「ザハがアーセナル入団を熱望」って…「BBC」の記者が描く壮大なドミノ倒しの世界。
昨季プレミアリーグで7ゴール14アシストと大活躍したライアン・フレーザーに、ザハの半分の金額も用意しなかったクラブが、高嶺の花に手を伸ばすわけがないと考えるのが自然でしょう。よくあるゴシップと片付けてもいいのですが、ひとつだけに気になることがあります。記事を書いたのが、アーセナルに詳しい「BBC」のジャーナリスト、デヴィッド・オーンステイン氏であるということです。
彼が描く仮想世界にルカクの噂をつなぎ合わせると、「インテルがクリスタル・パレスに6000万ポンドを支払う」となる壮大なドミノ倒しが出来上がります。マンチェスター・ユナイテッドのロメウ・ルカクを欲しがっているイタリアのクラブは、900万ポンド(約12億3000万円)で2年間レンタルした後、5380万ポンド(約74億円)で買い取るというプランを提案しているようです。すぐに懐に入るキャッシュがほしいプレミアリーグ6位はこれを拒否していますが、ルカクの代役の目処が立てば、総額6000万ポンドのデイールが成立する可能性があります。
昨季プレミアリーグ得点王のオーバメヤンは、得点力強化にうってつけの存在です。オーンステインさんは、「ザハを手に入れたいアーセナルにとって、エース売却という選択肢は大きなジレンマ」と書いていますが、オーバメヤンを8000万ポンドでさばければ、ザハの獲得費用を用意することができます。
プレミアリーグ屈指のドリブラーを手離したクリスタル・パレスの手元には、8000万ポンドが残りますが、「ザハの売却時には移籍金の25%が手に入る」という契約を交わしているマンチェスター・ユナイテッドは2000万ポンドをゲット。これでガナーズとレッド・デヴィルズはプラスマイナスゼロとなり、インテルから出たお金がクリスタル・パレスの金庫に収まる格好となるわけです。
「エジル、ミキ、ムスタフィならともかくアーセナルがオーバメヤンを出すか?」というあたりが引っかかったグーナーは、「出すわけないし、獲れるわけない」とますます引いてしまうのではないでしょうか。はい。おそらく、正解でしょう。ファン・ペルシを差し出して、ファーガソンの最後のプレミアリーグ制覇をアシストしたクラブが、苦い思い出をトレースするようなことはしないはずです。
オーンステインさんの記事で最も気になるのは、ザハ資金を得るための放出候補にオーバメヤンとルーカス・トレイラの名前を挙げていることです。片やはマンチェスター・ユナイテッドが狙っているという話があり、もう一方はイタリア復帰を望んでいるといわれているからでしょう。ガチガチの主力ではあるものの、「火のないところに煙は立たず」で、出ていく可能性が囁かれている2人をチョイスしたのは理解できます。
問題は、ガナーズが売りたがっているといわれる選手たちに、売却先の噂すらないことです。4000万~5000万ポンドしか使えないといわれているプレミアリーグ5位クラブは、セルティックの左SBキーラン・ティアニーとサンテティエンヌの18歳CBウィリアム・サリバを押さえるだけで補強を終えてしまうかもしれません。ノースロンドンのクラブは、この先5週間で不要な選手を放出し、ライバルと同等の補強を成功させることができるでしょうか。さすがザハはないでしょうね…。ライアン・フレイザーならともかく。
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おっしゃる通り売却したい選手が決まらないのが一番厳しいですよね。
それでもオーバとトレイラを売ってまでザハを獲る必要はないと思います。EL決勝で負けた自分たちが悪いのですが、、
ただザハはアーセナルに来たいと言ってくれていて、こちらもゴリゴリのドリブラーを必要としていますので是非来てほしいですし、ラカオーバザハの3枚がピッチに立てばかなりの脅威でしょう。
なんとか実現してほしいです、、
まずアーセナルのファンとかアーセナルに来たいって選手を取った試しがないですしね。最近ならシソコしかりツィエクしかり。
自分はザハ獲ってくれたら今年は他の補強なしでもアガります。金持ちなのにfootballにはお金かけない(ケチ臭い)クロンが気が変わることを毎年期待して裏切られています。