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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

快進撃を続けるウルヴスがELラウンド32進出決定!ヌーノ監督、今後もよろしくお願いします!

チャンピオンズリーグに出場しているプレミアリーグ勢は、2チームがノックアウトラウンド進出を決めました。悲願のビッグイヤー獲得をめざすマンチェスター・シティは、与しやすい相手が揃うグループCを3勝2分と無敗で首位通過。バイエルンに2-7で惨敗したトッテナムも、ツルベナ・ズベズダとオリンピアコスに勝って2位で決勝トーナメントに向かいます。アヤックス、バレンシアと激戦を繰り広げたチェルシーは、最終節のスタンフォードブリッジでリールに勝てばOK。ザルツブルグとのアウェイゲームでドロー以上が条件となる欧州王者リヴァプールも、勝負強さを発揮してくれるものと期待しています。

ヨーロッパリーグに目を移すと、プレミアリーグで不振のクラブが煮え切らない戦いに終始しているといった印象です。3連勝スタートのアーセナルは、ギマランイスと敵地で引き分けた後、ホームでフランクフルトに逆転負け。スタンダール・リェージェに5点差以上で負けなければ敗退はありませんが、直近2試合の不甲斐ない戦いぶりは大いに気になります。ラクなグループに入ったはずのマンチェスター・ユナイテッドも、最初の3試合を2勝1分ながら、2ゴール失点ゼロと接戦続きでした。

5節のカザフスタン遠征で若手シフトを敢行し、アスタナに敗れましたが、3勝1分1敗で首位をキープ。既にラウンド32へのチケットを手に入れており、最終節も10代の選手たちが経験を積む場とするのでしょう。2018-19シーズンはCLとELのファイナルを独占したプレミアリーグ勢ですが、小さなクラブに苦戦する姿が目立っており、1年前と同様の結果を残すのは難しそうです。

さて、ここからが本題です。欧州の大会における最も明るいニュースは、ウォルヴァー・ハンプトン・ワンダラーズの決勝トーナメント進出でしょう。昨季プレミアリーグで7位に食い込み、ヨーロッパリーグの2次予選のチケットを手に入れたクラブは、選手層を厚くすることなく新しいシーズンを迎えました。エウデル・コスタとカヴァレイロがチャンピオンシップのクラブにレンタルされましたが、5人の新戦力は全員22歳以下。プレミアリーグで5試合以上に出場しているのは、期待の19歳MFペドロ・ネトとミランから来たクトローネだけです。7月25日から始まったEL予選で、クルセイダーズ、ピュニク、トリノに6連勝して本大会に駒を進めたウルヴスは、木曜日開催と国内の激戦を両立できるのかが懸念されていました。

スポルティング・ブラガと緒戦を戦ったELグループステージは、ホームで0-1の敗戦スタート。プレミアリーグで開幕から6試合連続勝利なしと出遅れたチームは、ベシクタシュとのアウェイ戦で敗れて早々に終わるのではないかと心配されましたが、0-0だった93分にボリが決勝ゴールをゲットして1勝1敗。この3日後に開催されたプレミアリーグ8節で、マンチェスター・シティにアウェイで0-2勝利という快挙を成し遂げ、いよいよエンジン全開となりました。スロヴァン・ブラチスラヴァとの連戦は、敵地で1-2の逆転勝ち、ホームではエースのラウル・ヒメネスが92分に劇的なゴールをゲットして1-0とダブル達成。5節のブラガ戦は、負けなければラウンド32へのチケットを手にする大一番です。

ボリとベネットを負傷で失った3バックは、デンドンケル、コーディー、ロマン・サイスという急造の布陣。プレミアリーグではアダマ・トラオレをレギュラーで起用し、ELはモルガン・ギブス=ホワイトとクトローネを優先していたヌーノ・エスピーリト・サント監督は、大事なアウェイゲームでアダマ・トラオレを右サイドに配しました。6分にオルタのミドルがルベン・ネヴェスの足に当たってコースが変わるという不運なゴールで先制されますが、13分にジョッタが左から上げたクロスをファーのラウル・ヒメネスが頭で合わせて同点。勢いに乗ったウルヴスは、前半のうちに2点を加えてホームサポーターを混乱させます。

34分、前線でキープしていたラウル・ヒメネスが、右サイドからスプリントしてきたドハーティーに気づいて浮き球を送り、ノーマークのヘディングが決まって1-2。1分後には、ジョアン・モウティーニョがセンターサークルでボール奪取に成功し、パスを受けたヒメネスが右から上がったアダマ・トラオレにつなぎます。ワラシをかわしたスピードスターが迷いなく右足を振り抜き、GKエドゥアルドの脇を抜いて1-3。後半に入って目覚めたブラガに2点を返され、3-3のドロー決着となりましたが、グループリーグ突破の条件だった勝ち点1をもぎ取ることができました。

ELの開幕戦でブラガに敗れた後は、公式戦14試合で7勝6分1敗の快進撃。プレミアリーグは8戦連続無敗で、いつの間にか5位に浮上しています。リーグ戦に出場した18人のうち、3人が負傷リタイアという苦しいチーム事情をピッチで見せることなく、2点差以上の勝利がわずか1回という接戦の連続を勝ち点に結びつけているのは天晴れのひとこと。ヌーノ・エスピーリト・サント監督には、アーセナルの新監督という噂が流れていますが、自ら育て上げたウルヴスでCL出場権獲得とEL上位進出にチャレンジしていただければと期待しています。週末は、プレミアリーグ6戦連続負けなしのシェフィールド・ユナイテッドとの好調対決ですね。いやー、楽しみです!

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“快進撃を続けるウルヴスがELラウンド32進出決定!ヌーノ監督、今後もよろしくお願いします!” への4件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    正直私もウルブズがELでここまでやるとは思いませんでした。いつしかELでの彼らの戦いぶりを追いかけてました。ベスト32進出は讃えたいですね。
    それとウルブズvsシェフィールド・ユナイテッド今節の好カードかもしれないですね。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    リバプールは4点以上取って1点差で負ければ直接対決のアウェイゴール差で突破じゃないですかね?有り得ないとは思いますが。
    ウルヴズは一昨年までチャンピオンシップにいたのがいきなりELに出て、リーグ共々大崩れするかもしれないと思ってましたが流石に強いです。ラツィオは突破できなさそうなので他で分が悪いのはセビージャ、エスパニョール、フランクフルト、ウォルフスブルクあたりでしょうか。彼らが上手く潰しあってくれれば上位進出も十分可能でしょう。

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    CLからドルトムントかインテル、バレンシアかアヤックス、ナポリかザルツブルクかリバプールが必ず落ちてくるの忘れてた…

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    やっぱ “本物” はちげえや、と昨季の前半戦、ジェノアで得点を量産してたピョンテクを見てイキってたらその後痛い目に遭ったので過度な期待はしないようにします

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