いよいよファイナルアンサー⁉ 年俸24億円超のオファーにダヴィド・デ・ヘアの決断は…!
契約期間が残り1年を切ったスペイン代表GKは、チャンピオンズリーグ制覇をめざしてパリ移籍をめざすのか、クラブの評価に納得して留まるのか。今回のオファーに対するデ・ヘアの答えが、ファイナルアンサーになるはずです。2011年の夏にアトレティコ・マドリードから移籍したデ・ヘアは、プレミアリーグ8シーズンで275試合に出場し、クリーンシートはちょうど100試合。ゴールデングローブを獲得したのは2017-18シーズンの1回のみですが、プレミアリーグの年間ベスト11には5回選出されています。
アリソンやエデルソンより守備範囲は狭く、今でも時折ハイボールにバンザイするシーンがあったりしますが、世界で5本の指に入るショットストッパーという表現に異論はないでしょう。圧巻だったのは、2017年12月2日のアーセナル戦です。プレミアリーグレコードとなる14本のセーブを披露し、チームを3-1の勝利に導いたGKについて、当時指揮官だったジョゼ・モウリーニョは「試合が終わった後、『世界最高のゴールキーパーのプレイを目撃した』と彼に伝えたよ」と激賞しました。
ファーガソン、モイーズ、ファン・ハール、モウリーニョは、そしてわれわれマンチェスター・ユナイテッドサポーターは、彼に何ポイントをプレゼントしてもらったことか。「デ・ヘアと他のGKをトレードできるとしたら?」と問われたモウリーニョさんが、「それは最高な質問だが、答えも最高に簡単だ」とおしゃれに返しておりましたが、停滞期に入ってからもCLに2回参加できたのは彼のおかげといい切っても大げさではありません。
最も好きな選手が「もうしばらくマンチェスター・ユナイテッドのためにがんばる」と約束してくれたら、これ以上の喜びはないのですが、超高額のサラリーを見るといくつか懸念が湧き起こってきます。ポグバやアレクシス・サンチェスが苦しんだように、デ・ヘアにかかるプレッシャーも相当大きくなるのではないか。昨季プレミアリーグの最終盤でミスを連発しており、開幕からの数週間で悪夢を繰り返して引きずってしまえば、入団以来最悪のシーズンを過ごすことになるのではないか。ロッカールームの空気は大丈夫か…。今まであれだけの活躍を見せてくれた選手ですが、それでもサラリーのギャップが開けば開くほど、おもしろくないと感じる選手が増えるのは間違いありません。
2015年の夏に、サンティアゴ・ベルナベウに本拠地を構える巨人に持っていかれると覚悟した選手です。1度は訣別を覚悟したわれわれは、デ・ヘアが去るという決断をしたとしても、今まで見せてくれた数々の超絶セーブを大きな拍手で称えることができるでしょう。心を落ち着けて、成り行きを見届けたいと思います。20億円を超える高給取りを複数抱えることになっても、びくともしない商業的基盤を築いたマンチェスター・ユナイテッドに怖れと不安を感じながら。
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