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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「BBC」が74人と発表!年末年始の過密日程が生んだプレミアリーグの負傷者レポート!

January sees many of us count the cost of Christmas.There are those who have spent too much, others who have eaten too much and then there are Premier League bosses generally frustrated by playing too much

「1月になると、私たちの多くがクリスマスの出費を計算します。浪費しすぎた者があり、他方では食べすぎた者もいます。そしてプレミアリーグのボスは、試合をしすぎたことによるフラストレーションを溜め込んでいるものです」。いかにも英国らしい皮肉を込めた書き出しで始まる「BBC」のレポートのタイトルは、「Premier League fixture congestion ‘absurd’ as teams count Christmas cost(バカみたいに試合を詰め込むプレミアリーグで、チームが算出したクリスマスのコスト)」。あちらには「負傷者データアナリスト( injury data analyst)」という怪しい肩書きがあるようで、ベン・ダイナリーさんがめでたい季節のめでたくないアクシデントの状況についてまとめています。

データによると、12月21日から1月2日までの13日間で、74人の負傷者が発生したとのこと。プレミアリーグの20クラブが登録した選手は約500人、U-21まで含むと1500人となりますが、この短期間に5%がケガで戦列を離れたという数字は衝撃的です。「24時間ごとに6人がリタイア」と記事は煽っており、最多のニューカッスルは9人を失っています。ボクシングデーのホームゲームでリヴァプールに敗れたレスターは、この試合だけで5人が負傷。チームを預かるマネージャーたちの愚痴と改善要求は止まりません。

「1ヵ月前に予想してたよ。スケジュールはあまりにも馬鹿げており、壮大なローテーションを実現するリソースなどない、とね」(スティーヴ・ブルース/ニューカッスル)
「スポーツサイエンスと医学はいい感じだけど、彼らとて奇跡は起こせないし、われわれは30~40人の選手を保有することなどできない。That’s not possible」(ユルゲン・クロップ/リヴァプール)

フェスティバルピリオド、すなわち今回の13日間に報告された負傷のうち、全治までの期間が明示されていないものが19例あります。これを除いても、アストン・ヴィラはのべ482日間の治療期間が必要となっており、2位アーセナルは272日。野戦病院状態だったボーンマスは、新たに135日を加えてしまいました。不運な選手たちの全治までの日数ランキングを見ると、最長はアーセナルのチャンバースで244日。アストン・ヴィラのウェズレイとヒートンは、それぞれ241日を治療とリハビリに費やします。彼らに対する診断が的確であれば、復帰は8月末で、プレミアリーグ2020-21シーズンの開幕に間に合わない計算になります。

マンチェスター・ユナイテッドのマクトミネイは59日、ボーンマスのステイシーとジョシュア・キングは56日、リース・ジェームズと激突して背中から落ちたブライトンのバーンは52日。鼠径部と骨盤を痛めたリヴァプールのナビ・ケイタは依然として「No Return Date」とされており、左のハムストリングを押さえて退場したハリー・ケインの状況がわかれば、ランキングに顔を出すかもしれません。

期間中に最も激しくローテーションを行ったのはレスターのブレンダン・ロジャースで、スターティングラインナップのシャッフルは18ポジション。ワトフォードのナイジェル・ピアソンは4ポジションしか変えていません。最も走行距離が長かったシェフィールド・ユナイテッドは、460.1kmを走破しながらランドストラムの6日間の捻挫しか出しておらず、415kmで最下位のクリスタル・パレスは、ザハ、マーティン・ケリー、ベンテケ、サコ、ファン・アーンホルトと主力5人が負傷しています。これらの状況は、「走る距離を減らせばOKというような、明確な対処法は存在しない」ことを示しています。

毎年話題になる過密日程ですが、これほどのデータを見せられると、ウインターブレイク導入について本腰を入れて検討すべきではないかという気分が高まります。カラバオカップを廃止してウインターブレイクを導入するのが、最もシンプルかつダイナミックな解決策ですが、下部リーグの財源を失うのをよしとしないならば、一部日程のチューニングとなります。「ニューイヤーズデーのゲームを5月にまわす」「FAカップのリプレイとカラバオカップ準決勝のホームアンドアウェイを止めて、FAカップ3回戦を1週ずらす」などの措置は、別のリスクとのトレードオフですが、できない話ではありません。

記事の最後に記載されているデータを紹介して、この稿を締めたいと思います。13日間で、最も走り回った選手は誰でしょうか。プレミアリーグマニアのみなさんなら、想像がついているのではないでしょうか。5位デル・アリと4位に入ったバーンリーのウェストウッドは45km台、3位フレッジと2位ウォード=プラウズは46kmを超えているのですが、1位は何と48km!彼の出場記録を見ると、4試合すべてでフル出場を果たし、平均12kmを走り抜いています。そう、彼です。一緒に叫んでみましょうか。せーの、

エンゴロ・カンテ!

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“「BBC」が74人と発表!年末年始の過密日程が生んだプレミアリーグの負傷者レポート!” への3件のフィードバック

  1. プレミアリーグ大好き! より:

    チェルシーの選手ってあまり怪我しないですよね。逆にアーセナルやシティ辺りは、毎回怪我人に苦しめられている印象があります。
    記事にあるように、単純に走らなければOK!じゃない以上、チームのメディカルスタッフの判断力がキーになってそうです。
    ここ数年のチーム別負傷者の数&期間のデータとかあれば、結構面白そうです。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    いったい何年前からこの問題が叫ばれ、放置されているんでしょうね。
    どうやらお偉いさん方の重い腰がなかなか上がらないのはどの国も同じなようで。
    文中にある通り、解決策自体は間違いなくあるはずなんですけどね。
    ただし、実行はされない。毎年この時期に叫ばれるも一過性に終わってしまいます。
    もはや、スーパースターが何人も長期離脱、など痛ましい事件が起きない限り変わらないでしょうね。
    それか、危機感を共有しているであろう監督たちが、ペップ、クロップ、モウリーニョらを中心に一斉にリーグの一節をボイコットでもすれば、さすがに動き出すような気がしますがw
    少なくとも年間通して、必ず中三日は確保し続けるべきです。
    48時間以内に試合は狂気の沙汰。

  3. グナ太郎 より:

    過去の栄光を酒の肴にするのはファンにとってたまらないですよね。どっちが強いかと言われると今のリバプールや去年までのシティの方がかつてのアーセナルより『強い』と個人的には思います。ただ、あの時代に他のチームと同じ環境で成し遂げたことが『すごい』ことだと思っていますし、それは色褪せないことだと思っています。ヴェンゲルが成し遂げた偉業も、他の人があの時代に考えもつかなかったことを導入したからだと。スーファミとPS4とどっちが凄いと言っても議論にならないように笑
    グーナーの私がゆうと言い訳じみてしまいますが、、、

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