験ではあるものの、まだ23歳で伸びしろは充分。こちらの懸念は、単純にクオリティです。エリック・バイリー、ビクトル・リンデロフと2年続けて22歳のCBを獲得したクラブが未だ満足していないとすれば、バルサでレギュラーに定着できなかった23歳も新たな悩みの種と化す可能性があります。こればかりは、実際に獲ってみないと何ともいえないのですが、「マグワイアが無理だったので、次善手としてゲット」といった拙速な補強ではないということは確認したくなります。

どちらがいいかといわれると、「アルデルヴァイレルト、大好き」という締まらない答えしか返せません。いずれを獲得したとしても、「アルデルヴァイレルトで最終ラインが強くなりそう!」「ミナで最終ラインが若返った!」と、プラスに捉えることにしましょう。今季プレミアリーグにおける私の最大の希望は、「ラシュフォード、マルシアル、ポグバ、バイリー、ルーク・ショー、マクトミネイといった潜在的なポテンシャルがある選手たちを開花させてほしい」です。補強上手の優勝候補、リヴァプールとマンチェスター・シティに、来季以降に追いつくために。

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