イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

南野拓実、リヴァプール先発デビュー!FAカップ3回戦・マージーサイドダービー速報!

現地メディアの大半が、先発予想でした。南野拓実、リヴァプールデビュー!アンフィールドで開催されるFAカップ3回戦は、いきなりマージーサイドダービーです。今季プレミアリーグの最初の試合は、マルコ・シウヴァに引導を渡す5-2の圧勝。ガチンコ勝負ならレッズ優勢ですが、クロップ監督のスタメンはレギュラークラスが3人しかいません。GKアドリアン、DFネコ・ウィリアムズ、ジョー・ゴメス、ナサニエル・フィリップス、ミルナー。MFララナ、チリベジャ、カーティス・ジョーンズ、3トップにエリオット、南野、オリギという布陣です。ブレイクを期待しているキ・ヤナ=フーフェルを見たかったのですが、ブンデスリーガ2部のシュツットガルトで9試合に出場し、呼び戻されたナサニエル・フィリップスのも楽しみです。

エヴァートンのアンチェロッティ監督は、プレミアリーグと同様のベストメンバー。ピックフォード、コールマン、ホルゲート、ミナ、ディーニュ、シディベ、シグルズソン、シュナイデルラン、ウォルコット、リシャルリソン、カルヴァート=ルーウィンという11人は、明らかに勝ちに来ています。キックオフから激しい競り合いが続き、5分までは互角の展開。現地のカメラも注目の南野は、スムーズにゲームに入れたようです。6分、シグルズソンの浮き球でウォルコットが前線に抜け出し、こぼれ球を叩いたカルヴァート=ルーウィンの強烈なシュートはアドリアンが足でセーブ。必死に戻ったミルナーは足を痛め、早くもラローチに交代となってしまいました。

12分の右からのFKでホルゲートがフリーとなり、ヘディングシュートはアドリアンがかろうじてセーブ。オフサイドを取れなかったのは、南野が残っていたからです。オリギは左サイドに張っており、南野の役割は間違いなくフィルミーノ。19分のララナのミドルは、右に切れていきます。21分に南野のインターセプトから始まった速攻は、カーティス・ジョーンズが倒されてファール。27分、シディベの縦パスでウォルコットが右サイドを突破し、グラウンダーをリシャルリソンがボレーで合わせますが、アドリアンがまたも足でストップしました。エリオットとのコンビで右サイドを崩そうとしている18番は、30分を過ぎてもシュートがありません。

32分、左からラインの裏に出た南野にスルーパスが通りますが、トラップをホルゲートにカットされて打てず。直後にオリギのクロスが中央に出ると、右隅を狙ったヘディングは空振りです。CKでアドリアンに競り勝ったミナのヘッドは右にアウト。41分に右サイドのエリオットから斜めのパスがニアのオリギに通ると、クロスに狙ったシュートはピックフォードが指先で弾き出します。前半は0-0。ここまでの南野をメディアの採点風に表現すれば、「10点満点で5点。時折才能を見せたが、周囲との連携が課題」といったところでしょう。

47分、CKのクリアからボックス手前のシュナイデルランが狙うと、アドリアンが挙げた手の上にアウト。52分にネコ・ウィリアムズが放ったロングシュートは、ピックフォードががっちりキャッチします。アンチェロッティ監督は、63分にコールマンとシグルズソンを下げ、デルフとモイーズ・キーンを投入。プレミアリーグ首位チームの指揮官は、若い選手たちとニューフェイスをぎりぎりまで引っ張りたいようです。レッズクオリティで秩序を築いているのは、ララナとジョー・ゴメス。69分のオリギのミドルは、ピックフォードがセーフティ重視で左に弾き出しました。

後半はチェイシングに終始した南野は、70分にチェンバレンと交代。その1分後、オリギとのパス交換からカーティス・ジョーンズが右隅を狙うと、ピックフォードのグローブの先を抜けたボールがバーを叩いてネットを揺らしました。プレミアリーグ12試合出場に留まっているチェンバレンにとっては、負傷は完全に癒えたとアピールする貴重なチャンス。左からアグレッシブに仕掛けますが、シュートもクロスも狙い通りのコースにいきません。79分、エリオットが下がってブリュースター。レギュラークラスと若手の差は歴然としていると実感したゲームですが、16歳のウインガーの物怖じしないプレイは可能性が感じられました。

1-0とされてからパスミスが目立ったエヴァートンは、経験が少ないレッズ守備陣をラクにさせてしまいました。91分にシディベのクロスに反応したモイーズ・キーンはボレーを打ち上げ、やがてタイムアップ。MVPは即答でアドリアンという苦しい試合でしたが、セカンドハーフに入ってからはゲームをコントロールしたレッズが1-0でマージーサイドダービーを制しました。33分にオリギのクロスをヘッドで押し込んでいれば、タクミ・ミナミノはいきなりヒーローだったのですが…。クロップスタイルにフィットするためには、やはり場数が必要でしょう。レッズ初の日本人プレーヤーがアンフィールドのサポーターに認められるまで、相応の時間がかかりそうです。

新戦力、若手、負傷明けの選手には真剣勝負の場は貴重で、月末にFAカップ4回戦を戦えるのはレッズにとってポジティブなことでしょう。南野拓実のネクストチャンスは、プレミアリーグかFAカップか。いずれにしても、ゴールに絡むシーンを期待したいと思います。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“南野拓実、リヴァプール先発デビュー!FAカップ3回戦・マージーサイドダービー速報!” への4件のフィードバック

  1. 京都一のMUFCファン より:

    南野がフリーになった瞬間たくさんあったのになかなかパスが貰えず、悶々とした70分でした。
    2.5軍で勝利したクロップは大満足ですね。

    MVPは水沼さんの鼻息ですね。

  2. まさやん より:

    今日はとりあえずスタメンでデビューして負けなかっただけで十分だと思います。
    若手からしたら新入りの日本人には負けたくないでしょうから、なかなかパスが貰えないのは仕方ないですね。
    レギュラーメンバーに入ったらどうなるか楽しみです。
    エリオットもプレミアでもっと見てみたいですね。

  3. アンクローバーフィールド より:

    更新ありがとうございます。
    このメンバーだと、やっぱりオリギ、ララーナ、ゴメスは安定感ありますね。あとMOMは前半止めまくったアドリアンに選ばれて欲しかった。
    南野はパスが中々来なかったのは、まだ信頼されてない部分と昨日のメンバーからすれば、ライバル心もあったんじゃないかなと思います。
    良いタイミングで貰えた時にトラップミスしてしまったのは、もったいなかった。
    ゲームもかなりハイテンションでしたが、その中でアンフィールドでデビュー出来たのは良かったんじゃないかと思います。これからが楽しみです。

  4. GSM より:

    南野に求められた役割はフィルミーノの役割でしたね!これまでオリギやワイナルドゥムがそのポジションを無理矢理やっていたこともありましたが、南野のほうがフィットしそうな予感はあったと思います。
    もちろんチームやリーグに馴染むにはまだまだ時間を要するとは思いますが、これからが楽しみです。

    それ以上にカーティス、ネコウィリアムズ、エリオットのプレーはリバプールファンの新たな希望になったと思います。
    逆に左サイドバックとセンターバックは補強の必要性を個人的には感じました。。。

コメントを残す