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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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コヴァチッチがチェルシー完全移籍間近…新監督は、彼に何を期待するのか?

「補強禁止処分が下される前に交わしていた契約は優先される」「ただし、7月1日から有効となる処分の前に契約する必要がある」ということなのでしょうか。チェルシーが、マテオ・コヴァチッチと完全移籍について合意し、契約成立に迫っていると報じられています。レアル・マドリードに支払う移籍金は4000万ポンド(約55億円)。入団初年度はプレミアリーグ32試合出場でノーゴール2アシストと、インサイドMFとしてはもの足りないスタッツですが、エデン・アザールの背後のスペースを埋める仕事をこなしたという点は評価すべきでしょう。

プレミアリーグで先発した21試合は11勝6分4敗、途中出場の11試合は7勝2分け2敗、いなかった6試合は3勝1分2敗。勝敗の数字からは、明確な「コヴァチッチ効果」は読み取れません。ビッグチャンスクリエイトは1回のみ、オンターゲットは4本、通れば鮮やかなスルーパスは8本に留まっています。キープ力、ドリブル、パスワークはいずれもハイクオリティではあるのですが、ポテンシャルを十全に発揮した1年とはいえないでしょう。逆サイドのエンゴロ・カンテがプレミアリーグ4ゴール4アシスト、ビッグチャンスを4回創ってオンターゲットを6本記録しているのを見ると、コヴァチッチはもっと攻撃に絡めたのではないかとモヤモヤしてしまいます。

フランク・ランパードが監督に就任すれば、指揮を執っていたダービー・カウンティで公式戦43試合11ゴールと攻撃のキーマンだったメイソン・マウントを呼び戻すのは間違いないでしょう。チャンピオンシップでは4-3-3と4-2-3-1を併用していた若き指揮官は、コヴァチッチをどこで活かそうとするでしょうか。ロス・バークリーとポジションを争った左のインサイドMFか、カンテとコンビを組めば攻め上がれる2センターか。最前線にジルー、2列めにプリシッチ、メイソン・マウントあるいはロス・バークリー、ペドロを並べ、コヴァチッチとカンテがDFの前を抑える布陣がしっくりくるのですが、いかがでしょうか。

コヴァチッチが時折フィードする鋭いスルーパスには、セスク・ファブレガスの香りが漂っていました。プレーメイカーとしても働けるタレントでありながら、「アザールの特性を活かすために守備の問題を解決しなければならなかった」と語っていたサッリ監督にバランサーの役割を期待され、能力を発揮しきれなかった感があります。アザールが去った今、中盤の攻撃力を高めることが、プリシッチへの過度な要求を和らげ、特定の選手の出来によってアタックの強度が変わってしまうという課題を解決するアプローチなのではないかと思います。

あと2日で7月です。コヴァチッチの完全移籍とランパードの監督就任は、明日までに発表されるのでしょうか。補強禁止処分を喰らったチームにとっては、計算できるMFをキープできるかどうかは重要なポイントです。カンテ、ジョルジーニョ、コヴァチッチ、ドリンクウォーター、アンパドゥ、ロフタス=チーク、ロス・バークリー…2センター&トップ下の4-2-3-1が戦力を最大限に活かす形のように感じられますが、新監督はどんな答えを出すのでしょうか。久しぶりにアザールがいない夏は、プレミアリーグ3位のチームづくりから目が離せない季節になりそうです。(マテオ・コヴァチッチ 写真著作者/Ruben Ortega)

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